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京成から発した急行灯についてちょっと調べてみましたが…


世間の興味が薄いせいもあって調査が難航…

推測の見解ですのでご了承願います。

急行灯は関東~九州の大手私鉄に存在(国鉄は別途)したようです。
私鉄の場合は無料特急(特急券不用)に多く存在し、
昭和20年代後半~昭和30年代前半に流行した

流線形車体に多く取り入れられた感があります。


関東に関しては、東急の5000系(通称青蛙)

2016021023480000.jpg5000系
(無料急行)

営団地下鉄(東京地下鉄)300系あたりからか?
2016021023200000.jpg300系

いろいろ調べて解りにくいのは、急行灯と尾灯(テールランプ)が切替式で点灯するタイプです。

2016021100250000.jpg長野電鉄

見本↑

無料急行の5000系(東急)この形状が流線形タイプで全国的に流行りました。
2016021023490000.jpg元東急5000系
当時の上田交通↑

一方、国鉄はと言うと…基本的に
無料急行、特急は存在
(準急は一時的にあった)
しないので…

特急151系にウィンカーランプが存在した。

2016021106120000.jpg151系
151系→161系→181系にはあったものの、
481系以降(特急車輌)は取付られなかった。
なじまなかったが正解か?
元々、急行灯は駅員配置の少い私鉄車輌に多くあったが…
各番線に駅員配置していた国鉄にとって、
急行灯がなくても
駅員が通過電車を警戒、監視しているので問題なかった。
まー、それよりも
乗客が急行灯に対する知識がないから、急行灯そのものに意味があるのか?
という疑問がある。

ここで
なぜか営団地下鉄300系が急行灯装備か?
不思議でしょう。

これも訳有りで、丸の内線開業後急行電車運転の構想があったらしく、
それの対策で500系初期車まで装備していたが…
2016021023180000.jpg500系
その後の車輌にはついていない。

関東私鉄が急行灯装備していたのは多くあり、
東急、京急、京成、京王、小田急、西武で
営団地下鉄は急行電車がないので非装備。

特殊なのは東武。

東武の歴史上急行灯は装備していなかった。
しかし、国鉄の151系を強く意識してか、
1720系DRC車に急行灯とウィンカーランプが装備されていた。
2016021023550000.jpg1720系
運転室上紫?がウィンカーランプ、黄色いランプが急行灯(通過標識灯)
2016021023570000.jpg1720系
後ろの車輌にもウィンカーランプが点灯しているのは?
東武はその後、急行りょうもう1800系には急行灯
2016021415340000.jpg1800系

それ以外(3000、5000、6000、8000系)はウィンカーランプが装備された。

2016021023580000.jpg6000系
2016021100000000.jpg8000系
普通電車の運用は未点灯だが、6000系に関しては快速専用なのに未点灯が多かった。
その後通勤電車が塗装変更された際にウィンカーランプが廃止(撤去)された。
6000系以降の優等列車の新型形式に関しては急行灯が引き継がれた。

2016021023590000.jpg6050系
上部分のオレンジ
2016021100040000.jpg200系
赤帯部分のオレンジ
2016021100050000.jpg100系
運転室内のオレンジ

通勤車で唯一の急行灯
2016022723540000.jpg30000系
これは東急の田園都市線対策で準備されたが…
東急側が急行灯は運用しない通知が遅かったので…使用せず、はて最近の30000系はこの急行灯が見えないのでふさいでしまったか?誰も気にしないので…余計見たくなる…
と言っても普段は到底叶わないので何かの撮影会でリクエストするか?
スイッチ自体なくなったりして…

他の優等列車の急行灯他社は…
西武の初代レッドアロー
2016021023500000.jpg運転室上
小田急のロマンスカー
2016021023530000.jpg運転室下

営団地下鉄の急行灯の不思議…
丸の内線以外にないはずの急行灯が装備されている車輌があった。なぜか?
近年、大手私鉄間で相互乗り入れが開始された。
その乗入先(東急、西武、小田急)が急行灯を装備していて急行運用の可能性があったからと考えられるからです。

2016021023220000.jpg8000系

2016021023170000.jpg06系

2016021023230000.jpg07系

この3車とも、運行表示の左側と行先表示の右側に付いています。

平成6年、手話の出来る警官を配置したり
踏切の取締を強化した関連(聴覚障害者踏切事故防止の一環)
かどうかは不明ですがこのあたりから大手私鉄の前照灯が終日点灯しだした(時期不明)
(民鉄協が推進したか、国交省の通達か?)
この動きが全国なのか?
こうなるとむしろ急行灯はお役御免となり、
2000年4月?小田急と東急が急行灯の運用を廃止した。
これ以降の新型車には急行灯は装備されなくなった。
2016021122100000.jpg東急9000系

西武に関しては現車を見ていないのでわからず…

急行灯100%の京急、京王以外は今後は消えると予想され、
(京成は運用自体が曖昧なので見当つかず!)

この二社も今後の新型車に装備されるかどうかによって見えてくる。

因みに西武の次期新型車に急行灯は装備されていない。
言い方を変えると
昭和30年代に当時の運輸省が前照灯の点灯を終日義務化すれば、
東京の大手私鉄は早い時期に急行灯はなくなっていたし、
聴覚障害者の踏切事故も大部減っていたのではないかとも思いますが…

話しは少しそれますが熊本電鉄で活躍していた
元東急5000系が今日で引退したのもあり、
東急5000系の美しい
さよなら運転の写真をあえてお見せしました。
当時の鉄道友の会東京支部が関わった惜別運転です。
最近の電車は種別が多すぎてよくわかりませんね…
快速特急
特別急行
準特急
快速急行
急行
区間急行
準急
区間準急
特別快速
新快速
区間快速
快速
普通
各停
通勤○○

1つ疑問なのは、準急
準急は急行に準ずるという位置付けですが、
準急より快速が速かったりします…
それは東武ですが…