2024年3月31日雑記 | C'est ma vie

C'est ma vie

毎日平凡でいられることの、非凡さを求めています。

今日で3月も終わりです。

 

我が団地にある公園の桜の蕾も、昨日の好天で、おそらく今日は開花しているでしょう。

 

後ほど、公園ジョギングを兼ねて確認しに行くつもりです。

 

 

昨日、我が部屋の書棚の整理をしました。

 

ライティングデスクにある書棚は、ほとんど全てドイツ関係書籍となりました。

 

実は、私的感情に訴える所あって(中身は大変レベルが低いので内緒です)、ドイツ一色にしました。

 

 

元々、私の大学での専門はドイツ語です。

 

 

しかし、学生時代は、あまり勉強しませんでした。

 

 

ところが、一昨日から、突然、ドイツ語に恩返しをしたくなったのです。

 

 

母校にも恩返しをしたくなったのです。

 

 

恩師の皆さんにも恩返しをしたくなったのです。

 

 

理由は、ここでは述べませんが、ドイツ語を再び勉強することが、

 

私の出来得る、

 

母校、先生方への恩返しと思ったのです。

 

 

そして、やはりドイツはゲーテにあると再認識しました。

 

(若い頃のゲーテです。美少年です)

 

(80歳頃のゲーテです)

 

 

ゲーテは学者でもあり、政治家でもあり、文筆家でもありました。

 

また、ゲーテの作品には非常に多くの作曲家が曲を付けています。

 

 

特に重要なのは『魔王』『野ばら』等のシューベルトによる歌曲でしょう。

 

シューベルトが生涯作曲した600曲もの歌曲のうち70曲ほどがゲーテの作品に付けられた曲なのです。

 

 

私は、『魔王』を聴くと、その詩の内容の悲しみに、いつも心を打たれてきました。

 

病が悪化した息子を馬に乗せ、夜中に、医者の所へと疾駆しますが、途中で息子は息絶えてしまうのです。

 

それは、魔王が成せることだったのです。

 

 

彼は、現役時代イタリア旅行をしています。

 

とにかく、イタリアの温暖な気候、人々の陽気な人柄等、ドイツでは味わえない体験をし、

 

「イタリア紀行」なる、本も出しています。

 

尚、この旅行の途上で随行していた息子を亡くしています。

 

 

ゲーテの代表作「若きウェテルの悩み」は、世界中で読まれ、この小説に感化し、多数の若者が自死したということです。

 

また、この中に登場する、主人公ウェテルが恋、慕ったシャルロッテのロッテから、菓子メーカー「ロッテ」の名前の由来となったそうです。

 

創業者の重光さんが大のこの小説のファンだったのです。

 

 

また、ゲーテと言えば、その代表作は「ファウスト」です。

 

第一部と第二部があり、第二部の執筆を終えた、翌日にゲーテは世を去っています。

 

素晴らしい、生き様です。

(ゲーテの生家です、現在は資料館で、私も2018年に訪れました)


ゲーテ自身は、安楽椅子に腰掛けたままの姿勢で、天に召されました。

 

 

「もっと光を!(Mehr Licht!)」が最後の言葉と伝えられています。

 

 

余談ですが、「ゲーテ」の発音は日本で戦前から大論争を巻き起こしてきました。

 

数多くの中から「ゲーテ」に落ち着いたのです。

 

ドイツ語では「Goethe 」と書きます。

 

この「oe」は「ö」と同じ発音です。

 

「ö」は「オーウムラウト」と言い、「オの口の形でエ」と発音します。

 

やはり、日本人には難しいのでしょう。

 

 

しばらくは(!?)、私の余生はドイツ文学、ドイツ語に捧げるつもりです。