内容紹介(「BOOK」データベースより)
南北の動乱が終結し、呉用は江南から救出された。金国では阿骨打亡き後に呉乞買が即位し、国の体制を整えつつある。梁山泊は、制圧した地域を守りながら、来るべき宋禁軍との全面対決に向けて戦力を蓄えていた。侯真は、黒騎兵を抜けて新たな任務に就く。一方、扈三娘は息子たちが消えたという報せを受けて洞宮山へ駆けつけるが、聞煥章の劣情渦巻く奸計に陥ってしまう。楊令伝、風雲の第六巻。
呉用さん、大きく変わりましたね。
それもいい方に。
物事を精密に細かく考えることは必要です。
ただその先はほんのちょっとしたことから想定は様々に変化します。
そこから先は現場責任者の感・直感を信じるしかないですね。
一概に「感」というと眉に唾する方々もおられますが
熟練者、経験者の「感」は長年の、多くの経験から瞬時にはじき出されてくる「感ピューター」だと思います。
データーがすべてのAIには取って代わる事の出来ない分野ですね。
皆さんが超能力を信じるかどうかはともかく、人間には、というより現代人類が忘れてしまっている能力がそもそも備わっていると思います。
文明の、科学技術の進歩がそれらの能力を必要としなくなってきたので忘れているだけだと思います。
戦争のようにギリギリの現場にいる時に、その研ぎ澄まされた能力は目覚めてくるなのだと思います。
ちょっと不謹慎な例かもしれませんがかのヒトラーが伍長であった第一次世界大戦(第一次欧州大戦)のとき
事前に砲弾が着弾することを感じ、難を逃れたことが有るという本を読んだことが有ります。
事実がどうかは分かりませんが一応は「ノンフィクション」を謳っている本なので事実だったのかもしれません。
まぁ、呉用さんは考えるだけ考えて政策(戦略・戦術)を決めたのなら
後は現場の指揮官、及び、天の采配(運)に任せるべきだという境地に達したのだと思います。
勝つために策は練ったが負けたら負けたでしょうがない。
一見開き直りのようにも思えますが実際、そんなものだと思います。
これも小説ですが
宮本武蔵が親の仇打ちをしたいという少年に(相手はそこそこの実力者)アドバイスを。
夏の日でしたが「相手に対した時、地面に蟻が見えたら必ず勝つ。これを信じて剣をまっすぐに相手に向け真っ直ぐに突き刺せ」
アスファルトではなく土の地面。
夏の日なら蟻がいても当たり前な時期。
むしろいない方が少なかったと思います。
そして見事に少年は相手を突き刺します。
額には相手の剣によるみみずばれが出来ていましたが
剣豪作家による小説なので現実もそうなのではと思います。
そしてブルース・リーさんも言っています
「考えるな。感じろ」
なんか話それてますか?
思ったことを文章にするのは非常に難しい事ですね。
よく読みなおして整理すればいいのですが
感じたままに