国産牛肉についてはトレーサビリティが確保されており、牛肉個体識別情報検索サービスを使うと、牛がいつどこで産まれてどこの牧場で育てられたかが分かる。

 

肉専門のスーパーH(仮名)では黒毛和牛をとても安く買うことができるが、これまでの私の調査では、これらは全て歳をとった経産牛であった。前回調査はこちら。

 『安すぎる黒毛和牛のヒミツ〜経産熟女牛♡の見分け方』肉の品揃えが豊富な某食品スーパーへ今回訪れた某ディスカウント食品スーパー(業務スーパーではない)は、肉の品揃えが豊富だ。とくに豚肉や輸入牛肉が安く大量に買える…リンクameblo.jp


この日もスーパーHで買い物をしたので、ついでに黒毛和牛をチェックしてきた。

 

今回、売られていた黒毛和牛は2種類のみ、と少なかった。

 

 

 

① 黒毛和牛ランプステーキ

 

100gで498円(税抜)とめちゃ安。2010年3月宮崎生まれのメス牛。12歳。肉牛の出荷は通常2歳位なので、12歳というのは、それまで母牛として繁殖に使われてきたということを意味している。


 


ちなみに、高級焼肉店でメス牛のみ使用を売りにしているところがあるが、その場合、未経産のメス牛であるのが普通だ。こちらは高価に取引されている。例の宮迫牛宮城事件では、メニューにメス牛使用と書いてあるのに実際に去勢牛(オス)を使っていたのがバレてしまい、問題になった。


 

② 黒毛和牛ロースステーキ

 

100gで890円(税抜)とスーパーHにしては高い。2012年8月宮崎生まれのメス牛。10歳。先ほどの牛が12歳だったので若く見えてしまうが、それなりの年齢である。


 

 

やはり、どちらも中高年のメス牛、つまり経産牛であった。どちらも「A5」「A4」といった等級が記されていない。この店では経産牛以外の黒毛和牛を売らないのだろうか。これほど経産牛にこだわる理由が分からない。

 

 

比較のため、近くにあるスーパーT(仮名)にも行ってみた。Mより単価が高めのスーパーである。

 

鹿児島産銘柄牛(5等級)ステーキ用(モモ肉)

 

100gで1080円(税抜)とスーパーの和牛としては高め。2020年1月鹿児島県生まれの去勢牛(オス)。2歳半。見た目がとてもきれいな牛肉だ。

 

 


鹿児島産黒毛和牛ステーキ用(モモ肉、4等級以上)

 

100gで780円(税抜)とスーパーの和牛として一般的な水準。2020年2月鹿児島県生まれの去勢牛(オス)。2歳半。サシは少な目。

 

 


切り落とし肉なども含め、スーパーTで売られていた黒毛和牛は(経産牛ではない)普通の牛肉だった。去勢牛(オス)なのも普通。いままで調べた中で、去勢していないただのオスというのは見たことがない。




結局、この日はアメリカ産激安三元豚肩ロース100g128円を生姜焼きにして食べた。味は、…値段相応だった。