稼働中のプロジェクトチームメンバーが個性的かつ多様だ。全員戦略バックグランドであるため、議論の前提は噛み合うが、意見が多様で白熱する。前ファームではコンサルキャリアをそこでスタートする人がほとんどであったため、同じ思考法を叩き込まれたせいか、多様性はあまり感じられなかった。

多様な議論の利点として、網羅性を担保できることと新たな気付きによって触発された意見が更なるアウトプットして発露することが挙げられる。これに外国人メンバーが加わるともっと面白い視点が加わるのではないかと思う。

特にスペシャリティが異なると新たな知見の共有も可能となる。コンサルバックグランドを有した多様な人材を惹きつけ採用することもファームの成長、差別化に欠かせないプロセスと感じた次第である。
尖閣諸島での海保巡視船衝突事件の容疑者釈放。忸怩たる思いが尽きない。中国からの圧力に容易く屈する精神性は勿論だが、自民党であれば逮捕せずに国外退去で穏便に済ませたといった言動も腹立たしい限り。

理は我が国にある。喧嘩を吹っかけられた以上、第三者の手打ちが入るまでは勝つ気で続けなければならない。戦争も辞さずという覚悟を与野党含めてなぜ国民に問わなかったのか。中国一国に頼らずとも生存できるという気概ぐらいは持ちたい。その程度の度量は日本人として持ちたい。

日本人の精神性は幕末をピークに明らかに劣化している。国民よりも国家が大事。エクセレントカントリーなら当然の原則なのだが。
コンサルキャリアも5年を超えてくると、自分のやり方が定まってくる。そうなると何でもできるような気になる一方で、何のスペシャリティもない不安に駆られる。

この時が何を専門性とするかの機会とすべきだと思う。間違えてはならないのは業界知見を専門性とすることだ。コンサル内では差別性が幾分出るが、クライアントの方がやっぱり上なのが現実。

差別化するなら単なる比較論を超えた理論に基づく定量分析スキル(確率統計、ゲーム理論、ミクロ経済、金融工学)、会計士並みの財務知識、とてつもないデータでも整理・加工できるエクセルスキル、様々な業界知見者にアクセスできる人脈、といったところがコンサル内で差別化され優位なスキルではないか。