第26話:番外編 | 魔人の記

第26話:番外編

★幕間 いただきもの★

>カグツチ塔402階への帰り道…
彼は突然やってきた。

ガラクタ集めマネカタ「やあ」

光介「うわっ! なんだよ突然…どこから出てきたんだ?」

カハク「あれ…ガラクタくんじゃない。久しぶりね」

コダマ「ホントだー★ おひさしぶりぶりー♪」

ウィルオウィスプ「ヨク ココマデ コレタナ」

ガラクタ集めマネカタ「実はね、お店を整理してたら出てきたものがあったんだ。それをキミたちに届けたいと思ってね」

光介「出てきたもの?」

ガラクタ集めマネカタ「これだよ!」


$とある魔人の記-ミサオさん画


>それはなんと、フィフス・バベルたちを描いた絵だった!

光介「す、すごいな、これは…! 一体誰が、こんなうまい絵を?」

ガラクタ集めマネカタ「どうやら、ミサオさんって人がbって人に贈ったものらしいんだけど、それにしてもキミたちによく似てるよね。すごいでしょ!」

カハク「すごいわ…あたしの美少女ぶりもしっかり出てるし!」

ウィルオウィスプ「ビショウジョ…?」

カハク「なに? 焼かれたいの?ウィル」

ウィルオウィスプ「イ イヤ… デモ ウォレモ チャント カイテ クレテル。 ウレシイ ゾ!」

コダマ「ボクもだー★ ボクのマイペースさもにじみ出ちゃってるよー♪」

ガラクタ集めマネカタ「間違いなく人間が描いたものだと思うんだけど、ほら…僕って『ガラクタ集めマネカタ』でしょ? これは絶対ガラクタじゃないから、お店に置いておけないんだよ」

>ガラクタ集めマネカタは、意味ありげにニカッと笑った。
その笑顔に、フィフス・バベルも笑顔でうなずく。

光介「そうか、わざわざ届けてくれてありがとう。大事にするよ、これ」

ガラクタ集めマネカタ「それじゃ僕はお店もあるし、これで帰るね。また近くに来たら寄っていってよ。サービスするから」

光介「うん、わかった。それじゃ気をつけて帰っ、て…?」

>フィフス・バベルは、ガラクタ集めマネカタのそばに大きなドアがあることに気付く。

光介「お、おい、お前もしかしてそれ…」

ガラクタ集めマネカタ「ああ、これかい? これもお店の奥から出てきたんだよ。ターミナルの操作は難しくて僕じゃ操作できないけど、これなら行きたい場所を考えるだけでそこに行けるんだ」

>そう言いながら、ガラクタ集めマネカタはドアを開く。
その向こうは、アサクサのガラクタ集めマネカタのジャンクショップだった。

ガラクタ集めマネカタ「ね?」

光介「ホントにお前って、何でもアリなんだな…」

ガラクタ集めマネカタ「それじゃ、またね!」

>ガラクタ集めマネカタはドアの向こうへと帰って行った。

カハク「にゃははは…あたし、かわいい☆」

>カハクは、絵を見ながらにやけている。
時折、ちらりとフィフス・バベルを見た。

光介「な、なんだよ?」

カハク「コースケも似てるけど、こっちの方がかわいいわ! これ、あたしがもーらいっ!」

コダマ「あー、ずるいぞカハクー! ボクだってじっくり見たいのにー!」

ウィルオウィスプ「ウォレモ ミタイゾ!」

カハク「ちゃんと見せてあげるけど、あたしが満足するまで見てからよ! きゃははっ☆」

>カハクは楽しそうに、仲魔たちから逃げつつ絵を見ている。

カハク「んふふ、こんな感じかな…?」

>絵のポーズを真似してみる。
その後で、照れ笑いを浮かべながらはしゃぐカハク。

カハク「にゃはは☆ これが、あたしかぁ…やっぱりあたしって、カワイイのよね! 困ったもんだわ…」

>独り言を言いながら、カハクは絵を独占している。
それまで追いかけていたコダマとウィルオウィスプは追うのをやめ、フィフス・バベルのところに戻ってきた。

コダマ「ま、いっかー。あとでボクもじっくり見させてもらおー★」

ウィルオウィスプ「トコロデ…」

光介「ん?」

ウィルオウィスプ「ビー ッテ ダレダ?」

光介「さあ…」

>え?あの…
ワタシです、ワタシ。

光介「きっと、大阪とかに住んでるゲーム好きの三十路男なんじゃないか? 下駄好きだったり煙管吸ったりしてさ」

>だからそれ、ワタシなんですが…まあ、いいか。

光介「そんなことより、この絵を描いたミサオさんがすごいよ。一体どうやって俺たちの姿を知ったのか、それはわからないけど…」

コダマ「そうだよねー。でも、知らないんだったらよけいすごくないー? だってボクらそっくりだったんだよー?」

光介「そうだね。カハクはずっとはしゃぎっぱなしだし…よっぽど嬉しかったんだろうな」

カハク「この角度かしら? こう? こう? にゃははは☆」

>カハクは離れた場所で、絵を見ながらまだはしゃぎ続けている。

ウィルオウィスプ「アノ ハシャギップリ… ウォレモ アアイウ キモチニ ナレル エ カクゾ!」

光介「ああ。そのためにもまずは休んでおかないとな。まだ戦いは終わってない…これからも、続くんだ。でもその前に」

>フィフス・バベルは、外周通路の外側へ体を向ける。
眼下には、遥か数百メートルの下に大地が見えた。

光介「こんな素敵な絵を描いてくださったミサオさん…どうも、ありがとうございました!」

>フィフス・バベルは頭を下げる。
仲魔たちもそれに続いた。

コダマ「ありがとうございましたー★ ボク、すっごいうれしかったよー♪」

ウィルオウィスプ「ウォレモ カイテクレテ アリガトウ!」

カハク「あ…」

>カハクは、フィフス・バベルたちのところに戻ってきた。
そして彼らと共に、頭を下げる。

カハク「あたしも嬉しかったわ! 本当にありがとう、ミサオさん!」

>しばらくそうしていたフィフス・バベルたちだったが、やがて頭を上げる。

光介「よし、それじゃみんなで絵を見てから戻ろうか。カハク、もうみんなで見てもいいよな?」

カハク「うん。あたしのかわいさ、じっくりタンノウしてくれちゃっていいわよ」

コダマ「ボクもタンノウするー★ うひょー♪」

ウィルオウィスプ「ウォレモ ジックリ ミチャウ ゾ!」

>フィフス・バベルたちは、ミサオさんからの絵を仲良く楽しんむ。
そしてその後、カグツチ塔402階へと戻った……

※ミサオさん、お忙しい中本当にありがとうございました!
余りに嬉しかったので、幕間という形で書かせていただきましたが、またあらためてお礼の記事を書かせていただきたいと思います!

>2/5話へ続く…


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