▲▲▲▲脱毛チェーン大手のビジネスモデル破綻か▲▲▲▲

 【倒産の原因は?】

 脱毛エステチェーン銀座カラーは、1993年に設立され全国に店舗を展開してきました。通い放題プランやキャンペーンなどで多くの顧客を集め業界内でもトップクラスの地位を確立。ところが新型コロナウイルスの感染拡大による影響と競争激化によって、経営状態が急速に悪化しました。営業制限や休業に伴い売上高の減少が深刻化し、経営に大きな影響を及ぼしたようです。脱毛市場の競争激化・顧客獲得のための広告宣伝費の増加の一方、サービスの充実を迫られました。

 過去には約40万円で全身脱毛の施術を何度も受けられる通い放題プラン/約30万円で2年間有効な脱毛し放題プランなどがありましたが、最近では全身脱毛6回コース59.400円と控えめなサービス提供をおこなう状態。倒産の原因はコロナ禍の売上減少・広告費の増加・そして給料に見合わないサービス提供だとされています。

 

 【膨大な被害者数と負債総額】

 同社の倒産により銀座カラーの全店舗が閉店となり、利用者には脱毛やその他のサービスが提供されなくなりました。12月15日で予約・施術も全てキャンセル扱いとなりました。支払い済みの利用者は特に問題となり、返金や返済に関する問い合わせが殺到しています。

 ところが、現時点では返済を受けられる見通しはありません。これらの被害者は約10万人、負債総額は約58億円にのぼるとされています。同社のHPには「破産手続開始決定及びこれに伴う会員の皆様へのサービス提供などの停止に関するお知らせ」が掲示されており「会員の皆様始め、関係者の皆様にはこのような突然のお知らせとなり、多大なるご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます」と記されています。

 

 【JEMが利用者への優遇措置を発表】

 日本エステティック経営者会は、エステティックサロン経営者や関連企業などが参加する組織です。同会はエステティックサロン業界の発展と経営者の連携を促進することを目的としています。また業界内の情報交換・研究開発の推進・エステティックサロンの経営支援活動などをおこなっています。業界の健全な発展を図るため国に対し、法令の規定や改正に関する提言活動もおこなっています。同会は昨年、10月にシースリーと銀座カラーの利用者に対して優遇措置を発表し、利用者の支援に取り組んでいます。具体的な内容は、倒産した2つの脱毛サロンの利用者に限り他の脱毛エステ店でサービスを受けることができるといったものです。

 優遇措置を提供している企業は、クリア/シェーンブルー/セピア・プロミクス/テルズ&クイーン/ミュゼプラチナム/㈱ケンジ/㈱ハーティーです。銀座カラーとシースリーで対応できる企業が異なるのと優遇措置の内容や適用条件もそれぞれの企業で異なりますビックリマーク(BELLEZZa抜粋)