6年連続のMVPに輝いた井上尚弥
プロボクシングの2023年度年間表彰の選考会が2日、都内で行われ、4団体世界スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(30)=大橋=が6年連続7度目の最優秀選手賞(MVP)に輝いた。井上はKO賞、年間最高試合賞(世界戦)のスティーブン・フルトン(米国)―井上戦(7月)と合わせて3冠。新鋭賞は昨年キックボクシングから転向して3連勝した那須川天心(25)=帝拳=が選ばれた。昨年引退を表明した元WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太氏らに特別賞が贈られる。表彰式は19日、都内で行われる。
全米ボクシング記者協会、米リング誌など海外主要メディアで最優秀選手賞など8冠を獲得した井上尚。母国・日本ではMVP、年間最高試合、KO賞と、2014年以来、2度目の3冠で“賞レース”を締めた。 日本ボクシングコミッション、日本プロボクシング協会および東京運動記者クラブ・ボクシング分科会が制定する国内最高の栄誉。有効投票数32すべてが井上尚を推す満票MVPは18年以来、2度目だ。名勝負の中からフルトン戦が過半数(17)の支持を得て年間最高試合に選出。フルトンに続きマーロン・タパレス(フィリピン)も10回KOに仕留めてKO賞もゲットした。父の真吾氏(52)もトレーナー賞を受賞するなど、23年も井上家が話題の中心となった。 井上尚は大橋ジムを通じ「これまで積み重ねてきたことの大きさを振り返ると、日頃から支えてくださっている大橋(秀行)会長はじめスタッフの皆様、そして何より、いつも声援を送ってくださるファンの皆様に、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。今年も皆さんがワクワクするような試合ができるよう、歩みを進めていきます」とコメント。6年連続MVPは日本初の世界フライ級王者・白井義男、13連続防衛の元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高ら“レジェンド”の5年連続も上回った。 井上尚は今年もスーパーバンタム級を主戦場に防衛を重ねていく意向。米メディアは5月6日、東京ドームで元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)の挑戦を受けると報じ、井上陣営も「調整中」と認めた。米興行大手トップランク社のボブ・アラムCEO(92)はサウジアラビアから興行依頼があったことを明かしている。世界が注目する舞台でも“主演”を務め、MVP連続獲得記録更新を狙う。(谷口 隆俊)
井上さんの当然でしょうが、那須川の新鋭賞はなんかなぁ、ジムに忖度したかんじがする。年間表彰なら井上、那須川のしょうだけでなく全部載せて欲しいわ。穴口さんのご冥福をお祈りします。