ステージ配置について
地味メタボリXでは、昨年末ごろから、ライヴにおけるステージ上の配置についてこだわってみています。
上の写真では分かりにくいかもしれませんね。どういうことかというと...ちょっと説明しましょう。
最近のライヴ会場のステージでは、下のような機材配置になっていることが殆どだと思います。
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Drum
B.amp G.amp
-----客席------
それが、かつてジミのステージでは下のような配置になっているんです。
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G.amp B.amp
Drum
-----客席------
うーん。こう書くと違いが分かりにくいですね(笑)。
なにげにGアンプとBアンプを左右入れ替えていますが、大事なのはソコではありません(笑)。
つまりポイントは、ドラムキットがアンプより前面に配置されているんです。
ジミのステージ写真で、このような配置は数多く確認できます。
ジミに限らず他のアーティストでも、この時代はドラムキットが前面にある写真をよく見かけます。おそらく、昔はPAシステムがまだ発展途上であり、ドラマーがGアンプ・Bアンプより後ろに配置されると、フロントへの出音がモニターできなかったのではないかと推測されます。
時代と共に、ドラマーの位置はアンプより後方に変わっていったようですが、それにはおそらくPAモニター機材発展の歴史と、フロントマンが自由に動き回れるように...という意図もあってのことかも知れません。
でも、ドラマーだって脇役ではありませんから、後ろに追いやるというのは如何かとメタボリ番長は思ってしまいます。
地味メタボリXがこの配置を始めに要請したのは、昨年末の本町マザーポップコーンでのことでした。いざドラムを並べてみると、「まるでドラムクリニックみたいやな!」と皆で失笑。確かに近年のステージ配置から比べると、ドラマーが目立って見えるんですよね。
しかしこの配置、実践してみると、色々利点があることが分かりました。
(1)ギタリスト&ベーシストにとっては、ドラムキットがすぐ隣にあるので、叩く音がよく聞こえる。
(2)ドラマーにとっても、アンプの音が後方からダイレクトに聞こえてくる。
(3)メンバーの位置関係が近くなり、演奏にガッツが入り一体感がでる。
ね! このようにいい所づくめなんです。従来の配置だと弦楽器チームはドラムの3点(スネア、バスドラ、ハイハット)をモニターから返してもらったりする事がよくありましたが、そもそもアンプの出音が大きいので(笑)、ハウリングとの戦いになることが多々くありました。これで、モニターからの返しを抑えることが可能になる、という理屈ですね(ステージの規模とかにもよるんで、必ずしもとは言えませんが)。
しかしこの利点、特に(3)がバンドとしては大きなメリットかと(笑)。
各ライヴハウス様にも、こういうスタイルもアリって事を理解して頂くべく、地味メタボリXではこの配置を出来る限り推奨していきたいと思っています。
みなさんも機会があれば、ジミのステージ写真をこういう視点でチェックするのもイイのではないでしょうか。初期から後期にかけての殆どのステージで、こういう配置がなされていることに気が付くはずです。
炎のギタリスト ジミ・ヘンドリックス
ちょっと変わったDVDを紹介しましょう。これは2000年頃に製作された劇場未公開映画ということで、ジミの短い生涯をウッド・ハリスという俳優さんが演じる伝記モノとなっています。
映画の冒頭は1970年9月のイギリスでジミのインタビューシーンで、ジミの生い立ちから渡英、そしてデビューし成功していくいきさつを回想していくという形で始まっていきます。ジミ本人もそうですが、バンドのメンバーや関係者達もすべて役者さんです。ジミ本人の演奏シーンなんて決して期待して観てはいけません(笑)。
しかし、演じ方は半端無いと思いました。特にジミのしゃべり方やちょっとした仕草など、このウッド・ハリス氏は実によく研究したのではないかと思います。また、メンバーやマネージャー等、周りの人々も結構似ており、見てて楽しいです。ちゃんとチャス・チャンドラーの英語はイギリス訛りになっています(笑)。マイケル・ジェフリーも、写真でよく見るスーツにサングラスというファッション。あと、ミュージシャンでは、ちょっとだけしか出ませんがリトル・リチャードの髪型、エリック・クラプトンのもみあげ、バディ・マイルスの体型とキュートな上目遣いあたりがオススメに笑えますよ!
