第9話:イケブクロ~ニヒロ機構:4/5 | 魔人の記

魔人の記

ここに記された物語はすべてフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものです。オリジナル小説の著作権は、著者である「びー」に帰属します。マナーなきAI学習は禁止です。

★4/5 話の整理とびっくり魔人★

光介「…話を整理しよう」

>フィフス・バベルたちは、マントラ軍本営から出ている。
入口前の大階段に座り、話をしている。

光介「東京受胎が起きて、この世界はボルテクス界になった。お前たちのような、悪魔が普通に存在している世界になった」

コダマ「そだねー」

光介「それを起こしたのは、氷川と祐子先生だ」

カハク「そうなんだ。ユーコセンセーは、ニヒロの巫女だって言ってたわよね」

光介「ああ。俺はまず、受胎を迎えた場所である病院から脱出して、シブヤに行った…そこで、千晶と再会できた」

コダマ「あのうるさい場所で会ったねー」

ウィルオウィスプ「ウォレ マタ オドリタイ!」

光介「その後、ヒジリさんにターミナルを操作してもらって、ギンザに行った…そこは、ニヒロが統治する街だったんだ」

カハク「バーのママさんが、ニヒロに人間の巫女がいるって教えてくれたのよね。ドーンと行きなさいって言ってたわ」

光介「ああ。でも、ドーンと行ったところで、特に権力もない俺が中にまで入れるはずはなくて、またギンザに戻ったんだ」

コダマ「そーなのー? ボクたちずっとバーにいたからわかんなかったなー」

光介「お前たちはバーでずっと楽しくやってたじゃないか。俺はピシャーチャと一緒に行ってきたんだよ」

ピシャーチャ「…(ざわざわとうなずく)」

光介「で、またバーのママさんに、ここイケブクロに行くように言われたのさ。ゴズテンノウに会ってみろって教えてくれたんだよ」

カハク「そしてあたしたちは、会った…そして今、こうして話してるわけね」

光介「ああ」

カハク「でも、あたしわかんないわ。それがどうして、ゴズテンノウに従うことにつながるわけ?」

光介「マントラ軍は、ニヒロに攻め入ってる。そのドサクサにまぎれて、俺たちも中に入れるって寸法さ」

カハク「まあ、そう言われたらそれが理由かも…とは思うけど、なんかしっくりこないのよね」

>カハクは首をかしげながら、宙を舞っている。

光介「しっくりこない?」

カハク「なんか、コースケが何か隠してるような気がする…だって、今こんなに落ち着いてるのがおかしいんだもん」

コダマ「なんでなんでー?」

カハク「だってコースケは、ユーコセンセーのことを探しにわざわざこんなトコまで来たのよ? ニヒロが攻撃されてるってことは、その巫女である…」

光介「ああ。祐子先生も危険だってことになる」

カハク「だったら、あたしたちにのんびり説明してる場合? ギンザの近くにあるっていうんなら、さっさとターミナル使って向かうのが普通でしょ」

ウィルオウィスプ「ソレハ ウォレニモ ワカル。デモ コースケ アワテテナイ」

カハク「それがおかしいのよ。なんでコースケは、そんなに落ち着いてるわけ?」

光介「…ちょっと前に、俺はこの世界を何度も旅してきたっていう話をしたけど…」

コダマ「あ、それ言ってたねー。別の仲魔と旅してたんでしょー?」

光介「うん。俺には、この世界がどうなっていくかがもうわかってるんだ。だから、今からどんなに急いでもマントラ軍の攻撃を止めることはできないし」

カハク「…」

光介「今行ったところで、祐子先生に会えるわけでもないってことがわかってる」

カハク「そう。それはそれでいいわ」

>カハクはフィフス・バベルのそばに下りてきた。

カハク「それならもっとおかしな話になるけどね…どうしてゴズテンノウに従う、なんて言ったかが、全然わかんなくなるわ」

光介「…」

カハク「だってそうでしょ? コースケの口ぶりと落ち着き方からすると、ユーコセンセーは無事だっていうのがあたしにもわかる」

コダマ「そだねー。コースケ悲しんでないもんねー」

