スーパーボウルの終わりとともに日本のみならず世界中のアメリカンフットボールシーズンが終わりましたね。

すでに来季に向けてオフトレに励んでいるところだと思います。


オフシーズンはだいたい3月いっぱいくらいまででしょうか?

4月になると新歓、5月6月は練習試合などで忙しくなりますね。


このブログはオフシーズン企画のつもりで書いてるので、急がなきゃ💦


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オフトレのテーマのひとつとして

「下半身強化」

という言葉をよく聞きますね。


運動上達には「下半身が大切」ということですね!


「下半身を強化することはいいことだ!」

と僕自身も長年のスポーツ経験から無意識のうちにそう思っていますが、


本当のところ

「下半身の何が大切なのか」

「下半身強化のなにがどういいのか」

はぼんやりとしているのではないかと思います。


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スローイングについても

世界中のQBコーチを集めれば必ず

「下半身が大切!」

という話になると思います。


本当に大切なのでしょうか?

なにがどう大切なのでしょうか?


今回は

QBのスローイング

「下半身が大切って本当ですか?」

について書いてみたいと思います。


ちょっと興味深いところで

「アーロン・ロジャースのスローイング」

を参考にしながら考えてみたいと思います。


(注)右利きを前提に書いていきます。左利きの人は左右逆に考えてくださいね。



※アーロン・ロジャースの写真を探しましたが、
フリーで使える画像が見つかりませんでした😣

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【注意喚起⚠️】

アーロン・ロジャースのスローイング動画を見れば見るほど
「下半身が大切なのか大切でないのか、
わからなくなった」
というのが正直な気持ちです😑

アーロン・ロジャースと言えばNFL屈指の名パサーQBです。そのロジャースの動画を見てると分からなくなるんです.......🤔


今回のブログの内容はちょっとQBたち・コーチたちを混乱される恐れがあるかも?と思いながら書いています😱

勘違いが生まれないように気をつけながら書きます!

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【下半身って、ホントに大切なの?】

どんなスポーツをやっていても
「下半身が大切!」
というのは当たり前のように語られることですよね。

ただ、大切だとは言われても意外と
「なにがどう大切なのか」
はぼんやりしているのではないかと思います。

ちょっと疑ってみましょうか?😁

ちょっとここでは
「下半身が大切」
という考えを否定することでいろいろ考えてみたいと思います。

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そもそも、ボールは手で握って肩を回して腕を振って投げるので
「上半身が大切と考えるのが普通」
のように思います。

他競技から強靭な下半身を持つアスリートを連れてきてすぐにアメフトのボールが投げれるかというとそうではないです。

これを考えると
「強靭な下半身=いいスローイング」
ではないですね。

特にアメフトのボールを投げるには
「スパイラルをかける」
という特殊技術が必要ですので、

これを考えても絶対的に
「上半身が大切」
と言えます。

日常生活でも、
椅子に座ったまま丸めた紙をゴミ箱に投げ入れるときなどは下半身の力は必要ないです。手先・指先だけで十分です。

じゃあなんで人々は口を揃えて
「下半身が大切!」
というのでしょうか?

ちょっと下半身の仕事について考えてみたいと思います。

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【下半身ってどこ?】

ところで下半身って体のどの部分でしょうか?

