みなさん、お元気でしたでしょうか?
正月早々、忙しくてなかなか更新できずにいました。また、バルーンの新しい方法の確立に向けてこの半年間やってきたことの成果を御報告できることを感謝致します。
昨年の暮れから全く今までとは違う発想で心房細動カテーテルアブレーション法を開発して参りましたが、症例数も100例へ到達しましたことから発表させていただきます。
   その方法とは、肺静脈のみの電気的な隔離のみならず、心房の後壁そのものを完全に隔離するというものです。この方法をとるようになってから、発作性心房細動のみならず持続性(慢性)心房細動の患者様の治療成績が格段に良くなりました。この半年間、この方法が本当に大丈夫なのか、否かをじっくり観察して参りましたが、間違いなく有効であるとの結論に至りました。そこで、当院にて先日5月30日に集大成として
いわゆるLIVE中継を行いました。総勢50名もの蒼々たる専門医が集う中でLIVEを執り行いました。
2時間で心房細動治療を終え、確認のためのマッピング(カルトマッピング)を20分の計2時間20分で
全ての治療を終えることができ、集まっていただいた先生方から万雷の拍手をいただきました。
一番の収穫は、日本で最も多くの心房細動アブレーションを手がけておられる横須賀共済病院の高橋先生をコメンテーターにお招きし、非常に有効な手段であるとのお墨付きをいただいたことでしょう。
これから、ますます修練し皆様のお役に立てるようになりたいと思っております。
皆様、これからもどうぞよろしくお願い致します。
皆さん、あけましておめでとうございます。
今年も、本日より当ブログを再開致します。
昨年は、ようやく240例を超すカテーテルアブレーションを行い、内94例が心房細動治療でした。
本年は3月からアメリカでのHOT Balloon catheterのパイロット試験がスタートします。半年後に成績が明らかになる予定です。
新しい治療法の確立をめざしていきたいと思いますので、皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

お久しぶりです。
今日は、年内にどうしても治療してもらいたい!という方々をなんと、ひとつのカテ室で3例治療にあたりました。朝8時半に入室して全身麻酔をかけていただいてから10時半に一例めが終了、ICUのベッドを借りての
シース抜去、止血を行いつつ、二例目の準備。11時過ぎから二例目に突入し、一時少し過ぎに終了、即
心臓外科からの術直後の内胸動脈の造影を依頼されて、食事を摂るのもつかのま。
3時半から3例目に突入。6時少し過ぎに全てを終えられました!
最近は9月頃から、4本の肺静脈の焼灼のみならず、天蓋部、左房底部への焼灼を行い、まるでBOX TYPEの
アブレーションを行っています。成績は非常に改善している、というのは前回も報告致しましたが、この方法で現在連続20例施行しています。発作性心房細動は一回の治療で90%以上、持続性心房細動で70-80%の治癒率です。慢性期の成績を公表できるように現在症例数を重ねている次第です。いづれみんなにも理解してもらえる時がくると信じています。