カハク「それなら、わざわざゴズテンノウに従うなんて言う必要、ないじゃない。なんで、あんなこと言ったの?」

光介「それは…」

カハク「仲魔はあたしたちだけでいい、って言ったコースケをあたしは信じるわ。でも、それならゴズテンノウにも従う必要はないはずじゃない」

光介「そうだね。カハクは、敏感に状況を感じてるんだなあ」

ウィルオウィスプ「ウォレモ シタヲ マク ドウサツリョク!」

コダマ「そうだよねー、すごいよねー」

カハク「変な茶々入れないで。あたしはコースケに質問してるんだから」

光介「…んじゃ、話そう。どうして俺がわざわざ、ゴズテンノウに従ったかを」

カハク「……」

光介「この世界はやがて、いろんな姿に変わる可能性を持つようになる…弱者否定、感情否定、他者否定…あるいは自由、悪魔、真の悪魔」

コダマ「…」

光介「俺はその中で、弱者否定の世界を選ぼうとしているんだよ」

カハク「弱者否定…」

コダマ「どーいうことー?」

光介「弱い者はいらない、という考え方だね」

ウィルオウィスプ「イラナイ ソレ イイスギ」

カハク「じゃあ、コースケは弱い連中なんて、いなくなっちゃえばいいって思ってるの? マネカタとか、いじめられて当然って…思ってるの?」

光介「そうじゃない。普通はそう考えてしまうだろうけど、俺が考えているものとは違うんだ」

コダマ「んー?」

カハク「じゃあ、どういうことなの?」

光介「この世界を創り変えるのは、俺たちだ。でも俺たちも最初は弱いし、そこからレベルアップしていってやっと、魔人たちにも勝てるようになってきた」

ウィルオウィスプ「ウォレ サイキョウノ カイダン ノボッテル!」

光介「その中で、俺たちよりも弱い存在に出会ってきたよな? さっきカハクが言ってたマネカタたちがそうだ」

カハク「…うん」

光介「でも、俺たちが最強になってしまえば、マネカタたちをいじめるヤツらを従わせることができるようになると思わないか?」

コダマ「いじめるヤツらを従わせるー?」

カハク「…あ」

光介「弱者否定ということは、強いヤツには従わなきゃいけないってことでもあるんだ」

カハク「そっかあ…そういうことなのね」

コダマ「カハク、わかったのー?」

カハク「うん。弱い連中を守るために、コースケは最強になって、その上でそういう世界を創ろうって思ってるのね」

光介「そうなんだよ。もちろん俺が最強になるためには、お前たちの力がないとダメなんだけどな」

ウィルオウィスプ「ヨク ワカラナイ ケド マモルノ イイ!」

コダマ「そうだねー。ボクたちが世界創っちゃったら、いっぱい楽しいことありそー!」

光介「だからお前たちにも、こうして説明してるんだ。いっしょにいる仲魔だし、みんなの意見も知りたかったんだ」

カハク「そう…それで、ゴズテンノウに従うフリをしてるってことなのね」

光介「フリ、ってトコまでよく見抜いたなあ! まあ、要するにそういうことさ。俺たちが最強になって、みんなが楽しい世界を創るための前段階、ってところだよ」

カハク「そーいうことなら納得だわ」

コダマ「ボクにも、なんとなくわかったー」

ウィルオウィスプ「ウォレ チョット ワカンナイ…」

ピシャーチャ「…(ざわざわと耳打ちする)」

ウィルオウィスプ「オゥ? センパイ ウォレニ レクチャー シテクレルノカ?」

ピシャーチャ「…(ざわざわとうなずく)」

ウィルオウィスプ「アリガトウ! ウォレ カンシャカンゲキ!」

光介「…まあ、それまでにはツラいことも乗り越えなきゃならないんだけど…」

カハク「そんなの、あたしたちが強くなれば問題ないじゃない。あたしは協力するわ!」

コダマ「ボクもー」

ウィルオウィスプ「ウォレモ!」

ピシャーチャ「…(ざわざわとうなずいた)」

光介「そうか、ありがとう。じゃあこの話は、これで終わりってことでいいか?」

カハク「そうね。ぼちぼちニヒロに向かわなきゃいけないし」

光介「いや…」

>フィフス・バベルは階段の下を見る。

コダマ「あれ?」

>そこには、今までいなかった思念体がいた。

コダマ「さっきまで、あんなのいなかったよー?」

