古い本ですが随分と為になる内容でした。
現代の若者というか中堅どころの方でもこの著者たちが頑張って戦後日本の大躍進の先方だった時代にはついていけないと思います。
今の時代で同じことを部下にすればパワハラで訴えられる可能性大です。
しかし実際、このような時代があったからこそ30年の停滞を経ても世界第三位の経済大国として辛うじて生き延びているのだと思います。
現状のぬるま湯の感覚ではいずれ4位となり、ズルズルと勢いのある新興国家に抜かれていくことになると思います。
さて著者の後藤さんですが戦前の松下電気創業期に故松下幸之助氏の薫陶を受け、戦後は三洋電機創業者の井植さんにかわいがられ副社長まで上り詰めたたたき上げの方です。
傍から見ると羨ましいほどの人脈というか人との運命の繋がりですね。
ご本人も松下電器に入社した時には思いもよらなかったでしょう。
そして「あとがき」として開設を書いているのが当時、立石電機(現オムロン)創業者の立石一真さんです。
ビッグネームの揃い踏みです。
ま、名前で仕事するわけじゃないですが一生懸命仕事し功を残せば名前が残り、やがてビッグネームとなっていくのでしょ。
「頑張ればだれでも成功するという事はないですが、頑張らなければ成功することはない」
一部では(自分の周りでは)「それは例えが違うだろう」という方が多いですが僕の持論。
「たとえ確率が悪かろうとも宝くじは買わなければ当たらない。たとえ一兆分の一の確率であっても、その一が最初に来ることも有る」