数日、かなり体調を崩して
寝込んでいました。
それでも、薬を飲み続けていた
数年前の辛さに比べれば
ずいぶんと楽ではありました。
何より変わったのは、
しんどくて動けない自分を
ダメなやつだ。
だらし無いやつだ。
と、責めることがなくなったことです。
こんな日もある。
よしよし、今は
楽して、体をやすめて
ゆっくりしよう。
そして、出来ないことや
頑張りたくないことは
罪悪感なく、家族を頼れるように
なったことです。
私の中で、
一番初めの記憶。
たぶん、2.3歳の頃だと思います。
激しく、ヒステリックに
ハハに
責められていました。
「嫌らしいこ!嫌らしい子!」
父を慕って泣いたことが
ハハの逆鱗に触れたのでした。
それから
「嫌らしい子」
「クズ」
「汚い」
「だらし無い」etc
毎日、毎日、
泣くまで怒鳴られて
叩かれて。
家庭とは、鉄の扉に閉じられた
密室。
そこで、普通では
想像もつかないことが
普通に、行われている。
私は、生きるために
感じることを、感じる心を
やめていきました。
全ては、自分が悪い
自分が悪いのだから
こんな目にあう。
そう思うことで
生き延びる。
怒りを感じてしまったら
私は、壊れてしまう。
ただ、あるのは
自分ではどうにも出来ない
無力感でした。
私は、二十歳過ぎても
殴られていました。
無抵抗でした。
40歳を過ぎた頃
今まで、硬く鍵をかけて
閉じ込めていた気持ちが
ある事をきっかけに
溢れ出てしまいました。
それは、私にとっては
パンドラの箱でした。
「悲しいよ」
「苦しいよ」
「辛いよ」
「許せないよ」
「誰か助けてよ」
「愛してほしかったよ」
パンドラの箱から飛び出す
魑魅魍魎のように。
どう、落ち着けたらいいのか
私の心は混乱して。
毎日、毎日、
これまで何をされてきたのか。
その事ばかりが
頭の中をぐるぐると駆け巡る。
そして、私は心療内科に行き
うつ病と診断されて
抗不安薬、抗精神薬が処方されました。
でも、
深い、深い、
心の奥底の
この苦しみは
薬では、どうにもならなかったのですよね。
私は、考えなくてはならなかった。
これまでの人生を振り返り
これからの為に。
深く、深く、
自分自身と向き合って。
それは、見たくない、
目を背けてきた事から
逃げずに。
それは、とても、とても
苦しい作業で。
でも、私は
考えなければならない。
にもかかわらず、
処方されたお薬は
私の思考力を
霧の中に連れて行ってしまった。
うつ病と診断される前の苦しみは
ほんとうに人それぞれだと思います。
その中で
私のように、
原因が、心の奥底にある時。
お薬は、なんの解決には
なりませんでした。
むしろ、足を引っ張られたと
今は、思っています。
今日は、寒いけど
よく晴れた気持ちのいいお天気です。
お花屋さんに、お花を見に
行こうかな。
私は今日も
ゆらゆら、ゆっくりと
生きていきます。