【まとめ3】「幽獄Lv0+」~「E.A.G.R.S.H.」~「L.R.A.I.M.N.」 | 魔人の記

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<まとめ範囲> 「幽獄Lv0+1」~「E.A.G.R.S.H. すべて」~「L.R.A.I.M.N. その3」まで

[重要]
※今回は重要事項がかなり多い。

・悪魔をモチーフにした力
 刺客たちが持つ生体組織は「異細胞」といい、それには「ソロモン72柱」と呼ばれる悪魔たちをモチーフとした力が存在する。

 もともとは征司のものだったが、黒幕によって奪われ、刺客たちに「移植」されている。


・コードネームの意味
 「10 E.A.R.G.S.H.」などと記された場合、10は刺客の人数12人からカウントダウンして3人目の刺客であるということと、モチーフとされた悪魔たち6柱分の「10番目のアルファベット」をコードネームとしていること、さらに

 10=6柱+4
(逆の方が計算式としてわかりやすいが、刺客によっては意味が破綻するためこう記す)

 という計算が成り立ち、イーグルシュの場合は4番目の悪魔、ゼパル(zepaR=E.A.G.R.S.H.の『R.』)をモチーフとした能力、「女性の、男性への愛情を燃え上がらせて互いを結びつける力」をアレンジした、

 「女性を操ることができる」

 という力を持っている、ということになる。
 非常に複雑だが、ソロモン72柱について載っているグリモワール片手に調べてみると、意外と単純でもある。


・「現在いる世界」での刺客は残り2人
 ルライムンによると、征司が今いる世界には刺客が6人いるらしい。
 彼を含めると、生体組織=異細胞を手に入れた刺客は4人なので、残りは2人ということになる。


・権限次第で改変可能
 征司が今いる世界はゲームのようなもので、刺客が持つ権限によっては征司を蘇らせたり、警察署前に駆けつけたはずの機動隊を消し去る、というようなことも可能。

 ただし、戦闘中にその権限を行使した場面はないので、行使するにはある程度の時間が必要なのかもしれない。


・征司は負けていた
 今回の戦いを引き起こした黒幕と、征司は既に戦っていたらしい。
 ルライムンによれば、数十もの能力を使う征司はかなり強かったようだが、黒幕には勝てずにこの世界へ放り込まれたようだ。

 当時の征司はとても好戦的であり、今の征司とは全く性格が違うらしい。
 好戦的な征司といえば、確か彼に姿形がよく似た人物がいたような…


・黒幕の目的
 戦いの末に征司を打ち負かし、数十もの能力を封印、さらに12という細かい数に分散させることに成功した黒幕だが、何らかの理由で征司の力が必要になったらしい。

 だが黒幕が求める力とは、数十という力ではなく、八神 ナオトを消滅させた力であるようだ。
 ルライムンはその力について知らないが、それを利用しようとしている黒幕は、もちろん知っている。


・重要アイテム:グリモワール
 ソロモン72柱について書かれた魔導書であり、かの悪魔たちのことを調べることができる「今征司がいる世界では」唯一の存在。他の本、ネットに開設されている事典サイトなどは、征司が調べられないように改変されている。

 一度はナオトに奪われたが、ルライムンから征司に手渡された。
 これにより、5人目以降の刺客が持つ能力を、類推することが可能となる。


★CAST★

・真田 征司
 →知らないまま引きずられるのではなく、自分でも調査してこの戦いの意味を知りたがるようになる。その中でコードネームが持つ意味を解き明かすことに成功する。

 嫉妬に狂ったり、自尊心が傷つけられることで今までにない怒りを見せたりと、気弱な心の奥にある濁流を引きずり出された。
 ナオトの過去を見ることで、茜への想いが急速に冷めていくのを感じ、それと反比例するようにルライムンの言葉を吸収し、「答えを知る方法」を得る。


