どうも。BOWです。
ネットでニュースを斜め読みしていたら,「重機民家壊す 救援重機も壊す」というタイトルが目につきました。海外の杜撰な工事の話かと思ったら国内のことで,神戸市垂水区の造成工事での事故とのこと。写真が出ていて,2台のパワーショベルが法面を滑り落ちてそれぞれ別の民家を破壊しています。
幸いけが人はなかったとのことで不幸中の幸いでしたが,救援に来た重機が突っ込んだ民家は台所で調理中で,そこに油圧ショベルのアームがめり込んできたのですから「驚いた」という言葉だけではその時の気持ちを表現するのに不十分でしょう。生きた心地がしなかったというのが正直なところでは。
最初に事故を起こしたのは写真から判断すると後方超小旋回のSH75あたりかと。質量約8tです。救援に向かった油圧ショベルはSH200の型番が見えますから,バケット容量コンマ7(0.7立米)で質量約20tです。
20tクラスの油圧ショベルは工事現場の主役であちこちで見かけます。遠くから見ているとあまり大きさを感じませんが,実際には巨大な機械です。人間の腕にあたるブームとアームをフルに伸ばすと約10m先までバケットが届きます。こんなものが滑り落ちてきたら民家などひとたまりもない。
この寒空で家に大穴を開けられた御家族はたまったものではないですし,重機が突っ込むのもいただけない。
しかし,業者の対応は2台が揃いも揃って滑り落ちるという状況(作業時に機体が乗る足場をどう作っていたのか)やら,油圧ショベルを油圧ショベルで救出しようとした状況やら,突っ込みどころ満載です。
ちなみに事故を報じた某新聞の記事も突っ込みどころが満載で読んだ瞬間に違和感を覚えました。記事によれば最初に滑り落ちた油圧ショベルの質量を0.7トン,救出に向かった油圧ショベルの質量を2トンと書いています。どちらも桁が一桁違う。
そもそも,0.7トンって…。普通車より軽いじゃないですか。それ「油圧ショベル」ではなくてミニショベル以下の「マイクロショベル」のカテゴリーです。水道工事で使うちっちゃな重機です。2トンはミニショベルクラス。ちょっと調べればわかると思うんですが…┐(´д`)┌。型番に「200」が見えたので質量だと早合点したんですかね。
写真に写っている住友建機は「SH200」。ちなみにコマツの同クラスだと「PC200」,CATだと「320」,いずれも運転質量約20tクラスの油圧ショベルです。正確な報道をして欲しいものだと思います。