2009年、ノーベル医学生理学賞したのは、
「寿命の鍵を握るテロメアと
テロメラーゼ酵素の仕組み」
についての研究だった。
テロメアは「TTAGGG」という
塩基配列の繰り返しから成り立っていて、
これが長いほどヒトも長寿になる。
しかし残念なことに、
テロメアは年齢を重ねるほどに
短くなってしまう宿命にあるのだ。
テロメアとは、
染色体の先端に存在するキャップのようなもの。
螺旋状になっている大切な
遺伝子情報を保護する役目がある。
人体にある数十兆の細胞は、
絶えず分裂活動をすることで
人間の生命を維持している。
が、細胞が分裂する際、
テロメアも短くなってしまう。
その結果、
身体に老化現象が起こってくるというわけだ。
テロメアを長くして老化を止める
夢のようなテロメラーゼ酵素が
このたび製品化される。
安全にテロメアを修復させるため、
30年間の研究生活で、
博士は膨大な数の中から
900ものテロメラーゼを発見してきた。
そのなかでもっとも強力かつ安全なのが、
TAM-818と命名された合成した物質。
博士の研究をバックアップしてきた
ニュージーランドのdfytime社が
満を持して製品化することになったわけだが、
「defytime cream」と名付けられた製品は、
日本で初のテロメラーゼ酵素配合の化粧品となる。