Webを支える技術

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前半は、RESTとリソースについてや、URIの考え方、HTTPについてなど
webを構成するホントに根っこの技術について、(多分)適度な深さで
書かれています。当たり前のように使ってきた色んなメソッドやヘッダなど
について、復習する点あり、こんなのもあるんだ、といった学びありで
どちらかというと復習の色が濃かった気がします。
あと(X)HTMLに関連して、AtomやJSONの話もちょろっと。


上に書いた内容だけで約2/3くらいで、残りの1/3は主に『設計』について。
実在のサービスを例にして、リソースをどう定義し、そのリソースへのアクセスは
どうするのが良いか、など書かれていました。


個人的には、今年の2月か3月くらいに、単純な読み取り専用のAPIを作った
時に、リソース周りの決め方、URIやアクセス方法について悩んだ経緯がありました。
その経験から、今回すごく印象的だったのがトランザクションに関連する話題の
部分に書かれていた

(p.280)
HTTPの統一インタフェースで実現できない処理に遭遇したときは、
新たなリソースを導入して解決を図るのがRESTfulな設計の定石です。


という一文。実データとしての個々のリソース以外に、論理的にリソースを
定義して、そこに対するCRUDを考えることで、解決するというのは
今後の設計を考える際に、非常に参考になる考え方だなと思います。
(本書に出てくる、"検索結果"の考え方も、近いのかもしれないです)

実サービスを後半に出してあるっていう点も含め、単なるルールの集約ではなく
ある程度の答えを提示してある点がよかったなという印象を受けました。


しかしWebDAVまわりのステータスコードとか知らんかったなー。
勉強不足を痛感した一冊でした。



web周りで仕事を始めた新人の人とかは、どこかのタイミングで
読んでみると、知識が整理されていいのかもしれないと思います。