イメージとしては
「足から骨盤まで」
ではないかと思います。
腰のくびれから下が下半身という感じですかね。

僕が考える下半身はちょっと違いますがほぼ同じですので今回は
「足から骨盤までを下半身とする」
として話を進めます。

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【下半身の仕事】

腰のくびれから下が下半身ですので
「右足・左足と骨盤をどう使うか」
ということになりますね。

半身の姿勢から投げ出すとき、

右足は地面を蹴って体を前に進める役割
左足は勢いを受け止め体を支える役割
があります。

また、右足の蹴り方と左足を踏み出す方向や勢いの受け止め方を上手くバランスさせて骨盤を回転させます。

右足・左足と骨盤の役割をざっくり言うとこんな感じです。

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【従来型・最新型、そして未来型】

以前のブログで時代によるスローイングフォームの変化を書いたことがありました。

大きく前に踏み出しながら体全体を後ろから前に動かすようにして投げる従来型と、

足をアウトステップしながら体軸回転を強調して投げる最新型です。

スローイングに必要な力を得るためには
「並進運動と回転運動」
が必要になりますが、

従来型では並進運動の割合が大きく、
最新型では回転運動の割合が大きく、

という感じです。

とは言え、
従来型でも軽くアウトステップはしますし、
最新型でも軽く前に踏み出します。

時代によって、
並進運動と回転運動の割合が変わっている、
スローイングに必要な勢いを得るための手段の割合が変わってきている、と言うだけで基本的には
「並進運動+回転運動」
の両方から得られる力を利用しているというところはどちらも同じですね。

割合が変わっているとは言え、
「右足で地面を強く蹴って左足で体を支えるようにして投げる」
というスローイングの全体像は従来型も最新型もそれほど大きく変わってはないようにも思います。


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アーロン・ロジャースのスローイングを見ていると不思議な気分になります。
スローイングの全体像が従来型とも最新型とも違います。

どちらにも属さない気がするので
「アーロン・ロジャースは未来型」
と以前のブログで書きました。

未来型???

なにが未来的なのかは正直ぼんやりしてますが、明らかに従来型とも最新型とも違います。


僕の印象としてのアーロン・ロジャースのスローイングは肘から先の使い方が非常に上手く、左足を踏んだと思ったらあっという間に投げ出している、という感じです。

ランニングスローもものすごく上手いですね。
右ロールからの鋭いパスが印象的です。
また、左ロールのときバランスを崩しながら投げてる姿も印象的です。


ただ、
ステップワークが軽快かというとそうでもなく
豪快に投げてる感じがあるかというとそうでもなく、ただ恐ろしくクイックで凄い球を投げ出します。


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ちょっとアーロン・ロジャースのスローイングを見てみたいと思います。下の動画は試合前のキャッチボールの様子です。2分くらいの動画ですのでまずは見てください。

この動画から、
僕が気になる姿勢や動作と、どうしてそうしているのかを推測してみたいと思います。

「アーロン・ロジャース ドロップバックとスローイング」


この動画の投稿者もアーロン・ロジャースの下半身の動きが気になるのか、オープニングでいきなり足元が映ってますね。途中にも出てきます。

投稿者もアーロン・ロジャースのスローイング、特に下半身になにか不思議な感じを受けているのかなと思います。

上でも書いた通り、
ステップワークが軽快かというとそうでもなく
豪快に投げてる感じがあるかというとそうでもないです。

ドロップバックなんか
「そこいらにいるおじさんが動いてる感じ」
と言ってもおかしくないかもです😁

ただ投げる動作は恐ろしくクイックでもの凄い球を投げ出しますね。
これも上で書きましたが、左足を地面についたかと思うともう投げ出している、といった感じがします。

この動画では始めは20ヤードくらい、最後には40ヤードくらい投げているのではないかと思います。距離が伸びるにつれて少しずつ下半身の動きが変わってますね。

この動画からちょっと気になるところをスクショしてみました。

(写真1)

右足がつま先からかかとまでベッタリと地面につき体重がしっかり乗っているのがわかりますね。ここまでどっしり感があるQBはそれほどいないと思います。おそらくこのどっしり感がこ軽快さのなさにも繋がっているのだと思います。

右膝が結構前に出ていて、
極端ではないですが上体がやや立ち上がった感じです。

左足の位置を見るとスタンスはそれほど広くないと思います。

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(写真2)

右足と左足の幅が狭いですね。
後ろの「40」の数字の位置と体の位置を見ると写真1から2にかけて前に踏み込んでいる感じはあんまりないですね。ほんのちょっと前に出ているくらいです。