カハク「コースケ、まだここに何か用事があるの?」

光介「実はあるんだよ…さあ、話を聞きに行こう」

>フィフス・バベルは座っていた階段から立ち上がり、思念体のそばへと移動していく。
仲魔たちも、それについて行った。

>思念体に話を聞く。

思念体「東館の奥に、変な坊さんがいるらしいぜ」

コダマ「ぼーさんー?」

思念体「今さらマネカタでも供養しようって気なのかねえ?」

光介「それはどうなのか、わからないけど…坊さんのこと、教えてくれてありがとう」

>その場を離れた。

カハク「供養って…お坊さんだから当たり前だけど…でも、ここって他にも人間いたかしら?」

光介「イケブクロにいる人間は、マントラ軍本営の地下にいる勇だけだよ」

カハク「あ、そういえば勇ってトモダチに会いに行ってないじゃない!」

光介「いいんだ。アイツもずっと無事でいるんだから…さあ、東館へ行こう」

カハク「コースケがそういうなら…あたしは信じるしか、ないわね」

>フィフス・バベルたちは東館へ向かった。

>王国のメノラーの炎が、激しく揺れている……

ウィルオウィスプ「ウォ?」

コダマ「これって、魔人が出るってサインだよねー?」

光介「ああ。さっき言ってた坊さんってのは、まさに魔人だよ」

カハク「お坊さんなのに魔人…意味がわからないわ」

>とてつもなく恐ろしい悪魔の気配がする…

光介「さあ、行くぞ。お前たち、戦う準備を頼む!」

ウィルオウィスプ「マカセロ!」

コダマ「わかったー」

カハク「了解よ」

>勝利者のみが出ることを許される、結界へ。

>そこには…

コダマ「あれー?」

>誰もいない。

カハク「油断しちゃダメよ。わざわざここに引き込んだってことは…絶対にいるわ」

光介「ああ。カハクの言う通り…」

声「…暗黒の力に魅入られた魔人とは、汝のことか」

>突然後ろから声がした!

光介「!」

>振り返るとそこには、法衣をまとったドクロ顔の魔人がいる。

コダマ「び、びっくり!」

ウィルオウィスプ「ウォレ マタ ナンカ デソウダッタゾ!」

カハク「いちいち驚いてちゃダメじゃない!こういう時は、平常心ってヤツで…」

声「人はいつか死に…世界はいつか滅ぶ…しかるに汝は、それに逆らおうとしている」

>今まで目の前で話していたはずの魔人が、また後ろにいる。

光介「!」

カハク「きゃ!?」

コダマ「うわぁ!?」

ウィルオウィスプ「シンゾウニ ワルイゾ! ウォマエ!」

>フィフス・バベルたちの目の前にいる魔人…
それこそが、魔人だいそうじょうだった。

だいそうじょう「迷いたもうな、人修羅殿よ。汝の死への抗いは、迷いに過ぎぬ」

光介「…」

コダマ「もう、いきなり後ろとか、ないー?」

光介「ああ、もうないぞ。だから今のうちに、落ち着いておいてくれ」

カハク「なんなのよ、もう!驚かせるのが趣味なの?この魔人!」

ウィルオウィスプ「アクシュミ ダゾ!」

だいそうじょう「いくらメノラーを手にしたところで、汝の迷いの暗黒は晴れはせぬ」

光介「確かに、そうなのかもしれない。生きている限り、迷いが終わることはない」

だいそうじょう「一切衆生の迷いを解くが我が務め。汝の身、我に任せるがよい」

コダマ「でも、迷いをどうにかしてくれるって言ってるみたいだよー? 実はいい人?」

カハク「そんなわけないでしょ。仮にも魔人なんだから」

だいそうじょう「受け取られい……我が死の救いを!」

カハク「ほらね」

コダマ「死ぬなんてヤだよー!」

光介「ああ。だから俺たちは戦う! みんなが楽しい世界を創るって、さっき話したばかりだしな!」

ウィルオウィスプ「オドカシテクレタ オレイ タップリ シテヤルゾ!」

>だいそうじょうは、手にした鈴を鳴らす。
そして魔人だいそうじょうとの戦闘開始!

だいそうじょう「さあ、我が経文にて往生するがよい。南無……」

カハク「向こうからの攻撃なの!?」

光介「くそ!いきなりマハンマオン(全体破魔・高確率即死)を食らったらマズいが、この状況じゃどうしようもない!」

>だいそうじょうの通常攻撃!
ターゲットはカハク!

