『川口 俊幸の場合』あとがき | 魔人の記

『川口 俊幸の場合』あとがき

はいどうも!
びーです。

いかがだったでしょうか、バー「褐色の妖精」~川口 俊幸の場合~

楽しんでいただけたなら感無量!
つまんなかったらごめんなさい!

ええ、もう…これが今の精一杯です。
はっはっは。

これまでの作品を読んでくださった方だと、なんだかすごいふわっとしてね? という感じだったろうと思います。

キチキチに詰めて、原因と結果、コレはアレをこう表現するためのギミック、みたいな。
そういうのは、今回かなり…

ちりばめておきながらふわっとさせたというか。

本編では明示していませんが、回収できている部分もあったりします。

その辺りはここでも明示しませんので、読み込んでいただくと初見とはまた違った面白さを発見できるかもしれません。


「褐色の妖精」は、ここに書く前にお知らせした通り、俺の原点でもあります。
原点のひとつ、という言い方が一番しっくりくるかもしれないですね。

マスターとは何者で、なぜ一般人を店に招くのかということの答えは、以前書いた「ワード・サマナー」に詳しいですけど、敢えて「褐色」そのものの本編中には書かないスタイルです。

「褐色」はなんというか、もうちょっとハートフルな感じの作品なので…細かく説明してしまうと毛色が変わってしまうんですね。

そのため、あまりいろいろ暴露しない感じで書きました。
それはもちろん、過去作を読まなくても今作を楽しめるようにするため、という意図も含まれています。

主人公は一般人で、その視点で物語が進んでいくわけですし…なんでもかんでも解決する、というのもおかしな話なので。

そのため、今回の川口くんがあまりの展開に頭がポーンとなった時、読んでいるみなさんも頭がポーンとなったと思います。

それで正解です。
かなり狙いましたそれは。

頭ポーンでいいので、読み進めてほしい…そういう部分でしたね。
川口くんと同じ気持ちになる、というのがあの時は大事だったんです。

そして最後に、彼なりの結論を出して物語は終わります。
ここは、読む人でかなり意見が変わってくるだろうと思いますが、それもまた狙い通り。

誰もが別の人間で、それぞれ違う思いを持っているというのは、結衣との会話で明示されています。

言葉を受け止めてくれる人がいるけれども、同じ気持ち同じ考え方というわけではない。

そういうことを想像できるのが大事なわけですね。
向こうは「聞いてくれている」んだと。

だったらこちらも受け入れて「聞いてあげられるようになろう」。
そういう思いが少しばかり広がるだけで、不毛な口喧嘩は減る気がします。

まあ、口喧嘩そのものも場合によっては必要ですけどね。


さて次回作ですが、ひと月ほどお休みをいただいてから取りかかろうと思ってます。
バトルものになりそうな予感がしますが、果たしてどうなることやら。

それでは今回はこのへんで!
読んでいただきまして、本当にありがとうございました!