1. 「人口当たりの事故」は三重県の方が多い
「愛知県よりまし」という神話は、データを見ると完全に覆ります。
  • 人口10万人当たりの死亡事故
    直近の統計(2023年など)でも、三重県の人口10万人あたり交通事故死者数は3.79人全国ワースト2位を記録しています。これに対し、愛知県は1.93人であり、人口当たりの死亡リスクで言えば三重県は愛知県の約2倍にのぼります。
    [1]
  • なぜイメージが逆転するのか?
    愛知県は総人口や自動車保有台数が圧倒的に多いため、単純な「年間事故総数」や「死者数」のカウントでは上位(全国ワーストクラス)にきてしまいます。そのため表面的な数字だけを見て「愛知は怖い」と言われがちですが、実質的な危険度(人口比)では三重県の方がはるかに深刻です。
    [1, 2, 3]
2. 豊田・三河地区と三重中部の「意識の差」
ご指摘の通り、愛知県の三河地区(豊田市や刈谷市など)と三重県中部では、自動車に対する社会的な意識のレイヤーが大きく異なります。
地域自動車への意識とマナーの背景
愛知県 三河地区
(豊田市など)
「自動車産業の城下町」としての高い規律
トヨタ自動車をはじめとする関連企業やその従業員が非常に多く、彼らにとって交通マナーの遵守は「企業の看板」や「職を守る(事故を起こせば社内処分)」ことに直結します。そのため、安全教育が徹底されており、マナーや防衛運転への意識が総じて高いという特徴があります。
三重県 中部
(松阪・多気周辺など)
「生活の足」としての過度な依存と慣れ
公共交通機関が手薄で、一人一台の自動車保有が前提の完全な車社会です。毎日同じ生活道路を走る中での「慣れ」や「油断」が生じやすく、「シートベルト未着用による死亡」が全体の2割を占めるなど、基本的なルールへの意識の低さが事故率を押し上げています。
まとめ
「名古屋走り」のイメージに隠れがちですが、愛知県(特に三河エリア)は企業・自治体が一体となった猛烈なマナー改善と安全投資を進めた結果、近年は事故率を劇的に抑え込んでいます。 [1]
一方で、三重県中部は「慣れ親しんだ地元の道」だからこその甘え(一時停止無視、歩行者軽視、シートベルト未着用など)が未だ根強く、人口比のデータで見れば、三重中部の方が「はるかにマナーや安全意識へのテコ入れが必要な状態」にあるというのが冷徹な事実です。