あれから僕らは、竹林の道を抜けレンタサイクル屋さんで購入した地図を広げず、自分たちの感で二条城を目指す事に
（やめとけって）ちょっとした田舎道を抜け、昔ながらの家や観光ツアーでは行かなそうなコアな観光スポットを、発見しながら二条城に続く大きな道を目指した
（地図見た方がいいって）まるで、田舎へ遊びに来た子供が知らない土地で冒険心をくすぐられ、ワクワクしている少年達の夏の思い出
（意味不明だな）
そう
これは俺達の冒険の話である
（違うよ、トメとオミの自転車ぶらり旅だよ）自転車を止め、すぐさま地図を広げた、不安になったのだ（当然だ）
目の前にあった道路が二条城へ続く道だった
（おお、すげーじゃん）そしてまた二人はペダルを漕ぎ始めた
（そりゃ自転車で行ってんだからそうだろ）二条城まで約９キロ、結構な距離だ３０分いや４０分はかかるだろう僕らはペダルを止めた
（はやっ）自転車を降り、吸い込まれるように目の前にある建物の中へ、そこは涼しく食べ物や冷たい飲み物ちょっとした生活用品も置いてあった
（コンビニだなそこは、売ってるんだな置いてるんじゃなくて）そこで水分補給をして再び二条城を目指した
（休憩は大事だからな）１０分で着いた、いや言い過ぎた２０分で着いた
（嘘や大げさな事は良くないからねえ、偉いねえ）
陽一郎は、まおと一度来てるのに俺の為にまた城内に入って、いろいろと見て回ってくれて優しい奴だなって思ったよ
（優しいなあ、陽ちゃん！！さすー！）次は祇園へ向かった、が写真も撮らず通り抜けて清水寺へ
（舞妓さん普通にいるとでも思ってたんか）
景色だけの写真の山の麓が嵐山だと思うんですよ
（ふもとってそういう漢字なんだあ、むじいなあ）結構な距離を走ったよねええ
ちょっとした達成感を感じたよ（ちょっと褒めるわ）最後に、ちょっと祇園に戻り辰巳大明神に行き満足して僕らは帰りました
少しライトが付いて祇園の雰囲気が良い感じになってたなあ（舞妓さん見れなくて残念だったな！）