令和も4年目だが、昭和風のダサさが大人気コメダサイゼリヤについて比較分析してみた。

 

まずは共通点から。

 

共通点その1~名前がカタカナでダサい

 

コメダにしろ、サイゼリヤにしろ、店名をカタカナにするのがカッコよかった昭和~平成初期の発想を引き継いでいる。

 

現代的なブランド名といえば、①漢字/ひらがな/カタカナ/英数字の組み合わせ、②簡単な英語、だと思う。

 

日向坂46、ももいろクローバーZ、パリピ孔明、焼肉きんぐ、DISH、SPY X FAMILY、。。。

 

飲食店ではプロントが「キッサカバ」という名前で営業しているが、これはわざとダサくするためにカタカナにしている。「トーキョーディズニーランド」Tシャツのようなもの。これに対して、コメダとサイゼリヤはカッコよく見せたくてカタカナにしているところが違う。

 

 

共通点その2~入口に向かう階段がダサい

 

コメダのあざとダサい階段は店名をアピール。

 

image

 

マジメすぎて営業時間や冷食の告知に階段を活用してしまうサイゼリヤ。

 

image

 

 

共通点その3~店舗DXが進んでいなくてダサい

 

コメダ、サイゼリヤとも、タッチパネルでの注文が普及していない(コメダは一部の店で導入)。ピンポンボタンを押して店員さんを呼ぶ仕組みがダサい。

 

しかも、サイゼリヤは最新式のコロナ対策として「紙にボールペンでメニュー番号を書く」方式を導入。昔のカラオケを思い出す。

 

image

 

それでも、コメダはだんだんDX化が進んでいて、入店待ちの際には店頭のタッチパネルに入力するようになっているし、会計時にd払いが使える。

 

サイゼリヤでは、入口で紙に名前を書いて入店待ち、会計時はせいぜいクレジットカード払いだ。

 

コメダはFC店中心なので、FCオーナーに投資負担がかかるDX化を進めるのに時間がかかるのは理解できる。一方、サイゼリヤは直営店方式なので、自らDX化を否定しているということが分かる。

 


次に、相違点。

 

相違点その1~コメダはアプリやSNSで情報発信、サイゼリヤの情報発信は駅の掲示板並み

 

アプリやSNSの使い方という面で、コメダは必ずしも先進的ではないが、キャンペーンをSNSで告知したり、アプリの機能を充実させたりして、世の中の動きについていこうと頑張っているのが分かる。

 

一方、サイゼリヤにはアプリもないし、ホームページに貼ってあるSNSへのリンクはFBのみだ。外食業者がTwitterやInstagramで宣伝するのが当たり前になっている世の中で、やっとFBに到達。。。時々、Twitterでサイゼリヤ関連の投稿が炎上することがあるが、会社側がどこまで気づいているのかも疑わしい。広告宣伝に時間やコストをかけず、ひたすらエブリデイロープライスを貫くというマジメな姿勢は感心するが、面白みがないといえば言い過ぎだろうか。。。

 

Twitterで「サイゼリヤで喜ぶ彼女」をまねる人が続出もサイゼリヤには公式Twitterがない

image

 

 

相違点その2~ダサさを売る商売人コメダ、ダサさに気づかない職人サイゼリヤ

 

ここからが重要なのだが、両者の大きな違いは、、、

 

コメダはビジネスダサい、つまり、わざとダサさを残している

のに対して、

 

サイゼリヤは、マジメ一徹にイタリアンを目指していて、結果としてダサくなっていることに気づいていない

ということ。

 

最近のインフレをうけてコメダは早々に値上げしたが、サイゼリヤは極力値上げをしないよう工場のオペレーションや食材の見直しにすごく真面目に取り組んでいる。

 

コメダは工場で作ったコーヒーを店舗で出す方式で、コーヒーのハンドドリップにこだわったりしない。ホットコーヒーとパン以外は外部から買ったもの。健康に良いかどうかわからないどデカいパン系メニューを出したり、砂糖・シロップを入れたコーヒーを勧めるなど、ユーモアがある。見た目にインパクトあれば客も喜ぶし、いいんじゃない、という発想。時々コラボでの集客もやる。

 

みそカツパンとコメダブレンド

image

 

鬼滅コラボのジェリコ

image

 

サイゼリヤはハムやサラミのようなサイドディッシュに至るまでイタリア製にこだわっていて、イタリアで豚の疫病が発生したせいで豚肉系メニューが品切れするなど、真面目一徹だ。メニュー名にも妥協がない。「アーリオ・オーリオ」が分かる客はほとんどいないだろうに、ランチの筆頭メニューにしている。また、過去の記事でも書いたが、BGMも、客の意向には関係なく、ゴッドファーザーの親戚みたいなイタリア風のやつを流している。

 

ランチの筆頭~桜えびのアーリオ・オーリオ、サラダ付きで500円

image

 

BGMに対する苦言
『サイゼリヤ500円ランチのアオーリオオーリオで桜エビ〜ずを思い出すオッサン』BGMがダサいイタリア風またまたサイゼリヤで500円ランチ。牛ポを貯めているので、1日1回吉野家に行きたいが、ランチだとサイゼの方が安く済みやすいし、ゆっくり…リンクameblo.jp


同じ大手ファミレスでも、すかいらーく系は流行りものに目がくらんでメニューをよく変えるが(いま、しゃぶ葉で韓国フェアをやっている)、サイゼリヤは頑固一徹で、韓国風パスタとかイタリアントッポッキなど絶対やらないだろう。SONYのウォークマンが出る前の昭和の製造業者(職人)気質なのだ。

 

 

結論

 

コメダ、サイゼリヤともダサさが令和の時代に受け入れられていて大人気だが、、、

 

コメダは遊び心があり、商売人としてあえてダサさを残しているビジネスコメダサい

 

サイゼリヤは職人気質でマジメ一徹、自分がダサいことに気が付いていないガチなダサイゼ

 

以上、勝手に私見を展開してしまったが、事実や見解に誤りがあったら、連絡してくダサいウインクウインクウインク