マネージャーとして、プロジェクト回していると、クライアントの期待値にミートしているか、期待値を超えているかが当然ファーストプライオリティとなる。そのためにスタッフに無理を指示することもしばしばある。

そのときモチベーションを上げるように指示を出せているかが、良いリーダーかダメなリーダーからの分岐点ではないかと思う。モチベーションが高いとスタッフは踏ん張ってこちらが驚愕するほどのスピード感と品質を両立してくれることが多い。

偏にリーダーの役割はスタッフのモチベーションを上げ続けることではないか。自分がスタッフの時もモチベーションを上げる”用兵術”を操るマネージャーは勉強になることが多いため、長時間労働になることがむしろ楽しいぐらいのこともあった。

CS(顧客満足)を達成するためには、ES(従業員満足)が重要との研究結果も数多く報告されている。

スタッフは駒だと言わんばかりに扱うマネージャーも残念ながら散見される。得てして新卒コンサルに多い。絶対大組織でリーダーになれないなと思い、人間的魅力もない。実際、修羅場では逃げる。スタッフの責任にするのだ。やや愚痴が続くが、リーダーの最大の仕事である責任が取れないのだ。

良い仕事をするには、スタッフのモチベーションを上げる。これに尽きると思う。
ここ半年程度仕事が順調過ぎて怖いと感じる。

実力が付いてきたとか熟練に伴い生産性が上がったと諸々の理由を考えるが、都合の良い要件だけを並べ立てていないかをセルフレビューすることを意識している。

変化がないのは何も仕事をしていないことと同じとは誰が言ったか覚えていないが、この言葉をふと思い出す。最善を尽くしているか?労を惜しんでいないか?と問い直す。

どうやら今のところこの問いには答えられる。

油断禁物。成功が偶然ではなく、必然によってもたらされているかを常に心がけたい。
日本経済のグローバル化が相変わらず叫ばれているが、遅々としか進まず。

日本はかつて大東亜共栄圏という欧米の植民地支配に対抗すべく、東南アジアを中心に開放を進めていき、その後の拓殖経営は欧米の搾取と比較すると雲泥の経営力の差があった。

単純に過ぎるかもしれないが、日本人は本来グローバル化は得意分野であると思う。今の日本にないのはグローバル化の明確なビジョンだろう。なぜ、グローバル化なのか?日本市場がシュリンクするから?それだとあまりに短絡的過ぎる。

日本の良さを広めるため。英語を中心とした欧米文化に多様性を吹き込むため。とか、そういった大東亜共栄圏に匹敵する魅力的なビジョンが欲しいと思う。

尚、大東亜共栄圏がどれほど魅力的なビジョンであるかは大東亜会議の議事録を読むとよくわかる。これは深田祐介氏の著作が参考になるので、是非一読をお薦めする。