2015 福岡国際マラソン | 上智まさはるの陸上競技ブログ

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12/6(日)に、第69回福岡国際マラソン選手権大会が、福岡・平和台陸上競技場発着のコースで開催されましたので、簡単にご報告します。
なお、当大会は来年のリオ五輪代表選考会を兼ねています。
詳細については以下のサイトをご覧ください。
大会公式サイト 競技結果


■総括

・マカウ(ケニア)選手が2:08.18で、大会2連覇
前回の優勝者で、元世界記録保持者のパトリック・マカウ(ケニア)選手が2時間8分18秒で2年連続2度目の優勝。

・世界記録保持者キメット(ケニア)選手は途中棄権
世界新記録の期待がかかった現世界記録保持者のデニス・キメット(ケニア)選手は、5kmにも満たずに後退し途中棄権。

・日本人トップは、佐々木悟(旭化成)選手の3位、2:08.56
日本人では一般参加の佐々木悟(旭化成)選手が自己新で3位に食い込むのが精一杯でした。
佐々木選手は2014年に2:09.47の初のサブテン入りでナショナルチームにも選ばれましたが、今年3月のびわ湖毎日マラソンで結果を出せずナショナルチームから外され、今大会は一般参加。
旭化成の後輩として
村山謙太・村山紘太兄弟ら実力ある若手が注目を集める中での挑戦でしたが、まずは有力なリオ五輪代表候補として名乗りをあげることができましたね。

・リオ五輪代表争い
日本人上位3名がリオ五輪代表候補となります。
 3位 佐々木悟(旭化成)選手
 5位 
高田千春(JR東日本)選手
 7位 
大塚良軌(愛知製鋼)選手
川内優輝(埼玉県庁)選手は選外で、来年2月の東京マラソンか、3月のびわ湖毎日マラソンでの代表入りを目指します。

なお、リオ五輪代表の選考基準は以下のとおりです。
【代表選考レース】
 1. 世界選手権(2015年) →終了
 2. 福岡国際マラソン(2015年) →終了
 3. 東京マラソン(2016年2月28日)
 4. びわ湖毎日マラソン(2016年3月6日)
【代表選考基準】
・代表選手は最高3名。
・世界選手権で入賞(8位以内)かつ日本人最上位選手は内定。→該当なし
・3つの代表選考レースで日本人3位以内の成績を残した選手は選考対象。
・選考対象の中で、2014年4月1日から16年3月13日までの間に日本陸連の設定記録(2:06.30)を突破した選手は内定。
・それ以外は、選考対象の中から、各レースの記録や順位、レース展開、タイム差、気象条件を総合的に判断する。


■レースの経緯

前半はペースメーカーに支えられ、1km3分のペースを維持。
5kmで、キメット選手が途中棄権。
11kmで、川内優輝(埼玉県庁)も脱落。
15kmで、先頭集団10名前後。
中間点で、先頭集団8名。
25km手前で、外丸和輝(トヨタ自動車)選手が遅れて、先頭集団は7名に。
25kmで、ペースメーカーが予想外の離脱(30kmまでの予定)。
ここからペースが徐々に遅くなる。
また前半ずっと先頭を走っていたバトオチル(NTN)選手が遅れ始める。
以降、
フェレケ(エチオピア)、マカウ、コエチ、佐々木悟の4選手が先頭争いを展開。
35km手前で
コエチ選手がスパート。マカウ選手がそれを追う。
37km付近で今度はマカウ
選手がスパートし、そのままフィニッシュ。


■最終順位

1位 02:08:18 パトリック・マカウ(ケニア)
2位 02:08:31 ゲトゥ・フェレケ(エチオピア)
3位 02:08:56 佐々木 悟(旭化成)
4位 02:09:43 バーナード・コエチ(ケニア)
5位 02:10:55 高田 千春(JR東日本)
6位 02:11:02 パウロ・パウラ(ブラジル)
7位 02:12:46 大塚 良軌(愛知製鋼)
8位 02:12:48 川内 優輝(埼玉県庁)
9位 02:14:19 セルオド・バトオチル(NTN)
10位 02:15:25 ホセ・アマド・ガルシア(グアテマラ)
11位 02:16:45 筱嵜 昌道(日立物流)
12位 02:17:36 白石 賢一(旭化成)
13位 02:17:40 園田 隼(黒崎播磨)
14位 02:17:58 カットバート・ニャサンゴ(ジンバブエ)
15位 02:18:00 マーティン・マサシ(スズキ浜松AC)
16位 02:18:39 外丸 和輝(トヨタ自動車)


■トップとのタイム差推移

2015福岡国際マラソン_タイム差


■ラップタイム推移

2015全日本大学女子駅_ラップタイム


■前後半ラップタイム推移

福岡国際マラソン_前後半ラップ

以上です。