「アメリカンフットボールのことはよく知らない」と言う人でも、アメリカンフットボールで楕円形のボールを使っているのは知ってますよね。

ラグビーボールよりはちょっと小ぶりで、先端がとがった感じで。

もともとラグビーから派生したアメフトの特徴「前パス」がしやすいように

改良されてあの形になったそうです。




あの楕円形のボールがきれいな放物線を描いて飛んでいくのを見るだけでも僕は




「アメフト、いいなあ」




と思ってしまうのですが、いざ投げてみると、


「球がユラユラ飛んでいく」
「スパイラルが上手くかからない」
「球に勢いがない」
....etc 


など様々な問題点が……





今回は「アメリカンフットボールのスローイング」について紹介させていただきたいと思います。







僕も大学以来クォーターバックをやっているので「アメフトの投げ方」は理解しているつもりですが、




「僕よりも説得力のある人がいないかなぁ?」




と動画を検索していたら.............




なんと、僕が現役時代に最も憧れたNFL屈指の名QBジョーモンタナ自らが投げ方を解説する動画がありました!

How to throw a football Joe Montana


もちろん、英語ですが、モンタナが自ら投げ方を解説してくれています。




いっていることをざっと訳してみると、



・足を肩幅、もしくは若干狭いくらいに開く

・膝と股関節をわずかに曲げ「アスレチックスタンス」を取る

・体重配分は後ろ足に7、前足に3。後ろ足のつま先はわずかに前に向ける。
※後ろ足に体重を多めにかけておくことで投げる動作にすぐに移れるようにする。

・前足のつま先を投げる方向に向けるように踏み出す。この踏み出しが体の回転を助ける。

・胸の前に構えたボールを、左手で押すようにしながら右後方に動かしていく。

・重心を前に移動しながら左手を投げる方向に伸ばす。左のひじは折りたたむように下向きに動かす。
左手を横に動かすと、右手がサイドスローの状態になってしまうのでそれを防ぐためにも左ひじは下に動かしていく。

・体の回転に合わせて腕を振り下ろす。このとき、「腕のたての動き」を意識する。

・胸と前足で投げたい方向に体を引っ張っていく。

・リリースの瞬間、人差し指で押し出すようにする。親指が下をさすように手を内側に回転させる。高い位置でリリースする。

・リリース後は体重の90%が前足に乗っている。

・リリース後の右手は自然と振り下ろして左腰の横辺りに来る。




うーん、さすが「どんなモンタナ!」


左腕の使い方なんて「なるほどねぇ」と思わされます!

とはいえ、これだけではわかりずらいところも多くあると思いますので、

次回以降、僕がいろいろと「マニアックな」解説を付け加えながら説明していきたいと
思います。

スローイングを以下の6フェイズに分けて紹介していきますね。




スローイングのフェイズ

1.セットアップ

2.テイクバック1(ひじを張る、胸を張る→肩甲骨の内転と肩の内旋)

3.テイクバック2(90-90ポジション→肩の外旋)

4.フォワードモーション1
(肩甲骨の上方回旋と肩の外旋)

5.フォワードモーション2
(リリース→肘の伸展=前腕の内旋、肩の内旋)

6.フォロースルー