
神社探訪 ~二年ぶりの小野神社~
今日のブログは久しぶりに神社探訪を書こうかと思います。
父が他界し、無事に49日を終え、50日が過ぎました。
父は山伏でしたが、お墓は仏式ですので葬儀も仏式にて執り行っている関係上、お寺にて四十九日法要をし、納骨を済ませました。
神道では五十日祭というものを行うようです。
この事から分かる通り50日を過ぎなければ神事を行う事が出来ませんので、50日を過ぎてから神棚を開き、御神酒やらお供え物をし、祝詞をあげました。
(最近はもっぱら天津祝詞ですね)
そして、武蔵国の一之宮である小野神社へ参拝に行っていたわけです。
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小野神社は東京の多摩市にあります。
前回同様、自宅から電車で2時間程かかりました。
しかし、時間をかけても参拝する価値がある神社なのです。
京王線、聖蹟桜ヶ丘駅から徒歩で5分から10分といったところでしょうか。
神社までの道のりはとても分かりやすいです。
前回は聖蹟桜ヶ丘に近付くにつれて雨が降り出し、穢れを祓われた経験があります。
その時は神社に入った途端に雨が止みました。
やはり瀬織津姫なんですねえ。
そして神社を出るとまた降り出すという。。。
それはまあ、見事な程に。。
暫く歩くと右側に南門が見えてきます。
そしてこちらが正面側、大鳥居があります隋神門です。
鳥居から拝殿から本殿まで一直線です。
隋神門を過ぎて右手側に手水舎です。
前回は水が出ていませんでしたが、今回はチョロチョロと流れていました。
有難く清めさせて頂きます。
さて、奥に進み拝殿があります。
やはりこの朱色はとても綺麗です。
前回は階段脇のスロープと参道の増設?の為、工事が入っていて、このように写真は撮れていませんので、しっかり撮らせて頂いたのは初です。
しかしバリアフリーもよく考えられていて、足腰が悪い、または車椅子での参拝をしやすくするというのはとても良い事です。
スロープも折り返しがあり距離は伸びますが、その分緩やかな傾斜になるので凄く楽なはずです。
父も連れて行きたかったです。
獅子阿形です。
狛犬吽形です。
総じて「狛犬」とされる事が多いですが、口を開けた阿形の方が獅子、口を閉じた吽形の方が狛犬です。
「阿吽」というのはサンスクリット語で、仏教の方が繋がりが深いです。
阿が始まりを意味し、吽が終わりを意味します。
お経で「光明真言」というものがありますが、これが「オン ア ボ キャ ベイ ロ シャ ノウ マ カ ボ ダラ マ ニ ハン ドマ ジンバ ラ ハラ バ リタ ヤ ウン」
となり、阿で始まり吽で終わります。
その前にある「オン」は「aum」と書き、「オーン」であり「オーム」です。
同時に「アウン」でもあります。
「a」「u」「m」とそれぞれが3音として解釈されるようで、サンスクリット語ではaとuが隣合うと同化してOになるという音韻法則があるそうです。
したがって「オーン」になるのです。
これはヒンドゥー教の前身であるバラモン教では、宇宙の根本原理そのものを表すそうですので、この世の全てを表す音という事です。
余談ですが、元々はヨガ集団であったオウム真理教のオウムもこの「aum」からきています。
こういう話を書き出すといつも横へ逸れてしまいますね。。。
父譲りです。。。
拝殿の戸は開けられています。
前回も開いていました。
拝殿脇にはハート型の石があります。
なにやら恋愛成就、縁結びのご利益があるのだとか。
拝殿奥に本殿があります。
この本殿に神様が祀られていますので、僕たちが神社へ参拝する時に賽銭を入れて手を合わせる所は拝殿となるわけです。
主祭神が天ノ下春命なので、千木は男千木です。
男神だから当たり前と思われるかも知れませんが、これが当たり前ではなく、よくよく観察すると女神なのに男千木だったりとか、そういう事もあるのです。
もしかしたらどこかで祀る神様を変えてしまったという事があるのかも知れません。
拝殿左側には秋葉大権現が祀られています。
この秋葉大権現という神様は、秋葉山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神様だという事です。
まだまだ勉強不足ですね。
山伏であった父なら知っていたかも知れません。
その隣に末社があります。
こちらもしっかりと参拝します。
主祭神として天ノ下春命と瀬織津姫命を祀り、他にも伊弉冉尊、素戔嗚尊、瓊瓊杵尊、彦火火出見尊、倉稲魂命が祀られます。
なぜ伊弉冉だけで、伊弉諾は祀られていないのかも疑問ですが。
天下春命という神は天表春命という神の弟神だとされ、饒速日命が天磐船で天降った時に護衛としてお供をした32柱の神の中の2柱とされています。
この「饒速日」という神、「天照国照彦天火明櫛玉饒速日」というなんとも長い名前があります。
一説によると、この名前から饒速日こそ「天照大神」なのだという話もあり、そうなれば天照大神は男神です。
そして、天照大神の正室こそ瀬織津姫なのです。
まあ、「天照」というのは役職名だという話もあり、真実は定かではないので、そこを辿るのも神道の面白さでもあります。
こちらは稲荷神社です。
五穀豊穣の神、宇迦之御魂神または倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)です。
食べ物に困らない様にしっかりと参拝しましょう。
画像がこれ以上載せられないので、page2へ続きます。