おはようございます
![PC](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/330.png)
記者が見た「最後」の水原一平元通訳
〝空白の25分〟は違法賭博告白の場だった
川峯 千尋スポーツ野球大谷翔平韓国・ソウルで行われたドジャース開幕戦で、味方の安打を喜ぶ大谷と、水原一平元通訳。
この試合後、水原氏は違法賭博への関与をチームメートらに打ち明けた=20日、高尺スカイドーム(長尾みなみ撮影)
〝空白の25分〟が、まさか「賭博告白」の時間だったとは思いもしなかった。
20日、韓国ソウルで行われた米大リーグ開幕戦。
ドジャースに移籍した大谷翔平(29)の門出を現地取材した記者は、
期せずして違法賭博疑惑で解雇された水原一平元通訳(39)の「最後」の瞬間に立ち会った。
時間になっても開かないクラブハウス、
やけに疲れた水原氏の表情…。
翌日、世界を駆け巡った衝撃のニュースで、違和感の正体を知ることになった。
いくつかの違和感水原氏の疑惑の一報に触れたのは21日早朝。
同僚や知人からの連絡だった。
20日(日本時間21日)、複数の米メディアが水原氏が違法とされるブックメーカー(賭け屋)との関係で告発され、
大谷の口座から少なくとも450万ドル(約6億8千万円)が送金されたと報じた。
前夜の和やかな雰囲気を見ていた分、
「信じられない」という思いが強かった。
しかし、思い起こせば、いくつかの違和感があった。
ドジャースがパドレスを5-2で下した20日の開幕戦で、大谷は2安打1打点と活躍した。
試合後の取材はプレスルームでの会見か、クラブハウスでの囲み取材のいずれかと設定されていた。
開幕戦を前に会見に臨む、ドジャース大谷の公式会見に臨む水原一平元通訳=16日、高尺スカイドーム(長尾みなみ撮影)
大谷の取材対応は、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンとともに臨んだ16日の記者会見以降、一度もなし。
大谷の言葉を一言でも聞ければと、プレスルーム入り口付近で、すぐ脇にあるクラブハウスへ続く通路が開くのを待った。
メジャー担当記者によると、普段は試合後、クラブハウスへの通路はすぐに開くという。
だが、この日は、パドレスのシルト監督が会見に姿を現しても、通路が開く様子がない。
ガードマンも、「まだ上から合図が来ていないので、開けられないんです」と困り顔だった。
ようやくオープンしたのは、試合終了から約25分後の午後10時37分ごろ。
階段を駆け上がり、ロッカールームにたどり着くと、すでに20人ほどのメディアが大谷を囲んでいた。
黒いTシャツ姿の大谷はシャワーを浴びた直後のようで、頰のあたりが少しぬれていた。
「最初のスタートとしてまず勝てたのが良かったし、最後まで粘り強く、諦めずに逆転できたのがチームとしてよかったんじゃないかな」。
大谷は昨年9月に右肘を手術し、懸命のリハビリをこなしてきた。
爽やかな表情からは、無事に開幕戦を迎えた高揚感が見て取れた。
初対戦となったダルビッシュ有(パドレス)や、翌日に登板を控える同僚の山本由伸のことを問われ、笑みがこぼれる場面もあった。
目にクマ、疲れた表情ふと、大谷の左隣にいた水原氏に目をやり、少し驚いた。
やけに目の下のクマが濃く、疲れた表情だったためだ。
「時差ぼけで寝られてないのかな」。
その時は、そのくらいに考えていた。
水原氏がこの直前、選手たちの前で
「すべては自分の過ち」
「自分はギャンブル依存症です」
と告白していたことは、後に米スポーツ専門局ESPN電子版によって知ることになる。
日本メディア向けの対応に続き、米メディア用の取材が始まると、
水原氏は少し前に出て大谷と時折、目を合わせながらいつも通り、仕事をこなしていた。
取材後、韓国メディアの要望で大谷が「サラン? サランハムニダ?(愛してます)」と応じている様子を、
水原氏は優しく見守っていた。
取材対応をすべて終えると、2人でロッカールームを出ていった。
これが、水原氏が公の場で通訳を務めた最後の場面となった。
「お疲れした」…相棒なく翌21日。第2戦は乱打戦の末、ドジャースは11ー15で敗れた。
試合後、クラブハウスはすぐに開いた。
前夜の25分間に何が起きていたのか、この時、ようやく理解した。
敗戦後ということもあるだろうが、ラテン系の音楽が流れていた前夜と打って変わり、
ドジャースのロッカールームは張り詰めた空気に支配されていた。
広報担当者に規制され、声を掛けられずにいる約30人ほどの記者の視線を浴びながら、
大谷は淡々と体にボディークリームを塗り、丁寧に荷物を片付けていた。
当然、いつもそばにいた「相棒」の姿はない。
かすかに笑顔を作り、「お疲れした」と繰り返しながら、一人で球場を後にする背中は寂しげだった。
前夜に水原氏の異変を感じ取っていた記者は何人かいた。
だが、大谷に違和感を抱いていた記者は皆無だった。
信頼していた人の裏切りに、どれほど胸を痛めていたか。
衝撃の告白を聞いた後でも、
29歳は「プロ」であり続けた。
声明を発表するドジャース・大谷を映し出すモニター=25日、
ドジャースタジアム(蔵賢斗撮影)記者が帰国後の25日(日本時間26日)、
一連の疑惑に大谷が初めて口を開き、声明を公表する様子を見た。
「正直ショックという、言葉が正しいとは思わないですし、それ以上の…」。
大谷は言葉を詰まらせた後、
「うまく言葉では表せないような感覚で、この1週間ぐらいはずっと過ごしてきたので、
今はそれを言葉にするのは難しいなというふうに思っています」
と絞り出した。
声明発表を終えてオープン戦に出場し、
ベンチから試合を見つめる米大リーグ、ドジャースの大谷=
25日、ロサンゼルス(共同)ストイックさと野球愛記者が大谷を直接、取材したのは、
今回のソウルでの開幕戦のほか、昨春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のみ。
水原氏を含め、2人を深く知るわけではない。
ただ、限られた取材機会だけでも、大谷からはストイックさと野球愛を感じた。
今回の疑惑に関しては
「脇が甘かった」との指摘もあるが、唯一無二の〝二刀流〟は、
生活の全てを野球に捧げてきたからこそ、成しえたともいえる。
気丈に、たくましく、グラウンドに立つ29歳に敬意を払い、大リーグ7年目の挑戦を見届けたい。(運動部 川峯千尋)
(・_・;)
なして地方 月曜火曜と風が強めでしたが
まずまずのお天気でした!
また下り坂の予報です(;´∀`)
みなさま♥めげずにファイトでまいりましょうか〜
(・∀・)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240402/12/joa1327/84/65/j/o1080081015420526226.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240402/12/joa1327/22/80/j/o1080081015420526229.jpg?caw=800)