カハク「へ?」

>カハクは物理吸収のスキルを所持している!
通常攻撃は吸収され、だいそうじょうのターンは終了。

カハク「なんなのよ…びっくりして損したわ」

コダマ「カハクー、無事でよかったよー♪」

光介「さあ、今度はこっちの番だ!とはいってもいつも通り、俺がフォッグブレスで命中&回避力を大幅に下げて」

コダマ「ボクはしんくうはー」

カハク「あたしはプロミネンス!」

ウィルオウィスプ「ウォレハ…?」

>ウィルオウィスプは、フィフス・バベルを見た。

ウィルオウィスプ「キアイ コメル? ウルィ?」

光介「もちろんそれで頼む!気合いの九十九針で、思いっきり刺してやってくれ!」

ウィルオウィスプ「ワカッタ! ウォレ ビックリボーサン サシノメス!」

光介「刺しのめすって…痛そうだなあ」

カハク「さあ、行くわよっ!」

>フィフス・バベルたちは戦う!
だいそうじょうは魔法に耐性があるが、無効化できるわけではないのでそこそこのダメージを与えた。

だいそうじょう「…ッ!」

>だいそうじょうは通常攻撃!
ターゲットはまたもカハク!

カハク「…だから、あたしには物理効かないって…わかってないのね」

>通常攻撃を吸収し、だいそうじょうのターン終了。

コダマ「ねー、ぼーさんって頭いいんじゃなかったっけー?」

光介「確かにいろいろ勉強するらしいけどなあ…どうしたんだ?」

コダマ「だってさー、あのぼーさん、カハクが物理吸収できるって全然わかってないみたいだよー」

ウィルオウィスプ「イワユル ヒトツノ ”バカナノ? シヌノ?” ッテ ヤツダナ!」

光介「おいおいお前たち、それは言いすぎだぞ。今回は通常攻撃をカハクにばかりしてくるからまだ助かってるけど、本当は即死魔法を多用できる能力を持ってるんだ」

カハク「でも、使いどころを間違ってる…っていうか使わないから、こんなことになっちゃうのね」

光介「ああ。俺たちも気を付けないといけない。能力っていうのは、使いどころが肝心なんだ」

ウィルオウィスプ「ウォレ キアイ コメルノト コメナイノ ツカイワケテル!」

光介「そうだな。そういうふうにちゃんと使い分けないと、この世界じゃ生き残れない…2ターン目も行くぞ、みんな!」

仲魔たち「おうっ!」

>フィフス・バベルたちは戦う!
1ターン目と同じように、かなりのダメージを与えていく!

>だいそうじょうのターン。

だいそうじょう「愚かなり、いつまで生に執着するか……」

カハク「どこまでも執着してやるわよ!あたしたちは生きてるんだから!」

コダマ「そーだそーだー」

ウィルオウィスプ「ウォレ ウォロカデモ イキテ ツヨクナル!」

だいそうじょう「汝、煩悩の火に焼かれよっ!喝ぁぁぁぁぁっ!!」

>だいそうじょうは叫んだ!

光介「くそ、ここで来るか…煩悩即菩提!」

コダマ「ぼんのーそく?」

ウィルオウィスプ「ボダイ?」

光介「精神属性の全体攻撃だ!食らった後、これまた精神属性のいろんな状態異常にされてしまうんだよ!」

カハク「精神属性の、って確か…混乱とか、魅了とかそういうヤツ!?」

光介「ああ!だからこれはなんとしても耐え切らなきゃならない! アイテムはたくさんあるが、できれば避けたい!」

コダマ「ボクがんばる!そんなのくらいたくないもーん」

ウィルオウィスプ「ウォレ コレイジョウ アタマワルク ナリタクナイゾ!」

カハク「あたしもがんばるわ!混乱して仲魔を攻撃なんて、冗談じゃない!」

光介「……!」

>だいそうじょうの攻撃!

光介「…え?」

>だいそうじょうは、フィフス・バベルに向かってくる!

光介「え?」

>だいそうじょうの通常攻撃!
フィフス・バベルは避けた!

