政府が6月中の閣議決定を目指す財政健全化計画の概要が10日、判明した。中長期的な財政規律の在り方を示す「財政運営戦略」には、2020年度までに国・地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の赤字を黒字化する目標を明記。ただ、11~13年度予算の歳出・歳入の骨格を示す「中期財政フレーム」では、社会保障や公共事業など分野別の歳出抑制枠の設定は見送られ、政策経費である一般歳出と地方交付税を合わせた「総枠」抑制目標のみを盛り込むにとどめる。
 20年度の基礎的財政収支の黒字化には、毎年4兆円程度の収支改善が必要。しかし、分野別抑制枠なしで各省庁の予算要求を抑え込むのは難しく、目標達成に危うさが残る。
 基礎的財政収支は、公債発行に頼らずに政策経費を賄えているかどうかを示す指標。09年度の収支は国・地方で40.6兆円まで赤字が拡大した。目標では15年度に赤字幅を半減し、20年度に黒字化した後、国・地方の債務残高(10年度末見通しで862兆円)を安定的に縮減させる。税収の前提となる経済見通しは、専門家らによる検討会が現在の潜在成長率(1%程度)を重視して慎重な数値を採るように提言したが、名目3%成長と強気の前提になっている。
 分野別の抑制枠を見送ったのは、急増する社会保障費を抱える厚生労働省や地方財政を重視する総務省などとの調整が進まなかったため。10年度予算では一般歳出(53.5兆円)と地方交付税(17.5兆円)を合わせた総枠は71兆円。財務省の機械的試算では、13年度に社会保障費の自然増などで72.4兆円に膨らむ見通しだが、中期財政フレームでは試算以下に抑制することを目指す。 

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 3日午前8時頃、水戸市東野町の三隊合同庁舎1階のトイレ内で、茨城県警交通機動隊の男性巡査(21)が頭から血を流しているのを同僚が発見した。

 巡査はまもなく死亡が確認され、県警は、巡査が拳銃を使って自殺を図ったとみて調べている。

 発表によると、巡査は同日午前7時50分頃、同庁舎にある格納庫から拳銃1丁を取り出し、同僚に「トイレに行く」と伝えてトイレに向かったという。この日は県警本部で拳銃などの所持品点検があり、県警本部に向かう直前だった。

 巡査は今年4月、同隊に配属。5月31日に白バイの練習中に負ったけがから復帰したばかりだった。

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 宮崎県で感染が広がる家畜伝染病、口蹄疫(こうていえき)の最大の感染地、川南(かわみなみ)町。この1カ月で町の風景は一変した。人通りは絶え、公共施設や飲食店、民家など町中いたるところに石灰がまかれ、消毒マットによる防疫が続く。口蹄疫は畜産農家だけでなく地元経済にも深刻な影響を及ぼすが「開拓精神」で頑張る動きもある。【澤本麻里子】

 ◇絶えた人通り

 「人が来ないから収入がない。町全体がストップした」と町商工会の有沢章事務局長(61)は肩を落とした。川南町は、青森県十和田市、福島県矢吹町と並ぶ日本三大開拓地の一つと呼ばれ、戦後、入植者らの手で開かれた。畜産を中心に全国有数の農業生産量を誇る。毎月1回、さまざまな商品を載せた軽トラックが集まる「トロントロン軽トラ市」など、全国から注目されるイベントも企画し、町おこしにも力を入れてきた。ところが、口蹄疫問題が浮上した4月末以来、市は中止された。再開時期は決まっていない。

 飲食店など364店が加盟する川南町商工会。大型連休後、「店がつぶれそうだ」と相談を持ちかける経営者が急増している。

 国は畜産農家への補償や経済支援については発表したが、地元企業などへの言及はない。町商工会は融資の返済期限を延ばすなどして対応しているが、解決方法は見えない。有沢事務局長は「県内外に感染が広がる可能性がある以上、川南だけの問題ではない。町だけで再建するには限界がある。私たちは国に見捨てられたのか」ともどかしさを語った。

 老舗料亭「赤坂」は先月20日、予約が全部キャンセルされた。その後も客足は遠のき、前年比で収入は大幅ダウンだ。おかみの和田直子さん(50)は「軽トラ市などで盛り上がっていたところから一気に落ちた。ジェットコースターに乗っている気分」とため息をつく。姉(54)が飼育していた豚約1200頭も殺処分された。和田さん自身、経営に不安を抱えたまま毎日を過ごす。「国にはもう少し危機感を持ってスピーディーに対応してほしかった」

 その中で経営を支えているのが町内でワクチン接種などの作業に従事する獣医師らの弁当づくり。ライバル関係にある同業他社と協力している。「こんな時はおたがいさま。すべてが終わったらライバルに戻りましょうと話してます。不安はあるけど、先人の開拓精神を見習ってもう一度、川南を元気にしたい」と笑顔を見せた。

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