物事の大局・全体像を捉えるトレーニングとして何でもマトリクス化することは役に立つと思う。コツは対象物を因数分解により枠組みをとりあえず作ってみること。
たとえば乗り物一つでもとりあえずマトリクス化してみると構成要素がクリアになる。

・飛行機=動力×翼(×コクピット)
・自動車=動力×タイヤ(×運転席)
・自転車=動力×車輪(×ハンドル)

以上から共通因数は動力とわかる。動力は飛行機、自動車はエンジン、自転車は人力(モーターもか)と詳細化することもできる。大局が捉えられるので、例えば乗り物を改造する場合にどこを改造するかといったイシューに対してアプローチが容易になる。

()書きで3軸目も抽出してみたが、単純にスピーディーに意思決定するには経験的には2軸が有効か。さらに時間軸を考慮すると尚良い。

何か目についたら、気になったら何でも2軸にマトリクス化(=構造化)することをジュニアコンサルタントには勧めている。
楽天、ファーストリテイリングと英語を社内公用語にするとのこと。いよいよ来たかという感じだ。コンサルファームで社内公用語になっているところは殆どないが、M&Aにかかわるコンサルタントでは必須の感がある。

小生もそこそこ使用しているが、テレカンが終わるとスピーキングは「have a room for improving」といつも思う。リスニングは英語で理解しているのだが、スピーキングは日本語の翻訳作業が入るためどうしても遅れる。英語思考で話せればいいのだが、これだと思考が十分に練れないまま話すことになりかねない。

累積練習量を増やすしかない。この夏の目標はスピーキング力のレベルアップ。特に英語思考を磨く。ただし、英語思考に陥りすぎて思考が表層化しないことには要注意か。
価値ある言葉とは万人向けではないと思う。対象となる人の立場、価値観に大きく依存すると感じる。例えば人事部長には耳が痛いことばでも社長にとっては非常に価値のある進言となることがある。人事部長の立場では人件費を削減したいモチベーションが働くため、ローパーフォーマーは切り捨てたい。しかし。社長の立場からするとローパフォーマーを抱え付ける事は会社が全社員に対して終身雇用を訳することの現れであり、そのことがハイパフォーマーのコミットメントを促しているため、必要悪であるということ。

例え人事部長に嫌われても臆せずモノを云うにはこういった事実を積み重ね、考え抜いてこれ以上の洞察は無いというレベルまで先鋭化することが欠かせない。一言で言えば根拠のある自信だろうか。そうなると嫌われる事を厭わなくなる。むしろ進言しなければという使命感が溢れてくる。使命感に裏打ちされた言葉は熱く説得力があるものだ。