依頼人のおよそ半数以上は,鑑定人は筆跡鑑定の資格を持っていると思っている。これは「筆跡鑑定士」と名乗っている輩が多いので,士業と勘違いされている方も多い。だから,私は筆跡鑑定士とは名乗らず「筆跡鑑定人」と名乗っている。

 

本来は「筆跡鑑定士」という正式な資格制度が絶対に必要なのである。以下がそれを物語っている。

 

現状の,筆跡鑑定の実態を考えてみる。筆跡鑑定は,偽造の可能性を含んでいることを忘れてはならない。

以下は,信じられない内容であるが,ほぼ事実でありその理由がある。誰でもなれる筆跡鑑定人であるから,知識も技術もない輩が大勢いることはむしろ当然ともいえるが。

 

① 鑑定人と名乗っている人の中には正答率30%にも満たない鑑定人が数多く存在している。つまり、当てずっぽうよりも低い。偽造者にまんまと騙されているのがその理由である。

そんなことはないという方がいらっしゃれば,当研究所にお越しいただければ,証明する。

 

② 筆跡鑑定と検索すれば,必ず出てくる「筆跡個性」「筆跡個性の恒常性(常同性)」の意味をほとんどの鑑定人は正しく理解していない。

そんなことはないという方がいらっしゃれば,当研究所にお越しいただければ,証明する。

 

③ 伝統的筆跡鑑定法や数値解析法では絶対に筆者識別はできない
そんなことはないという方がいらっしゃれば,当研究所にお越しいただければ,証明する。

 

④ どんなに,長さや角度を正確に測っても意味がない。
そんなことはないという方がいらっしゃれば,当研究所にお越しいただければ,証明する。

 

⑤ 筆跡鑑定で最も重要なのは,「客観性」ではなく「正答率」である。特に,容易に検証が可能な「数値解析」は,客観性のみを強調するのではなく,偽造筆跡を含む数多くの検証データから得られた「正答率」を公表しなければ何の意味もない。数値解析で鑑定をするならば偽造筆跡を含む検証データが無いはずはないからである。

 

⑥  鑑定人の「正答率」が公開されれば,筆跡鑑定の信憑性が低いといわれている理由が,筆跡鑑定そのものにあるのか,あるいは筆跡鑑定人の個人の技術レベルの低さによるものなのかが明確になる。

 

⑦ 筆者識別は,筆跡個性を活用した「科学的解析法」(正しく科学的解析法を理解していることが前提)のみ可能である。

そんなことはないという方がいらっしゃれば,当研究所にお越しいただければ,証明する。

 

以上は,従来の筆跡鑑定の常識をも否定するものも含んでいる。上記のことが,万一間違っていれば,私の筆跡鑑定人の生命をも脅かすものになる。このようなことが言えるのは,これらを証明する強い自信と根拠があるからだ。