今朝のとくダネ!で、東京都杉並区立和田中学校の

夜スペに関する報道を見ました。



現在の学校教育の問題点、吹きこぼれを改善するための

方法として実施されるというもの。

吹きこぼれとは、現在の、学力下位の生徒を引き上げようとする

教育方針の中で、学力が中~上位の学力の子供たちは、

学力があるにも関わらず、勉強の面白さがわからず、

個人に任せた勉強では学力(成績)がのびて来ないこと、だそうだ。
(参照元 ; 毎日jp



和田中学校の現在の校長先生は、リクルート出身の藤原和博さん。

僕は、こーゆーチャレンジングな取り組みには肯定的な立場です。

この夜スペに対する懸念材料の中に聞こえる

平等・均等・均一

という言葉。僕はこれらの考え方は間違っていると思いました。

この夜スペに参加できる生徒は、学力テストで選抜された生徒のみ。

これでは不平等だ、という意見があるようですが、

それは違うと思います。

なぜなら、学力テストを受ける権利は全ての生徒に

平等に与えられているからです。

そこで努力した生徒がさらに学習する機会を与えられることの

どこが不平等なのか、僕には理解できません。

むしろ、夜スペのような環境の無いところで、ある程度

の頑張りで、中途半端な学力だからといって、放置されて

しまっている(とされる)学力中位~上位の子供たちの

置かれている立場の方が、よほど不平等ではないかと思います。




ここまで、結構語気荒く書きましたが、かいつまんだ知識

で書いた部分があるので、誤った認識や、僕自身わかっていない

問題点などはもちろんあると思います。





僕がなぜ、この問題に対して、今回のような反応をしたのか

というと、理由があります。




僕がお世話になっている少年サッカーのチームで、

僕は5年生を担当しています。

5年生のコーチには僕と同じ年のコーチがもう一人いて、

彼は非常に熱心な指導者です。

その熱心さから、昨年11月くらいから、練習前に子供たちに

世界のトッププレーヤーのプレーしている姿をビデオで

見せる機会を作りました。僕も彼と話し合って、

どんなビデオを見せるのか、子供たちに何を伝えるのか

を考え、実践してきました。



ところが先日、この行ってみればビデスペに思わぬところから

クレームが出たのです。

クレームの出所は、高学年の保護者の方。

どうも、5年生の活動量が、他の学年に比べて多すぎるのでは

ないか、5年生だけ特別な活動をして、それではチームの

均一性がなくなってしまうのではないか、といった意見でした。



これは、今回の夜スペに対する懸念と近い考え方から発せられた

意見ではないかと思うのです。

それに、個人的な意見を言えば、ビデオ活動は5年生に限定する

とは決まっていないし、もちろん他の学年の参加者だって大歓迎

なんです。僕たちコーチの目的は、子供たちにサッカーを楽しんで

もらうこと、サッカーを上達してもらうこと、だからです。

学年なんて、関係ないんです。



何が言いたいのかまとまらなくなってきたので、ちょっとこの辺で

止めておきます。

が、真に僕が言いたいのは、TRY & ERRORをもっと認めるべき

だ、ということになるのかもしれません。

批判するのは簡単です。

最初から駄目かもしれないでやらないのは非常に損なことです。

藤原校長は

下の子への取り組みはいくらやっても批判されないのに

上の子をもっとできるようにする、と言った途端に公平性とか

平等とか言われる

と言っていたそうですが、めげないで頑張って欲しいです。



長い目で見ていくべき問題だと思いました。