今回は「男はつらいよ第37,38、41作」です。
第37作「幸せの青い鳥」
昭和61年(1986年)12月20日公開
マドンナ:志穂美悦子
共演:長渕剛
主なロケ地:福岡県飯塚市、下関
マドンナは志穂美悦子さんです。
体形がアスリートです。体幹がしっかりしています。
しかし、美人です。もちろん寅さんはフラれます。
これでいいのです。
何と、共演に、後に夫になる、歌手の長渕剛さんが出演されています。
第38作「知床慕情」
昭和62年(1987年)8月15日公開
マドンナ:竹下景子
共演:三船敏郎
主なロケ地:北海道知床
第32作に続いて、マドンナ役は竹下景子さんです。
前田吟さんと倍賞千恵子さんの長男役の吉岡秀隆さんが、撮影の度に成長しています。
寅さんシリーズの目玉の一つと思っています。
三船敏郎さんは、しっかり三船敏郎を演じていました。
第41作「寅次郎心の旅路」
平成1年(1989年)8月5日公開
マドンナ:竹下景子
共演:柄本明、淡路恵子
主なロケ地・オーストリア・ウィーン
何と、今回のマドンナも竹下景子さんです。
また、第38作でも竹下さんと共演されていた、淡路恵子さんも出演されています。
柄本明さんが、いい味を出しています。
寅さんが、柄本さんのことを「お面をかぶったような人」と表現していました。
逆も真なりでしょうか。
撮影はオーストリアのウィーンでほとんど行われています。
結論から申します。
やはり寅さんシリーズは外国(とくに西洋)は似合わないということです。
スタッフの慰労を兼ねて、ウィーンロケになったとは思いますが、やはり無理があります。
竹下さんは、知的で美人で、性格も良く、申し分ありません。
ただ、なぜか俳優としては、どこかもの足りなさを感じます。
俳優は難しい生業です。
このシリーズの所々のセリフに、製作者(監督)のメッセージが込められています。
今回は「人生は夢みたいなもの」が印象に残りました。