最近ちらほら(?)話題のこちら、読みました。

戦略PR 空気をつくる。世論で売る。 (アスキー新書 94) (アスキー新書) (アスキー新書)/本田 哲也
¥780
Amazon.co.jp

僕は広告マンではないですが、中長期的な目標に対して、
この本は意味がある、と思い手に取りました。



こちらの本では、製品(?これはサービスに置き換え可能だと判断して読みましたが)
を売る、はやらせる(大きく利益を上げる)ためには、(消費行動に結びつく)空気を作ることが
重要だよ、ってことを言ってます。

その空気を作るのがPRって手法だよ、ってことと解釈したのですが、
じゃぁPRって何なの?ってところは、この本の3章で説明されてます。

で、もう一つ、その空気って何?ってところですが、それは次の言葉が繰り返し使われます。


消費者に「気づき」を与えて、「買う理由」を生み出す


個人的には、まずこの言葉がこの本の中で結構印象的でした。

この言葉の具体的な事例がいくつか本書では紹介されていますが、
この辺の方法とか、考え方は、先日のじぎょつくで自分が考えを煮詰めていくとき
に困った所への部分解答になっている気がしました。

PRの場合は、空気を作る、ということでしたが、自分としてはそういった空気を読む、
ということもできるのではと思いながら読みました。
いち早く空気に気づければ、そこでサービス、事業を仕掛けられる、ということになると思うので。


上記の考え方は、「そもそも空気が作りだされたものだったら、すでに後発になっちゃうじゃん。」
という意見もあるかと思いますが、それは・・・そうなんですけど、個人的には空気とかって全部が
そうではないと思うので、それは部分的にあるけど、致命傷ではないのかなぁと思います。


あとは、いくつか出てくる資料も眺めてみるとすごく面白いです。
メディアへの接触時間とか。

それから最後にこちらの文章もグッと来ました。


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( 引用 )
みんなが思っているより、「みんなが知ったほうがいいこと」は世の中に存在するのだ。
良い商品、スゴイ技術、素晴らしい人、素敵な場所、意義深い活動、共感できる考え方・・・・・・。
僕たちのまわりにはそんな情報が、もっともっと、隠れている。いくら情報の洪水に埋もれていようが、
それはとっても意味のある情報なんだと思う。
そんな「いい情報のカケラ」を見出して、増幅させる。空気をつくる。世の中に「気づき」を与える。
その結果、動きが生まれる。ニーズが生まれる。ビジネスがうまくいく。そして、そのうねりに関わる人
みんながハッピーになれる-----これが、PRができること。そして、本来のPRがやらなきゃいけないことだ。

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これは、僕としては別にPRじゃなくてもやっていいと思うし、これを技術が実現して
いいと思う。個人的な立場から言えば、これをエンジニアとしてできたらすごい楽しいし、
たぶんやらなきゃいけないこと、って言ってもいいんじゃないかと思う。

すごく心に刺さりました。









まぁなんか最後は小学生の感想文になっちゃいましたが、やはり勉強になりました。

戦略PRとか、コミュニケーション・デザインとか、響きかっこいいけど、すごく泥臭い
ってのも読むとわかるし、こういう業界を目指す人はぜひ読むべきなのではと思います。

それ以外にも、この本にも書かれていますが、PR的な考え方自体は、専門家に限定される
ものではなく、広く一般的に使える(活かせる)ものだと僕も思ったので、いろんな人にお勧め
したいと思いますキラキラ


ぜひ。