外資系リストラ④ - ビジネスの立ち上がり | ジョブホッパー・ホーテの金融・資産運用ブログ

外資系リストラ④ - ビジネスの立ち上がり

サンチョ 「でも、BBBアセットはその後、うまくいったんですか?」

 

ホーテ 「驚いたことにうまくいったぞよ。入ってから1年経った辺りぞのかのう。わがはいも、もう諦めかけておったのじゃが、3か月に1度程度は、顧客と接点は取っていたぞよ。そうしたら、ある日こんな事があったぞよ。

 

その顧客は元々わがはいの事を気に入ってくれたおったぞよが、ある日、営業に行ったら非常に好感触での。これはと思ったら、その日に電話がかかってきて翌日また行って、決まったぞよ。あの時はうれしかったぞよのう。」

 

サンチョ 「すごいですねぇ、よっぽど良い商品だったんですか?」

 

ホーテ 「実際に採用になったのは提案した商品ではなく、その中の一部じゃったんぞよ。」

 

サンチョ 「では、お客さんが逆に提案してくれたということですね?」

 

ホーテ 「その通りぞよ。このとき思ったぞよ。営業は自分の思い込みは捨てて、なるべく顧客への提案頻度は上げるべきだとの。」

 

サンチョ 「そうですねぇ、でも、そこから順調にいったんですね?」

 

ホーテ 「一筋縄ではいかなかったぞよ。何しろBBBアセットは日本に人がほとんどおらん。運用はボストンでクライアントサービスなんかはロンドンじゃった。日本の顧客に対応したことがほぼなかったので、実際のサービス開始までは大変じゃったぞよ。」

 

サンチョ 「どこが一番大変でしたか?」

 

ホーテ 「やっぱり英語かのう、というかコミュニケーションじゃのう。日本人は基本的に英語というか外人が苦手じゃろう。外人にわあわあ英語でまくしたてられるとYesと言ってしまいがちぞよ。でも、あとで日本人同士になると否定してきたりするぞよ。気持ちはわからんでもないが、その板挟みになるのは大変じゃったぞよ。」

 

サンチョ 「どうやって克服したんですか?」

 

ホーテ 「わがはいも必死だったぞよから、しつこく外人を説得したぞよ。あの頃は日本時間の午後6時にロンドン午前9時と一日に2回朝があるようだったぞよ、加えてニューヨークも絡むと、日本時間の午後10時から、また朝が始まる。寝れなかったぞよ。」

 

サンチョ 「すごいですねぇ。」

 

ホーテ 「なんにせよ、あそこからBBBアセットは成長に入っていったぞよ。」