厚切りステーキを1分で提供する謎のステーキ店「感動の肉と米」。
焼肉チェーンあみやき亭の新業態で、新橋に店を出している。
今回は2回目の訪問だ。初回の記事はこちら。この時はミスジを選んだ。
今回のミッションは、
他の肉の味を確かめること
1分でステーキを焼く秘密を探ること
の2点だ。
メニューは主に、ロース、みすじ、ハラミ、赤身カット。ステーキというより焼肉のメニューみたいだ。
入口にあるタッチパネル式券売機でロースステーキセットを注文。
すると、フロア担当の店員さんから、すぐにキッチンに取りに来るようにと急かされる。
キッチンで肉を焼くところが見えたが、まだ片面を焼き始めたところで、上面は生。しかし、グリル担当者はその肉をさっと裏返し、お盆の上の溶岩プレート(だと思う)に乗せた。
はい、どうぞ!
そうか!片面しか焼かないから1分で提供できるのか。納得。
この時点で下面は生。
溶岩プレートは尋常ではない熱さのようで、お盆を席に持っていく間に肉がジュウジュウと焼けていく。1分ほどでかなり火が通ったような気になる。
試しに真ん中を切り分けると、ちょうどよい焼け具合だ。
問題は、溶岩プレートの熱さが収まらないため、放っておくとさらに熱が通ってしまうところ。
いそいで肉を切り分け、熱くないお皿に避難させた。
ロースの第一印象は、「全体的に少しカタい」というもの。しかし、スジなどはなく、アゴが頑張れば問題ない程度。脂肪少なめ。見た目も食感も「肩ロース」っぽくなかったので、ロースと呼んではいても、肩ロースではないのかもしれない。私の感覚だとランプ系のように感じられた。
いろいろと味変してみたが、岩塩が一番合うように思った。
ご飯は明太子がよく合うし、味噌汁も旨かった。
食べ終わった後も溶岩プレートは熱いままで、食べているこちらが暑くなるほどだった。ためしにタレを垂らすと、一瞬で沸騰してしまった。
これで1000円というのは安い。ご飯のお代わりが自由のようで、何杯も食べている客がいたが、そういうのは店の品位を落とすので、やめてもらいたいものだ。たとえ1000円でもステーキ店なのだから。
しかし、この店は立地がよろしくない。店の周りには呼び込みのお兄さんがいて、店の前に立ち止まるのも憚られる雰囲気だ。