リリースの時点で左右の太ももと膝が横に並んでいるフォームはあまり見ない気がします。
練習前の軽いウォームアップスローのときはこんな感じで投げることはありますね。

右足がそのまま上に跳ね上がっているように見えます。後ろに蹴ってないと思います。

左脚は伸ばし気味にして左腰を後ろに下げているように見えます。

右足を跳ね上げるような動きと左足を伸ばすことで
「右足で右腰を前に回し、左脚で左腰を後ろに回している」
という感じがします。
腰が強烈な反時計回りの回転をしますね。

並進運動を排除し、
完全に
「回転運動に特化した足の使い方」
という感じに見えます。

左右の太ももと膝が横に並んでいるというところとも繋がりますが、

右肩と右腰が同じタイミングで回っているような感じがします。

普通、右肩は胴体部のひねりとひねり戻しで右腰から少し遅れて出てくる感じがありますがそれとは違うタイミングに見えます。

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(写真3)

右膝と右ももが前に回り込み、伸ばした左脚の前に出てきていますね。右腰もかなり前に出てきている感じです。

写真2でも言いましたが、
ここでも右肩と右腰が同じタイミングで回っているような感じがします。
肩・胴体・骨盤がスクエアのまま体軸回転しているように見えます。

従来型・最新型のフォロースルーではこの時点で右肩が深く回り込み右腰を追い越してると思いますがそれとは違いますね。

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これらの写真3枚からでもアーロン・ロジャースのスローイングは普通となんか違うというのが伝わったのではないかと思います。

何が違うのかはまだなんとなくぼんやりしてますが、
「体の回し方が違う」
と言う気はしますね。

「従来型とも最新型とも違う、未来型」

なんとなく秘密を解く糸口が見えた気がします。

だんだん
「スローイング謎解きバラエティー」
みたいになってきましたね😁


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【アーロン・ロジャース自らが語るスローイングの秘密】

ここまでは僕が動画を見ながら勝手に解釈したことを書きましたが、

下に紹介する動画ではアーロン・ロジャース自らが自身のスローイングの秘密を語っています。

「アーロン・ロジャース スローイングの秘密を語る」


この動画はアーロン・ロジャースの以下の言葉から始まっています。


「スローイングに必要な勢いを得るためにいかに地面反発を使うか」


スローイングにおいては地面反発を活かすことが非常に大切だというのは従来型・最新型・未来型の全てに共通していますね。時代は関係ないです。


この言葉のあとアーロン・ロジャースがいろいろと説明を始めるのですがその説明の中で発した以下の3つの言葉がすごく気になりました。

「体の左側を開きたい」
「右足一本で投げれる」
「ジャンプして両足が地面から離れていても関係ない」

😳😳😳

それぞれ考えてみたいと思います。

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【体の左側を開きたい】

一つ目、

"I wanna clear on my left side."