・ヴァージャ
 →今回、前半はなぜかやけに眠そうにしていたが、征司がイーグルシュにしてやられて留置場に送られた時は、彼をどうにか立ち直らせようと敢えて厳しい言葉を口にしたりもした。
 ただ、征司がナオトと戦い始めようとした時には何も言わず、彼がルライムンに会った時などは全く表に現れてこなかった。


・八神 ナオト
 →第3の刺客、イーグルシュ(E.A.G.R.S.H.)。
 能力は、「あらゆる女性を操る」。

 最初征司は「Y.N.とは彼のことではないか?」と考えていたが、戦いの黒幕がいるのを知ってその線は消えた。
 これまでの刺客である福原や城戸とは違い、刺客になった直接の理由を征司は夢として見ることができなかった。

 加えて、ナオトにだけは「今征司がいる世界」ではなく、「現実」の記憶が色濃く残っている。
 憎悪によって征司と戦うことを黒幕は狙っていたようだが、その憎悪が強すぎたためルライムンに征司を助けさせる必要が出たらしい。

 「現実」の戦いで征司が茜を死なせてしまったことから、彼はとてつもない憎悪を征司に向ける。それは強靭な覚悟を生み出すことにもなり、征司を窮地に追い詰めるが…征司の中にいる「何か」が何かを「認識」し、「理解」したことにより、

 なぜか彼は、自らの手に食われて消滅してしまう。
 ルライムンによれば、征司のこの力こそ黒幕が求める力なのだという。


・ルライムン(L.R.A.I.M.N.)
 →第4の刺客だが、征司と戦うことはしなかった。
 黒幕の命令には従うが、征司を見守る役割だったようだ。

 その能力は「使い魔を生み出す能力」。
 これにより、征司を留置場から救い出した。

 他にも、自分の世話を悪魔っ娘な看護師13人にさせるなど、うらやま…ゴホン、悠々自適な生活を送っている。

 千鳥橋病院の41番病室と43番病室の間に入院しているようだが、そこには壁しかなくルライムンが開けようと思わなければ開かない。
 中はちょっとした異次元空間になっているのか、両隣の病室より明らかに、そして大幅に広い。


・田島
 →小テストで散々な結果だったらしく、一緒に図書室で勉強しようと征司を誘う。
 彼の一言で征司は、どうやったら調査のとっかかりを始められるか、という根本的なことを思いつくことができたので、その行動はとても重要だったといえる。


★Y.N.からのメール★

・『第2の刺客、オロエオスの撃破を確認』

・『10 イーグルシュ』
 →2通ともに「E.A.G.R.S.H. その4」に確認。受信自体は、もっと前に完了済み。

 今回はこの2通のみ。


★戦績★

・第1戦×敗北
 場所:図書館
 →グリモワールでコードネームの謎を解明するも、直後にナオトにそれを奪われ、女性たちにふん縛られる。そして留置場へ。

・第2戦◎勝利
 場所:東警察署前
 →ナオトとの直接対決。生体組織(=異細胞)を奪うつもりが、逆にナオトの「手」によって心臓を抜き取られそうになる。

 結果は、征司の体が何かを「認識」し「理解」したことにより、ナオトが自らの手に食われて消滅したことで征司の勝利が確定した。

 今回はこの2戦のみ。


★「拳」★

・ナオトとの直接対決の前に、留置場を脱出した征司が怒りに任せて解放した力。
 →受付内の机を食い、直径2メートルもの大きさ(当初は3メートルだったが、でかすぎるので修正した…)の拳を作り上げる。

 最終的に机7台分の質量を持つ拳となり、それをハンマーのごとくやたらめったら床に打ち付けたため、東警察署1階の床はもうぐっちゃぐちゃになった。

 これは悪魔をモチーフとした力とも、八神 ナオトを消滅させた力とも違う能力であり、征司の中にはまだ不安定な「能力の核」ともいうべきものが存在しているものと思われる。


以上が今回のまとめとなる。
そして物語は、幽獄Lv1+1へ続く…

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