『鉄腕アトム』の「アトム」ってのは、当然その語源は「アトミック」。ロボットながら彼の兄弟の名は、「コバルト」と「ウラン」。今思うと「アトム」と同様、「放射能」を連想させる物騒な名前だ。

 

 その『鉄腕アトム』がアメリカに輸出された際、名前の「アトム(atom)」がオナラを表すスラングだったため、タイトルを『ATOM』から『ASTROBOY』に改めたのは有名な話だ。この件に関しては、今思うと『ASTOROBOY』でよかったのではなかろうか。当時のことを考えると、以下のような事態にない兼ねなかったろうから。

 

 「おいおい、ジャパニーズのアニメのヒーローが『アトム』だってよ。ジャパニーズは、俺たちの『アトミックボム』を憎んでんじゃなかったのかい? 現金なもんだぜ」

 

 

 実際、広島東洋カープ創設時には、ニックネームの候補として「アトミック」も挙がっていたらしい。蛇足ながら、実際に「アトム(アトミック)」をニックネームにしたのは、国鉄から球団を譲渡されたサンケイだった。まあ関連グループ配給のアニメのタイトルだからだろうが、「サンケイ」と「アトミック」なら、悪い意味でイメージ通りだヾ(- -;)

 

 さらに今ならこうなるかも……

 

  「そういやあ、ジャパンではニュークリアパワーステーションをいっぱい作ってたよな。『アトミックボム』を憎んで俺たちに噛みついてくる割には、いい気なもんだぜ。それもよ、イーストジャパンの『TSUNAMI』の時、ヒューマンエラーでメルトダウンさせた上に、『アンダーコントロール出来てる』って嘘八百を並べ挙げた挙句、今じゃ“radioactivity”をパシフィックシーに垂れ流してるんだから、いい加減にしてほしいぜ。こちとら『TOMODACHI』作戦で多くの被爆者を出したのに、ジャパンのアーミーは、空からヘリで海水の『バケツリレー:』しただけじゃないか。それも『決死の覚悟』とやらで。おいおい、いつから『カミカゼボーイ』の命はそんなに重くなったんだ? 先の大戦は何だったんだい?」

 

 いささか過激に書いたが、もしこんなことをアメリカ人に言われても、たとえそれが「8.6」のヒロシマであっても、きっと言い返せないだろうな………ヒロシマの主張も、ただの‟被害者意識”だけでは前に進まない。広島の地だって「地元出身の首相」なんて浮かれながら、多くの輩が「核兵器禁止条約」に署名しない現政権を支持してるんだから(私は別)。

 

 そもそも「アトミック」:は、「原子力」の意味だが、例えばヒロイン活劇でもある『アトミックブロンド』の「アトミック」はやはり「アトミックボム」的な破壊力を意味しているのだろう。そんなわけで、当ブログの‟本題”として以下の画像である。

 

 

 東京の街を闊歩する、黒づくめのロングブーツ集団。何かよう解らんが圧巻である。これは上述の『アトミックブロンド』公開時のPR風景だ。確かに今回のタイトルにした「『アトミック(ブロンド)がいっぱい」の図である。しかもこの出で立ち、金髪を除けば、‟幻”企画『黒の牝蜂』のイメージに近い。もっとも、こんなにいっぱいの「牝蜂」を出すつもりはないけどね(;^_^A