「体の左側を開きたい」

と言ってますね。


ここは最新型の動きとは逆の動きになる部分で、むしろ一世代前の従来型でやっていた動きです。


時代の流れとともに、

最新型のスローイングでは体の左側が開かないように左腕は折りたたんで体の前に留めておく、というのが現代の主流になっています。


先日紹介したトム・ブレイディのスローイング解説でも

「体を左側に開くと力が左に逃げていく」

と言っていました。


アーロン・ロジャースはフォロースルーで体が左に崩れる姿をよく見かけますが

「意図的に体の左側を開いて投げた結果そうなっている」

と言っていいと思います。


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「体の左側を開きたい」

の言葉のあとにいろいろと説明している時のアーロン・ロジャースの動きがなんか不穏なんですよ。なんか気になります。


体が真正面を向いた状態から左足を後ろに下げるように反時計回りに腰を回転させながら後ろに回っていくような素振りを見せています。

おそらく体の左側を早く開くために意図的に左足を後ろに引いているのだと思います。


スローイング動作として左足を後ろに引くことには違和感ありですね。


ここにアーロン・ロジャースのスローイングの秘密があるようにも思いますが考えてみると日常生活での普通の動きで体の左側を開く(体ごと左を向く)とき、

「左足を後ろに引く」

のはごくごく自然の動作で左足を前に踏み出して回る人はいないです。


この意味ではアーロン・ロジャースが

「左足を後ろに引いて投げる」

は実は非常に理にかなった動き方なのかもしれません。


よくよく考えてみると、

左足を前に踏み出したら左側への回転の動きはブロックされますので左には回りにくくなります。


「スローイングにおける回転の動きのほうが普通じゃない」

と考えたほうがいいのではないかと思います。

半身の姿勢からの特殊な体の回し方です。


つまり、従来型・最新型の動きは右足の蹴りで産み出した力を左足でブロックしながら使っているということになりますね。


ここが大きく違うと言う意味でも

「アーロン・ロジャースは未来型」

と言って問題ないがしてきました😁


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【右足一本で投げれる】


2つ目の言葉

「右足一本で投げれる」


これは言い方は違いますが、

「後ろ足で地面を蹴る力がスローイングのパワーの源」

と言うことで、名だたるQBの全員が口にしている言葉でもあります。


この動画、実は20分くらいの動画の中からの切り取りなのですが切り取りの直前にアーロン・ロジャースは

「ブレット・ファーブのスローイングから大きな影響を受けた。」

と言っているシーンがあります。


バックアップQBだったアーロン・ロジャースがサイドラインから見たブレット・ファーブのスローイングは

「右足をアンカー(土台)にして体を回して投げている。腕の振りが強く見えるが秘密はそこではなく、体を使うことだ。これが大きなヒントになった。」

みたいなことを言っています。


「徹底した右足投げ」

これもアーロン・ロジャースのスローイングの秘密のひとつだと言っていいと思います。


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「右足一本で投げれる」

というとランニングスローがそうですね。


たしかにアーロン・ロジャースはランニングスローが得意な印象ですのでこれは納得できます。


「スローイングのパワーの源は右足から」
と言ってもよさそうですね。

以前のブログで下の図を使いましたが間違ってはいないようです😁



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「体の左側を開きたい」

「右足1本で投げれる」


という2つの言葉を関連付けながらアーロン・ロジャースの下半身の使い方を考えてみると従来型・最新型のスローイングとは違った動きになると思います。


アーロン・ロジャースのスローイングも従来型・最新型と同様に左足前・右足後ろの半身の姿勢からスタートします。


この姿勢から、右足1本の蹴りの力を活かしながら体の左側を開こうと思ったとき一番簡単なやり方はやはり

「左足を後ろに引くこと」

になりますね。


「右足で蹴りながら左足を引く」

です。

体軸を境に体の左右が逆方向に動きますので凄い回転力が生まれます。


ただ、一般的なスローイング動作として左足を後ろに引くというのはないですよね。


従来型では大きく前に踏み出しながら体軸を少し左に傾けるようにしながら体の左側を開いていきますし、


最新型では回転運動を強調するためにアウトステップして従来型よりも早いタイミングで体の左側を開きます。


上で書いたトム・ブレイディの説明を考えると

「左足を後ろに引く・左側を開く動作は現代のスローイングでは基本的にはやらない動き」

と考えていいですね。


やっぱりアーロン・ロジャースのスローイングは異質だと思います。



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【ジャンプして両足が地面から離れていても関係ない】

3つ目の言葉はこの動画のなかで一番衝撃的ですした。
「ジャンプして両足が地面から離れていても関係ない」
と言っていますね😲😲😲

ジャンプしても関係ないって
「両足いらない」
ってことですか.......🤔

さっきは
「右足をアンカーにして体を回す」
って言ってましたよね。

こういうのを聞くとわからなくなって来るんですよ、
アーロン・ロジャースのスローイングは........

