米国に逃げられて自立を迫られる日本! | 一般社団法人 日本医療・美容研究協会 (JMB)

 【日本敗戦から米国が仕掛けた隷属の罠】

 米国の対日政策は日本を属国として押さえつけて、日本の自衛隊を利用して中露を封じ込める戦略だった。日本に自主防衛させないために日本の自衛隊から自主防衛能力を剥奪した。そしてミサイル防衛システムとかイージス艦とかF35戦闘機など、米製超高額兵器システムを恒久的に買わせて米兵器産業は大儲けできた。高値なのに技術の核心をブラックボックスで運用して、米国の意向に背く振る舞いをしたら、一瞬のうちにイージス艦もF35ミサイル防衛システムを役に立たなくするトロイの木馬を仕込んである。狭い国土に59基も原子力発電所を作らされたのも、歯向かえばいつでも爆発できる仕組みだ。日本は常に咽笛にヒ首を突き付けられて、軍事政策だけではなくて通商政策でも外交政策でも米国の言いなりになるしかない。日米同盟で日米が同格で協力しているように見せて実際には米国が全て圧倒する。日本は米国の命令に全て従わざるを得ないエントロップメントアライアンスである。

 核の傘も実際には存在しない。核の傘防衛論は同盟国の日本が中露から核攻撃を受けた時に、米国は直ちに報復攻撃で中露と核戦争してあげるという約束だ。そんなことをやればロシアは30分以内に1億人以上の米国人を核で殺せる。中国でさえ、6.000万人を30分以内に殺せる。高い核攻撃能力のある中露と米国が核の打ち合いをするわけがないのだ。「核の傘など実際には役に立たない子供だましだ」と言うのは、ケネディ政権とジョンソン政権の国防長官を務めたマクナマラ国防長官、ハンディ大統領安全保障補佐も言っていたことだ。ニクソンの安全保障補佐官と国務長官を務めたキッシンジャーも引退後の1979年以降は、核の傘論など実際にはあり得ないと言っていた。ジョンソン政権とカーター政権のスタッフだったハーバード大学のサミュエル・ハンティントン教授も核の傘の保証なんて欧州人に対してすらやらないのに、アジア人に対してやるはずがないと言っている。

 米国は日本から永遠に自主防衛能力を剥奪しておくために、核の傘という嘘をついてきた。保守派は嘘を見抜けず米国に拝跪し、訳知りに中韓批判をしてきた。日本人は自分のアタマで考え、骨の髄から米国の悪ぶりを分かる必要がある。日本の保守派は米国の欺瞞に気づいているのか。中露と北朝鮮が日本をターゲットにした核弾頭を何千発も保有してきたのに、米国は日本人にだけは核を持たせないと決めて押し付けた。保守派諸君、日本の非武装市民に対して世界で唯一核虐殺した米国の邪悪ぶりをもう一度思い出してくれ。

 日本の歴代政権が米国の邪悪さに対して無力だったのは、自由民主党が米国の奴隷として生きる道を選んだからか。国民に臥薪嘗胆を教え、必ずや回天を遂げろと伝える培駅日本の保守派の不作為は何だ。日本の保守派が米国を批判しない、できない臆病者なら米国は日本人を永遠に騙すだろう。

 

 【世界支配に必要な米戦力は失われていた】

 世界大戦後の1947年以降の米国世界戦略は、米国が欧州・中東・東アジアを同時支配することだった。ユーラシア大陸の緑、主要3地域を支配することが米世界支配体制だ。米国は190年代からクリントン政権央までは欧・中東・亜3地域のうちの2地域で戦争しても勝つ能力を持っていた。しかしクリントン政権末までに兵力を100万人以上削減したことで、米国は2地域同時の戦争能力を失った。オバマ政権はこの軍事弱体化を公式に認めながら2014年に欧州ウクライナに介入。親露政権の転覆工作からウクライナのロシア系住民の大量虐殺まで米国が主導した。この危険な挑発が8年終わらなかったことがその後の対ロシア戦争に至る伏線だ。さらに昨年、米国の友国イスラエルがガザで戦火を開き、米政府もイスラエル指示を打ち出した。日本と欧州に代金負担させたとはいえ、ウクライナへ弾丸・ミサイル・ドローンを大量に送り込んだ米国も武器庫には中東・東アジアで十分使える在庫が無い。