演奏シーンもモンタレーやウッドストックなど、衣装や機材も忠実に再現しています。サウンドの方は後からのカブせと思われますが、ギターの弾き方やステージアクションもきっちり演じています。例えばモンタレーでは「Wild Thing」の前のジミのMCとギターのフィードバック、でんぐり返りからギター燃やしと破壊シーンもあります。すごいのはカメラワークや照明も、ジミ本人のライヴ映像に忠実で、よくもここまでやったもんだと思います。
まあ、「そもそも本人じゃない!」ってのは置いといて、特に残念だったのは、ジミ本人が作った曲は一切使われていないところですね。「Purple Haze」や「Foxy Lady」は無く、カバー曲である「Hey Joe」、「Like A Rolling Stone」、「Wild Thing」、「All Along The Watchtower」といったところが使われています(ジミの演奏バージョンではありませんが)。恐らくこの映画、版権側からは公認されていないのでしょう。
でも「Star Spangled Bannar」は何といってもアメリカ国歌なので版権はありません。ちゃんとウッドストックの再現シーンで登場していました。ステージにラリー・リーが見あたらないのは、まあ許容します(笑)。衣装も野外のセットも再現、まさにウッドストックの名シーンが.....あれ?
何ということでしょう。ユニヴァイヴは調達できなかったのでしょうか。どうやらワウ→ファズ→ワウの順に接続しているようですが、これはどんな使い方をするのでしょうか(笑)。うーん、ファズフェイスが赤色なのまで同じなのに、これは大きなマイナスですね。
他には、本人映像アイテムが無いステージシーンも、なかなか考えられたうえで再現されています。クラプトンとの共演とか、バンド・オブ・ジプシーズの終焉(ジミが演奏できなくなるシーン)など。特に、黒人運動の指導者であったマーチン・ルーサー・キング牧師の死を追悼する、長いインストゥルメンタル演奏のシーンは印象深いものがありました。
色々頑張って忠実に再現しているので、ある程度ジミの映像を見た方は、この再現具合を確認できますし、ほとんどジミに触れたことの無い方でも、ジミのエピソードや生き様を知るための手ごろな資料として、楽しめる映画だと思いました。
できれば、ドキュメンタリー映画「ジミ・ヘンドリックス」を観てからの鑑賞をオススメします(笑)。こっちは本人映像ですので。
1年を振り返る(2007~2008)
気が付いてみれば地味メタボリXも初ライヴから1年以上が経過しました。
今回は、これまでの各ライヴのセットリストを振り返ってみましょう。
2007.9.8 (at 本町MOTHER POPCORN)
1.Stone Free
2.Lover Man
3.Fire
4.Message To Love
5.The Wind Cries Mary
6.Freedom
7.Foxy Lady
8.Ezy Ryder
9.Purple Haze
地味メタボリXの初ライヴにして、初代ベーシスト「ビリのえる大谷」のラストライヴとなりました。
実際、地味メタボリXの結成当初は「とにかく演ってみる」ことがメインで、ライヴはまだまだ先.....というペースだったため、気が付いてみると、この初ライヴまでには1年近くにわたるスタジオ練習を行っていました。この時点でレパートリーは2ケタあったと思います。
2007.9.8 MOTHER POPCORN
2008.1.5 (at 本町MOTHER POPCORN)
「Jimi Hendrix Night vol.1~Are You Experienced?~」
1.Auld Lang Syne
2.Foxy Lady
3.Freedom
4.Angel
5.Hey Baby
6.Lover Man
7.Gypsy Woman
8.Hey Joe
9.Message To Love
10.Star Spangled Banner ~ Purple Haze
地味メタボリXの2ndライヴにして、ただノエルCOXの初ライヴ。新年ということでバンドオブジプシーズがフィルモア年越しライヴでやっていた「Auld Lang Syne(蛍の光)」をオープニングに取り入れました。
また、1969年ウッドストックでジミと共にプレイしたギタリスト、ラリーリーがこの前年亡くなったため、その追悼ということで彼がウッドストックでリードボーカルをとった「Gypsy Woman」もプレイしてます。演奏したあと、誰の追悼なのか客席に問うクイズにしてみましたが、見事に誰も正解しませんでした(笑)。正解者への景品にラリーのプリント写真を用意してたのに(笑)。しかし、ラリーって結構ソウルフルでいい歌うたうんですよね。ウッドストックのオフィシャルCDではカットされているのがとても残念です。
2008.1.5 MOTHER POPCORN
2008.5.10 (at 本町MOTHER POPCORN)
「Jimi Hendrix Night vol.2~Wait Until Tomorrow~」
1.Voodoo Chile
2.Lover Man
3.Little Miss Strange
4.Little Wing
