さあ、クラリネット奏者series 第4回目です!
ここでは、世界で活躍するクラリネット奏者の演奏、経歴、ちょっとおもしろい一面など、様々な情報を取り上げていきます。
今回、取り上げるのは、フランスを代表するクラリネット奏者の1人である、ニコラ・バルディルーです。
引用元(https://www.buffet-crampon.com/ja/artist/nicolas-baldeyrou/)
甘いマスクに優しい笑み。
まさに「フランスの貴公子」といった感じですね〜
最近、youtube動画が何かと話題になっている彼。クラリネット吹きなら一度は見たことがあるのではないでしょうか。
ソリスト、オーケストラ奏者、教授、様々な方面で活躍するニコラ・バルディルーについて、今回はまとめてみました!
目次
1.生い立ち
2.経歴
3.お茶目で楽しい演奏動画
4.演奏について
1.生い立ち
1979年5月31日にフランスのパリにニコラ・バルディルーは生まれます。
8歳でクラリネットを始めた彼はその才能を存分に発揮し、サン・モール・デ・フォッセ地方音楽院で学んだ後、14歳という若さでパリ国立高等音楽院に入学。(音楽院ではミシェル・アリニョンに師事)それから7年間、クラリネットだけでなく、バスクラリネット、ピアノ、作曲など幅広く音楽を学びます。
(ちなみに同時期に現在NHK交響楽団首席クラリネット奏者である松本健司さんも同音学院で学ばれていたそうです。)
また、彼は軍楽隊に3年ほど所属していた経験があるそうで、本人曰く「フランス人管楽器奏者の半数くらいが軍楽隊経験者」であるそうです。
(当時の徴兵制と関係があるかと、、、)
2.経歴
レオン・ルブランク賞をバスクラリネットで受章
ARD国際音楽コンクール最高位受賞、国際ドスヘルマナスコンクール、ICAヤングアーティストコンペティションいずれも優勝。
他にも、文化村オーチャードホール賞や、ライジングスタープログラムなど数々の名誉を得る。
ソリストとしては、バイエルン放送交響楽団、サンクト・ペテルブルク交響楽団、プラハ・フィルハーモニア、東京フィルハーモニー交響楽団ほか、フランス各地のオーケストラと共演。
オーケストラ奏者としては、アバド指揮のマーラー室内管弦楽団、フランス国立管弦楽団の首席を歴任した後、現在フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を務める。
室内楽の分野でも活躍し。ベルトラン・シャマユ、スヴェトリン・ルセフを始めとした様々な名演奏家たちと共演。
また、2007年に弱冠27歳でリヨン国立高等音楽院教授に就任。現在に至るまで教鞭をとる。
仏ビュッフェ・クランポン社の専属楽器アドバイザーであり、ヴァンドレン・アーティストでもある。
まさにフランスを代表するクラリネット奏者といった感じですね。
しかも、これだけの経歴を持っていながらまだ41歳という若さ。間違いなく、現在のクラリネット界を牽引するプレイヤーの1人です。
3.お茶目で楽しい演奏動画
クラリネットプレイヤーとして素晴らしい功績をあげているニコラ・バルディルー。
彼のCDやコンサートでの演奏はもちろん素晴らしいのですが、最近熱いのが彼のyoutube動画です。
https://youtu.be/kbEyFehREqU
とても愉快ですよね笑
演奏が素晴らしいのはもちろんのことですが、
遊び心が満載で、見ているだけでも楽しい動画になっています。
本人も、「クラシックに馴染みがない人でも、興味を持ってもらえるものを作りたい」との思いがあって、このような演奏動画を始められたそうです。
他にも、彼のyoutubeチャンネルにはクリエイティブで面白い動画が何本も上がっているので、ぜひチェックしてみてください。
ちなみに編曲、演奏、録音、動画編集の全てを本人が行っているそうですよ、、、
あと、フレンチホルンは20歳の時に始めたそうです(なんでも出来すぎ笑)
4.演奏について
彼の演奏は圧倒的です。
筆者の個人的な意見ですが、「心は熱く、頭は冷静」というイメージがあり、常に自身が鳴らす音を完全に支配しているような印象を受けます。
音の響きも非常に豊かで、多彩で輝かしい音色を持っています。
最後に彼の演奏動画のリンクを載せておきます。
曲は「カルメン・ファンタジー」です。
https://youtu.be/srxvqnPyDyU
実はこの曲、ニコラ・バルディルー本人が編曲しており、曲自体も非常に高い評価を受けております。
カルメンお馴染みのメロディが登場するのはもちろんのこと、超絶技巧をふんだんに取り入れた高難易度の曲になっているので、彼のもつ技術の高さと表情豊かな音を一度に楽しむことができます。
それでは、また次回をお楽しみに!