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動画の話しぶりから
「右足に思い切り乗って地面を蹴ったら勝手に体が飛び上がる」
と言ってるように取れますね。

右足を思いっきり蹴ったら飛び上がるということはそもそも体を前に進めて左足に乗り込むことは考えてなくて、

右足で飛び上がるようにして地面反発力でジャンプしながら体を回すと考えると
「左足を後ろに引く」
というのは絶対的に必要な動きになりますね。

前足である左足には乗り込まないのですから、
並進運動を考えず
「回転運動だけに特化したスローイング」
と言えるような気がしてきました。

並進運動を考えず回転運動に特化すると考えると右足で飛び上がるときに体の左側を引くというのは合理的です。

確かのこのやり方であればアーロン・ロジャースのようにフィニッシュでバランスが崩れますよ。

しかし、こんな教え方、したことありません!

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【両足が地面についていなくてもいいって?】

普通、スローイングは
「足が地面についた状態を前提として」
話をします。

地面反発を得るためには当たり前と言うか、
地面から足が離れている状態で投げるなんてそもそも考えませんよね。

ここで

ジャンプして両足が地面から離れていても関係ない」

と言われてしまうとその前提が崩れることになります😣


やっぱり

「下半身は大切じゃない」

ということになるんですかね???🤔


ただ、上でも書きましたがこのアーロン・ロジャースの動画のオープニングでは

「スローイングに必要な勢いを得るためにいかに地面反発を使うか」

という言葉から始まっています。


ということは、

「両足が地面についていなくてもいいけど地面反発は使う」

ということになりますよね..........🤨

これは不可解ですね。


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ただ、ちょっと考えてみてください。

これって不可解なんですかね?🤔


足が地面についてないと地面反発力を使えないと考えるのは

「半身の姿勢から後ろ足で地面を蹴って前足を踏み出して体を支えて.......」

という、足が地面についていることを前提として体を回す動作がスローイングの基本になっているからではないかと思います。


他のスポーツを見てみると例えばフィギュアスケートはジャンプしたあと3回転・4回転しますよね。


地面に足がついていなくても地面反発力が体を回し続けています。


視点を変えると、

「スローイングにおける回転運動の方が特殊」

と考えてもいいように思います。


フィギュアスケートで出来るんだったらスローイングでも出来るはずです。

「スローイングに必要な体軸回転運動は地面から足が離れても回転させ続けることはできる」

ということです。


こう考えるとアーロン・ロジャースのスローイングもなんとなく理解できるような気がしてきます。


空中に飛び上がりながら体を回して投げるといえばランニングスローはそんな感じではありますよね。


ただ、普通に投げるときにジャンプすることは考えません。


アーロン・ロジャース以外のQBにできるかのかな.............🤔


僕が思い当たる範囲ではアーロン・ロジャースのバックアップを務めたジョーダン・ラブはほぼ同じような投げ方をすると思いますが他には思い当たりません。



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【アーロン・ロジャースのもうひとつの言葉】

「体の左側を開きたい」
「右足一本で投げれる」
「両足は地面についていなくてもいい」
の3つの言葉を発した動画は実は20分ほどの動画の切り取りなのですが、

この元動画の冒頭ではアーロン・ロジャースのこんな言葉が引用されています。

「スローイングのとき意識するのは左足首の内側・左ふくらはぎの内側・左膝の内側に体重を乗せることだ。」

地面から股関節までの左脚全体の内側に力をためるというのはよく聞来ますが、左の足首・ふくらはぎ・膝の内側だけというのは聞いたことがないですね。

下の図の脚全体の内側(赤い線)ではなく、
黄色い線のところだけです。


左の足首・ふくらはぎ・膝の内側に体重を乗せるタイミングは右足をアンカーにして体を回したあとに行うはずです。

体を回し始めたあと左足を引いてちょうどいいタイミングで左の足首・ふくらはぎ・膝の内側に体重を乗せるということなのだと思います。

「ちょうどいいタイミング」
というのが厳密にはわかりませんが、