5.All Along The Watchtower
6.Ezy Ryder
7.Message To Love
8.Foxy Lady
9.Come On
10.Star Spangled Banner ~ Purple Haze
エクスペリエンスのベーシスト、ノエルレディングが亡くなったのはさらに数年前なんですが、5月に亡くなったということで彼の作曲「Little Miss Strange」を演っています。後半のギターソロはジミのように手が大きくないと、かなりキツイです。手のちっちゃな日本人であるメタボリ番長は、ネックをタテ向きにしてヘヴィメタルなビジュアルで弾いてしまうんです(笑)。
2008.5.10 MOTHER POPCORN
2008.6.28 (at 名古屋中区MUJICA)
「ラガーで行こう!」
1.God Save The Queen
2.Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band
3.Foxy Lady
4.Fire
5.Message To Love
6.Angel
7.Star Spangled Banner ~ Purple Haze
初の名古屋公演となったムジカです。ステージが高台で広く、一気にスター気分です(笑)。
皆様の耳を気遣い、なるべく小さな音量で演奏してたんですが、3曲目あたりで、親子連れのお客さんが逃げるように帰っていったのを、私は見た!(笑)
2008.6.28 MUJICA
2008.9.7 (at 堀江KNAVE)
1.Ezy Ryder
2.Foxy Lady
3.Izabella
4.Little Wing
5.Freedom
6.Star Spangled Banner ~ Purple Haze ~ God Save The Queen
ネイブは私にとっては数年ぶりのハコ。ここにあるスタジオもよく使ってたな~。
練習で以前からチャレンジしていた「Izabella」が初お披露目ですね。なかなか面白いリズムインパクトのある曲です。
2008.10.11 (at 本町MOTHER POPCORN)
1.Killing Floor
2.Foxy Lady
3.Fire
4.Izabella
5.Lover Man
6.Angel
7.In From The Storm
8.Message To Love
9.Star Spangled Banner ~ Purple Haze ~ God Save The Queen
(Encore)
10.Freedom
久しぶりのマザー。この日はお客さんのノリが大変良く、アンコールまで演りました。
この日、対バンにいた「ミック」さんは、昔一緒に演ってまして、実に18年ぶりの再会! 家に当時のカセットテープ「1990.3.21. 八尾 SILKY HALL」があり、演奏曲は殆どジミ(嫌だったやろな~)でした。カセットの彼は、最後に「I Love Rolling Stones!」と叫んでいました(笑) 。
2008.11.23(at 名古屋緑区ALLAN POOHSAN)
1.Foxy Lady
2.Izabella
3.Dance ~ Ezy Ryder
4.The Wind Cries Mary
5.In From The Storm
6.All Along The Watchtower
7.Star Spangled Banner ~ Purple Haze ~ God Save The Queen
まさか年内に2度目の名古屋公演が実現するとは思ってませんでした。対バンもRUIさん
、KIKIさん
といったジミ魂に満ちた方々、三重県からのお客さん、そして人当たりのいい店長、まさに志向のひととき!
この数週間前にミッチミッチェルが亡くなったため、急遽、追悼で「Dance」をミッチオーレ=YU-KIのボーカルで披露。マニアしか知らない、完全にアウトテイクですね...
我々の出番の時、狂おしいほどにノッてくれた「シゲオ」さん(中野さんではありません)、楽しい酒を飲ませて頂きました。
2008.11.23 ALLAN POOHSAN
2008.12.23(at 本町MOTHER POPCORN)
1.God Save The Queen
2.Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band
3.Spanish Castle Magic
4.Foxy Lady
5.The Wind Cries Mary
6.Hey Baby ~ In From The Storm
7.Hang On Sloopy
8.Are You Experienced?
9.Star Spangled Banner ~ Purple Haze ~
2008年最後のライヴはマザーで。
「Hang On Sloopy」はマッコイズのヒット曲で、エクスペリエンスでデビューする前にジミがカーティスナイト&ザ・スクワイヤーズでプレイしていた曲です。コーラス練習は綿密に行ったつもりなんですが、皆様、いかがでしたか?
...こんな感じで、合計8回のライヴをこなしました。
これからも頑張ります!!