1885(明治18)年の今日から始まった「ハワイ移民」には、多くの広島県人が参加している。ハワイに限らず、ブラジルを始め多くの広島県人が海外に早くから進出していたようで、昔のハリウッド映画に登場する日本人は皆広島弁でセリフをしゃべってた、なんて話も聞いたことがある。

 

 国外に限らず国内においても、地元への執着心がそんなにないのか、それともフロンティア精神に満ちた国柄なのか、広島人の多くが広島県を離れ、いろんな都市に移住している。今年から北海道日本ハムファイターズの新しいフランチャイズとなる「エスコンフィールド」がある北広島市も、元々広島出身の開拓移民が開いた街だったからだ。

 

 人間とは不思議なもので、地元を離れることで却って地元愛の‟ナショナリズム”が喚起される。だから昨今の異常な人気が後押ししているとはいえ、広島東洋カープの試合はビジターでも結構客が入る。昭和40年代に東映の『仁義なき戦い』シリーズがヒットした時も、もしかしたら広島を舞台にし広島弁が飛び交う作風故、全国に散らばった広島人が郷愁からこぞって劇場に足を運んだことも、影響の一つかもしれない(;^_^A

 

 翻って、当方の‟広島発ヒロインアクション”から……っていうか、8ミリ映画時代の『思い出はあしたから』あたりから、意識的に登場人物が広島弁で会話するような演出をしている。最初は「せっかく広島で撮るならば」くらいの気持ちで始めたが、件の『思い出はあしたから』以降、当方の作品が広島県外でも上映機会を得るようになったので、「広島発」を意識して、意図的に広島方言を作品世界に率先して取り入れるようになった。

 

 

 最近作の『YOSHIKOを探せ!!』では、オール女性キャストの中、敢えて‟ズベ公”言葉としての荒っぽい広島弁を皆にしゃべらせた。ただ今回は、現広島在住でも、もともと他都市で生まれ育ったキャストの子も複数いたので、広島のネイティブな女性でも話さないようなきつい広島方言には結構戸惑ったようである(;^_^A

 

 

 本作の完全版は、既に昨年4月、東京で初公開された。かつてシリーズ㐧2弾『天使諜報★神宮寺真琴~狙われた生徒会長~』が東京で公開された時には、mixiでの友人で東京在住の方が本作を観賞して、広島弁が飛び交う作品に戸惑った云々の感想を送っていただいたことがあった。でも私としては、大阪弁や九州訛りと同じように、広島弁も一つの文化として一般的に定着してほしいので、今後も広島弁に拘った映画創りを目指していきたい(;^_^A

 

 

南国で暮らすならどこに行きたい?

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