 イランは現在既にウラン濃縮率が86~87%ぐらいまで達している。ウラン濃縮率は90%に達すると核弾頭材料として使える。イランはあと2~3%濃縮率を上げるだけで5~6発の核弾頭を製造できるだろう。米政府も公式見解でこれを認めた。イスラエルは核弾頭を保有しているが、イランには持たせない政策だから決して黙って見過ごすことはない。オバマ~トランプ政権はイスラエルには米国の承諾なしにイランを攻撃させないとしていたが、バイデン政権が腰抜けとみたイスラエルはイランが核弾頭を持つならイランを攻撃すると言い出した。

 バイデンはイスラエルに追随せざるを得ない体である。イランとしては粛々と核開発を進めて予定通り核をもつ方針だろう。イランがイスラエルや米国と開戦の方向に向かう今の中東地政図は、中露にとっては好都合だ。

 中露は今イランを軍事援助している。イランが中露の核技術を含めた軍事技術を移転され、核弾頭配備が完了する前に叩き潰すのが米国の考えだ。米軍はイランとの戦争に備えて艦船をペルシャ湾に派遣して米海兵隊も数千人規模に増やしている。イランと米国の関係悪化を中露は笑いを噛み殺してみている。

 米軍戦力は1地域での戦闘維持しかできない以上、ウクライナで戦争しながら中東で戦争するのは無理だ。イスラエルロビーに牛耳られる米政府の判断は米軍がロシアに惨敗した以上、ウクライナを捨てて戦力を中東に集中する。しかし実際に中東で戦争が始まれば中国は、台湾をやすやすと海上封鎖する。そうなっても中東に向いている米国が中国と交戦するのは無理。ロシア・中国・イラン3カ国を同時に敵に回した米戦略の大失敗だ。

 

 【米国に捨てられる台湾、日本の絶体絶命】

 中東で米国がイランと開戦するなら、習近平に利がある。そのタイミングで米国は台湾を捨てるからだ。すると想定通りに日本も台湾有事に巻き込まれる。台湾を見捨てる米国は隣国日本が台湾防衛にあたれと言うからだ。自民党政権はシミュレーションどおりに走り出し、日本自衛隊が戦場に引き込まれていく。言うまでもなく中国は日本に対し、介入するならミサイルを撃ち込むと脅し外交をかける。そうきたかと日本は米国の核の傘論で逆脅し外交を試みるが、中国はたわごとと一笑に付す。米国はなぜか助け船を出さない。日本は世界の笑いものになる。核の傘論など、核大国には通用しないのだと遅まきながら悟る。米国に騙されたと臍を噛んでも遅きに失した。米国に捨てられるのは台湾だけではない、日本もだ。

 トランプが11月の大統領選に勝って米大統領2期目が始まれば、米軍は日本・韓国の駐留をやめて撤退する。すると東アジアの激動が始まる。核を保有する金正恩は中露と密約をとりつけて、38度線を南下して勧告を併合する。その後は中国が尖閣を足場に沖縄の占有権を言い出す。ロシアだって北方領土を足場に北海道の占有権を言い始めるだろう。東アジアで大混乱が起きても、中東戦争に釘付けの米国は介入するどころか国内大分裂の収拾にも忙殺される。米国内第一主義のトランプ大統領の共和党勢に対し、不法移民兵を組織した民主党勢が内乱を起こし南北戦争の再来の内戦に突入する。米軍は欧州からも撤収するのでNATOも瓦解する。米軍に逃げられた日本は自力で中露朝に対峙せざるを得なくなる。日本は建国以来のピンチに遭遇し、民族興亡の淵に追い込まれる。

 日本は運が良くても悪くてもこれまでの米国の属国を卒業する時を迎える。運が悪ければ中露の属国になる。冷徹な国家戦略さえあれば中露朝と円満な外交関係を取り結びつつ、BRICSプラスに連なり独立国家として再出発する道が開ける。今こそ知略に秀でた哲人指導者が必要だ。日出ずる国に聡きリーダーよ、今出よビックリマーク(BELLEZZa抜粋)