おそらく腰がターゲット方向に正対したタイミングかその直前くらいではないかと思います。

地面に左足をつけた瞬間に左の足首・ふくらはぎ・膝の内側に体重を乗せるときに左足を伸ばせば左腰を後ろに押し回すことが出来ると思います。

「左の足首・ふくらはぎ・膝までは力を入れて股関節や骨盤には力を入れないのか?」
という素朴な疑問が湧いてきます。

推測ですが、力は入れないけれど引き締まっている、という感じなのではないかと思います。

一流のアスリートほど体幹と体幹に近い部位(骨盤と太もも付け根)が引き締まっていて安定しているので、特に意識しなくても必要なだけの力は入っているのだと思います。

別の考え方としては、
「力を入れると動きに鈍る」
というのもあるのではないかと思います。

力を入れるというのは筋肉を緊張させることなので動きが悪くなることがあります。
腰の回転効率を最大化するために必要以上に力を入れない、ということなのかもです。

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右足をアンカーにして体を回し左足を下げて地面につけながら右腰の回転の勢いを増そうと思ったら
「左足の蹴りで腰の回転を加速」
してあげたらいいです.............😳😳😳?

回り始めている腰を
「左足で地面を踏み蹴る反動でさらに回す」
という感じになると思います。

右足で蹴ったあと左足でも蹴って
「二段階加速」
しているような感じですかね。

右足で蹴ったであと左足で蹴るわけですから

単純に考えると

「走っている動作と同じ」

ということですね。

やっぱりランニングスローにつながります!


従来のスローイングの
「右足で地面を蹴って体を前に進めて左足に乗り込んで.........」
というのとは全然違います。

ただ、特殊特殊と言い続けてますが、
アーロン・ロジャースのスローイングもざっくり言えば
「右足で蹴って左足に乗って.........」
という動きです。大きく違うのは左足を引くというところですね。

体重移動は従来型・最新型と同じく
「右足から左足へ」
です。


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【まとめ】

下半身の大切さを考えるには

「スローイングに必要な勢いを得るためにいかに地面反発を使うか」

というアーロン・ロジャースの言葉を再考してみるといいのではないかと思います。


「ボールを投げるのは上半身の仕事」

と最初の方で書きました。

これは間違っていないと思います。


ボールを手で握って肩を回して腕を振って投げるのですから上半身の仕事です。


これを受けて下半身の仕事を考えると

「上半身により良い仕事をさせるために必要な要素を提供すること」

です。


要素とは

「安定感とパワー」

です。


コントロールよく投げるためには安定感が必要です。


ボールを速く投げる・遠くに投げるには安定感の上にパワーが必要です。


「安定感とパワーの提供」

が下半身の仕事です。


この仕事がしっかりできるとスローイングのレベルが大きく上がります。この意味で

「下半身が大切!」

ということになります。


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ひとつ、忘れられていることがあります。

このブログの冒頭で


右足は地面を蹴って体を前に進める役割
左足は勢いを受け止め体を支える役割
骨盤は左右の足からの力を受けて回転する役割

とざっくりとした役割を書きましたが、

骨盤にはもうひとつ役割があって
「下半身で作った回転の力を上半身に伝える」
というのがあります。

実はここが大切なところです。
大切なんですがあまり語られず忘れられているところでもあり、
このために下半身の大切さがぼんやりするのではないかと思います。

下半身がいい仕事をしても上半身に上手く伝わらなければ意味がありません。

骨盤は下半身の一部として考えてきましたが、
僕の考えでは
「骨盤は下半身でもあり上半身でもある」
ので、

骨盤を上手く回せることが
「上半身により良い仕事をさせる」
ということにつながると思います。

そう言えば、上半身・下半身の使い方についての話はよく聞きますが
「胴体部の使い方」
について触れた記事はあまり見ない気がします。
ブロクネタになりますかね?😁


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地面反発力を足元から体に入れて上半身に伝えていく上で従来型・最新型では右足で地面を蹴り前に踏み出した左足を地面について腰を回すことで回転運動を大きくしていましたが、


