①屋根の調査はドローンで行いましょう!

 *屋根の構造に詳しい人は、屋根を傷めないように歩くことができます。屋根材ごとに違う配慮が必要なのです。詳しくない人が屋根の上を歩くと屋根を傷めてしまう可能性が高いです。

 *屋根材の下にある防水紙が劣化し雨が下に回っていて下地の板が腐っている場合、そこを踏んでしまうと屋根材が割れることがあります。

 

 ②屋根材にも寿命があり葺き替えが必要です!

 葺き替えとは、屋根材を取り替えることです。日本瓦は耐久性が高いので日本人は屋根材は長持ちするというイメージをお持ちの方が多いと思います。でも今は日本瓦を使っている家が減りました。今の家の多くは耐用年数が15~30年前後の屋根材が使われています。経年劣化した屋根材を塗装しても劣化を戻すことはできないため、耐用年数が来る頃に葺き替えをします。

 例:日本瓦は築20年で瓦を降ろし、防水紙を取り替えのち葺きなおします。防水紙と漆喰が20年で寿命を迎えるからです。

 

 ③雨漏りを防いでいるのは防水紙

 防水紙はアスファルトなどを染み込ませたもので、下葺材やルーフィングとも呼ばれます。耐用年数が20年ほどの物が普及していますので、屋根材よりも先に寿命を迎えている家が多いというのが実情です。

 

 ④法律が変わりました

 <瓦の留め方(強風で瓦が飛ばないように)>

 *建築基準法改正 *2022年1月1日~ *対象は粘土瓦とセメント瓦 *全ての部位の瓦を緊結する 

 *新築は全面、増築は増築部分が対象 *全部を葺き替える・リフォームをする場合は改正後の法律に則った工事をすることが望ましい

 <石綿(アスベスト)>

 *大気汚染防止法改正 *2021年4月施行 *対象は一定規模以上の工事 *事前調査結果を県に報告 *石綿が入っている物を除去する際の作業基準が新設された

 

 【騙される確率が最も高い、屋根のリフォーム】

 <なぜ誰もが騙されるのか>

 *屋根材を作っている会社のショールームが少ないため、屋根材についての正しい知識を得る場が少ない。

 *屋根材を作っている会社のHPやカタログのお手入れの仕方を書いたページが目立たない。

 *屋根のリフォームをインターネットで調べると「塗装を主たる業とする会社が作っているHP」が上位のほうに表示されます。

 

 <実際にあった不誠実>

 *雨漏りを防いでいる防水紙が寿命を迎えていて取り替えないといけない時期なのに、その説明がなくひゅお面の塗装工事を勧められる。

 *カラーベストは色が薄くなると雨漏りをしやすくなるので、10年ごとに塗装が必要という嘘を言われる。

 *カバー工法の短所(屋根が重くなるので家が地震に弱くなる)+(雨漏りした際に屋根を2枚はがす)についての説明が不十分。

 

 <営業マンが塗装を勧めるわけ>

 *屋根材を取り替えるよりも塗装のほうが安いので、契約してもらいやすい。

 *勤務先が塗装の職人を抱えているので、塗装工事を受注したい。

 *外壁を塗るときに同時に屋根も塗れば、工事の総額が増える。

 *屋根のリフォームの知識が乏しい。

 *勤務先が屋根材の問屋と取引がなく、屋根材を仕入れられない。

 *勤務先が屋根専門の職人と取引がなく、良質な工事を発注できない。

 

 不適切な屋根のリフォームは家の寿命を縮めます。また、台風の被害が大きくなるので気を付けて下さいビックリマーク(大船住研抜粋)