先月のブログ記事で、好きなドラマの主人公の名を、自作の登場人物の役名にした、という話題を書いた。

 

 それは佐々木昭一郎氏のドラマに登場する中尾幸世の劇中役名「栄子」を、1991年12月に撮影した拙作『もっと、素直に…』の主人公「藤谷榮子」に流用した、という話である。敢えて撮影時期に「12月」と入れたのは、本作をこの1991年12月ひと月で全て撮り切ったからである。ちなみにこの月には、週末土日の2日をフルに使ってオール福岡ロケで一本の映画(『こねこのらねこまいごのこねこ』)も撮り切っていたから、まさに怒涛のひと月であったびっくりびっくり(ちなみに両作とも尺は30分足らずの8mm映画である)。

こちらが件の「藤谷榮子」嬢

 

 ところで、ここからが本題。せっかくお気に入りのドラマから主人公名を拝借したのに、主人公の「藤谷榮子」が劇中一度も「滎子」という名を呼ばれない。唯一、一度だけ「久しぶりだな、藤谷!」と声をかけられるシーンがあるばかりだ。だから観賞した方々は、エンドロールで初めて主人公の名が「滎子」であることを知る。しかも本作で主人公は「滎子」「エイコ」の二役を演じるのにである。私は今まで25本の劇映画を撮ってきたが、劇中にヒロイン(女主人公)の名前(姓でなく名の方)が出てこないのは本作だけだ。別にそれを狙ったわけではない。完成してからj気づいた次第だ。

 

 最近私が撮っている“広島発ヒロインアクションムービー”の一連の作品においては、その多くが「主人公が悪党を相手に口上(啖呵)を切る」シーンを入れているので、「〇〇〇〇、なにがし!」と必ずフルネームを叫んでいて、上記のような事態は起こりようもないが、昔はこんなこともあったんだ。思えばこの作品を監督した頃はまだ20代。まあ、「若気の至り」ということで……てへぺろ

 

<追記>

 ここまで書いて、はたと気づいた。そういえば、拙作の“広島発ヒロインアクションムービー”番外編『THE 争奪戦っ!』において、主人公の「南部京子」、くノ一の「アイリ」「カスミ」は全く劇中で呼称されなかったガーンガーン(敵役の「風間」「今岡」は劇中きちんと呼称されるのに……!)。思えば本作は『もっと、素直に…』と同様、僅かひと月のロケで撮了し(もっと言うならば1日でクランクイン・クランクアップした!)、且つ主人公(および一部の登場人物)の名を、大林宣彦監督『ブラックジャック 瞳の中の訪問者』から拝借した点など、『もっと、素直に…』との共通点も多い。それにしてもこの事実は、上記の内容を覆すものだ……こっちの方は「若気の至り」ならぬ「老人のボケ」ということで……口笛

 

 

 

あなたが傘を選ぶときのポイントは?

▼本日限定!ブログスタンプ

あなたもスタンプをGETしよう