アーロン・ロジャースの未来型のスローイングはブレット・ファーブから学びいろいろ試行錯誤する中で

「右足で地面を蹴って右腰を前に出し左足を引きながら左腰を後ろに引くことで腰を強烈に回す」

という特殊なやり方にたどり着いたんだと思います。


並進運動を極力排除し回転運動に特化したようなスローイングは並進運動と回転運動の割合を変化させながら発展してきた従来型から最新型への変化の先を行く「未来型」と定義してもおかしくないとやっと思えるようになってきました😁


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ひとつ注意していただきたいのは、

このアーロン・ロジャースの特殊なスローイングのスタイルを

「すべてのQBがすぐに取り入れるべきか?」

と問われると


僕は

「ノー」

と答えます。


アーロン・ロジャースのスローイングはある意味

「バランスを崩すことを前提としている」

とも言えます。


下半身にとっての仕事のひとつ

「安定感を提供する」

を無視することになります。


スローイングの基礎ができていないQBがアーロン・ロジャースのスローイングを真似しても上手くいかないことのほうが多いと思います。


僕が思うスローイングに一番大切なことは

「リリースが安定していること」

です。


アーロン・ロジャースのスローイングはリリース位置が常に安定しているから出来るスローイングスタイルだと僕は思っています。


リリース位置が安定していないQBがアーロン・ロジャースのスローイングを真似しても絶対にうまくいきません。これは断言します。


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ある程度経験を積んでリリース位置が安定しているQBはアーロン・ロジャースのスタイルは練習してもいいと思います。


動画の中でアーロン・ロジャースは

「僕の投げ方はどんな体勢からでもコントロールよく強い球を投げ出せる」

と言っています。


ここは真似したい部分です。


実際の試合では完璧な体勢・タイミングでパスを投げれることのほうが少ないです。


スナップが乱れる、ラッシュに差し込まれる、レシーバーが思ったタイミングでルートに出られないなど、いろいろ想定とは違う状況になることが多い中、

「どんな体制からも投げ出せるスタイル」

は真似できるのであれば真似すべきだと思います。


パスを投げ出すまでに時間がかかり、ラッシュに差し込まれパスプロが押されて前に踏み出せない状況で投げることはよく起こりますのでアーロン・ロジャースのように前足を引きながら投げるスタイルは非常に実戦向きだと思います。


こう考えるとアーロン・ロジャースのスローイングは未来型というより、

「最新型の超実戦型」

というべきかもですね。


最新型のスローイングを

「動きながらでも投げれる形に発展させたもの」

ということです。


まあ、これを未来型と言ってもいいですね😁


基礎は実戦のためにあります。

実戦に即した形に発展させるために

「基礎固めが大切」

になります。


その基礎固めの基礎が

「下半身の大切さ」

だと思います。


やっぱり結論としては

「下半身は大切!」

ですね😁


今回はこの辺で。
ありがとうございました。

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今回の内容を受けて
「ランニングスローについて書きたいなぁ」
という思いが強くなりましたので近々書こうと思いますが、

次回は
QBのスローイング
「リリースとスパイラルの新常識!」
について書いてみたいと思います。

今回、アーロン・ロジャースのスローイングは
「リリースが安定していたら真似してもいいと思う」
と書きました。

別にアーロン・ロジャースのスローイングを真似するために、というわけではないですが、

「リリースとスパイラル」
はスローイングのコアですのでここをしっかりさせることでよりよいスローイングに出来ると思います!

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下に添付するのがアーロン・ロジャースの切り取り動画の元動画
「A Search For The Perfect QB Throwing Motion」
です。

歴代の名QB・現役QBが独自のスローイングの秘密を公開してくれる

「QBのスローイングバイブル‼️」
と言ってもいいくらいの素晴らしい動画です。

ダラス・カウボーイズの元QBジェイソン・ギャレットがアーロン・ロジャースから聞いた言葉を不思議に思ってスローイングについていろいろ考え始めて作った動画だそうです。


以前のブログで取り上げたこともあります。
20分の動画にしておくのはもったいない内容ですので是非見てください!