光介「えぇぇぇぇ!??」

>だいそうじょうのターン終了。

カハク「なによ。結局、やってこなかったじゃない」

光介「まさか…煩悩即菩提をやってこないなんて、そんなことあるのか!?」

コダマ「でも、ホントにやってこなかったよー?」

ウィルオウィスプ「ウォレ ミゴトニ ヒョーシヌケ」

光介「あ、ああ…俺も拍子抜けした…」

カハク「そんなこと言ってる場合じゃないわよ! まだアイツはピンピンしてるじゃない!」

光介「あ、そうだな。それじゃ、さっきと同じように攻撃だ!」

>フィフス・バベルたちは戦う!

ウィルオウィスプ「ウォレサマノ キアイツクモバリ クラエ!」

>ウィルオウィスプの気合い付き九十九針!

だいそうじょう「……なんと…!」

>だいそうじょうは倒れた…

光介「やったぞ! でかしたウィル!」

カハク「すごいじゃない!さすがね!」

コダマ「あーあ、ボクがトドメ刺したかったなー」

ウィルオウィスプ「ツクモバリデ サシノメシタゾ! コレガ ホントノ トドメヲ『サス』」

カハク「九十九『針』だけに、ってヤツね。サムいけど、今回は見逃してあげるわ☆」

ピシャーチャ「…(ざわざわと拍手をしている)」

>フィフス・バベルは、永遠のメノラーを手に入れた。

光介「よし、これでギンザに行って、ニヒロ機構へ向かおう」

コダマ「どんなトコかなー? おいしいもの、あるかなー?」

カハク「機構、なんてかたっ苦しい感じだから、ないんじゃない?」

コダマ「えー! そうなのー? ボクがっかりだよー」

ウィルオウィスプ「コースケ」

光介「ん?」

ウィルオウィスプ「ニヒロ ニモ アクマ イルンダロ?」

光介「ああ、そりゃもちろん…」

ウィルオウィスプ「シンパイ スルナ コダマ」

コダマ「え?」

ウィルオウィスプ「ニヒロニモ アクマ イルッテ コースケ イッテル。ソレナラ ウマイモノ モッテルカモ」

コダマ「あ、そっかー♪」

カハク「そうね。その場所にはなくても、持ってるヤツがいないとは限らないわね」

コダマ「それならボク、ニヒロでもがんばっちゃうぞ★」

光介「コダマ、お前…ホントに食い意地張ってるんだなぁ…」

コダマ「エヘへ♪ そんなにほめないでよー。ボク照れちゃって、体育座りしちゃうぞー★」

光介「いや、だからほめてないって。しかし…」

>結界から出される。

カハク「どうしたのよ?」

光介「だいそうじょう、最後までびっくりさせてくれたな…まさか、通常攻撃しかしてこないとは思わなかった」

カハク「あたしたちをナメてたんじゃない? 結局それが、負けることにつながっちゃったのよ」

光介「あ、ああ。油断って恐ろしいなってホント思ったよ」

コダマ「コースケ、早く行こ! ニヒロ!」

>コダマはヒートアップしている。

コダマ「ターミナルからギンザに行くんだよね?ほらほら!」

>コダマはフィフス・バベルの背中を押した!

カハク「…♪」

>カハクもそれに加わった!

ウィルオウィスプ「ウォモシロソウ! ウォレモ!」

>ウィルオウィスプもそれに加わった!

ピシャーチャ「…(ざわざわと…)」

>ピシャーチャもそれに加わった!

光介「お?おい!? お前たちいきなり押すなって!」

コダマ「ほらほらー、早く行くよー!」

カハク「きゃははは☆ みんなで押すの、なんか楽しいわね!」

ウィルオウィスプ「ウォ ウォレ… タノシイ」

>カハクとウィルオウィスプは隣同士だ!
若干、密着気味だ!

ウィルオウィスプ「ウォレ ナンカ ドキドキ…! ナンダ? コレ…」

光介「だから、お前らっ! 押すのはやめなさいって! 扉にぶちあた…ぶっ!」

>フィフス・バベルは、扉にぶち当たった!

カハク「ほらほら、早く開けてあけて!」

コダマ「開けたらまた押しちゃうぞー★」

光介「なんで背中押すんだよ!そんなことしなくても、ちゃんと行くって! ピシャーチャもなんとか言ってやってく…」

ピシャーチャ「…(ざわざわと笑っている)」

光介「お前も共犯なのかよー!!」

仲魔たち「あははははっ♪」

>5/5話へ続く…


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