園遊会の服装
『 春の園遊会 』
～ スタイリストに求められる、服装指南。
まともなアドバイスができるプロがいないこの国で ～
園遊会とは 天皇皇后両陛下が主催する野外での社交会...
のことを意味する。
私が、イタリアから帰国後
personalスタイリストの道を本気で考えたきっかけの一つが
この、園遊会。
園遊会に招待されたが着ていく服装に自信がない。そういったオファーがまわりに回ってやってくる。
誰に聞いても 自信をもって教えてくれる人が
いないというのだ。
先日赤坂御苑にて開催された園遊会では、
約２５００名招待者が参加し
注目は オリンピックで活躍した選手がメインで
メダリストたち１０名が顔を連ねた。
その他、各界の有名人やタレントや歌手なども出席しますが
ファッションレスキューを立ち上げた数年後
私自身が尊敬してやまないアーティストが出席されることになり
その方の事務所の方が わざわざ私の元へ園遊会出席にふさわしい装いを
レクチャーされにいらしたのだった。
世界的に有名な方であっても
園遊会という皇室が行う祭典には、実際何を着て最前列に並ぶべきかが
決定できなかった、という事実があった。
ファンだったということもあり 私を頼ってくださることは
正直嬉しいという気持ちもあったが
やはり少し複雑だった。
この国の社交界ファッションはいったいどうなっているのか
ドレスコード・注意事項のもろもろは書面でも通達されるが
一人一人へのベストな答えを誰もまともに答えられないのではないか。
自分の使命は、こういうところにもあるのか、と。
私は その時点では 事業を立ち上げていたものの
まだはっきりと日本でのパーソナルスタイリングを
確立していくという決意が出来ていなかったわけだが
この出来事からも、心を決めたところがある。
園遊会の装いは 女性はお着物
（訪問着）が多く 男性は圧倒的にモーニングが多い。
今回メダリストの 羽生選手 葛西選手 は
スーツ姿であったが、羽入選手においては
初々しい新入社員のような
風貌だった。
気になったのはバックスタイルのベンツと袖たけ。
バックは動きやすいデザインとなっていたが やはりフォーマルな場であるので
２本のベンツはやや活動的すぎた。
また袖丈が長すぎてシャツが袖口から見えていないので 着られている感がある。
葛西選手のスーツは ややお色目と生地感に
『攻め』感がありもう少しダークで落ち着いた
風合いであれば 用意したメダルもさらに映えたことでしょう。
メダルを持参したのは葛西選手だけだったそうですが天皇陛下、美智子妃殿下とも大変喜ばれていて、『触らせてください。重とうございますね』とお声掛けされ、ギフトな準備であったと思います。
竹内選手の振袖は やはり華やかで存在感があり
端正なお顔立ちにお似合いでした。が お色目が少しきついのです。
春の園遊会のお着物は薄いカラーが基本。
帯は 華やかな柄ではなくグラデーションに見える程度が望ましいと
私は考えるので 間違いはなかったでしょう。
個人的に、最前列に並ぶスポーツ選手の振り袖姿は
その場の空気全体を引き締めるので、とても期待してしまうのですが
以前出席した 浅田真央選手の装いは お着物ではなく 洋装でもカジュアル過ぎて、全くふさわしいものではなかった。とても残念だったのです。
今でも あの時の真央ちゃんに洋服のアドバイスができる人はいなかったのか？本当に疑問です。
そんな中 数年前の澤選手の水色のお着物姿は 私は非常に美しかった
と思っています。
爽やかな凛っとした大人の女性のお着物姿でした。その美しさは
普段のユニフォーム姿の澤選手からは 良い意味で想像できない
裏切りがありました。
そのギャップ効果は 見る人にとっては ワクワクする期待感へと変わります。もっと見たい、という気持ちです。
今思い出しても 参列者にとっても、メディアへも、ギフトとなった
姿だったと言えるでしょう。
毎年この時期は、口コミからか
園遊会の装いは政近にと思ってくださる方が増え
大忙しになるのです。
personalスタイリストは
何度も言いますが 単にセンスが良くオシャレを指南するプロではなく
間違いを起こさず基本を守りながら 自身を表現するすべを
ご提案できるプロなのです。
今日は 後進たちを育てるスクール
パーソナルスタイリスト育成校 PSJ１３期の学校説明会ですが
説明会には２０名もの志願者が集まり
５月３日の説明会にも希望者多数です。
ホンモノになりましょう。
では何をもって本物か。
例えば このように園遊会に着ていく服を指南できる、お洒落、センスを超えた『答え』を導き出せるプロであると
言えるでしょう。
選ばれる 頼られるプロの育成に
今期も励もうと思います。
それにしても 天皇皇后両陛下の あたたかな ねぎらいのお声掛け、事前に多くの情報を入手 暗記されていて そのお心遣いには
毎回感激いたしますね。
■園遊会とは園遊会は例年、春と秋の2回開催。会場の赤坂御苑（東京都港区）では雅楽の演奏が流れる中、軽食が振る舞われ、天皇陛下や皇族が会場を回って招待者にねぎらいの言葉を掛けられる。招待者は中央官庁が分野ごとに推薦した功労者や国会議員、官僚、自治体関係者らとその配偶者とされる。。
～ スタイリストに求められる、服装指南。
まともなアドバイスができるプロがいないこの国で ～
園遊会とは 天皇皇后両陛下が主催する野外での社交会...
のことを意味する。
私が、イタリアから帰国後
personalスタイリストの道を本気で考えたきっかけの一つが
この、園遊会。
園遊会に招待されたが着ていく服装に自信がない。そういったオファーがまわりに回ってやってくる。
誰に聞いても 自信をもって教えてくれる人が
いないというのだ。
先日赤坂御苑にて開催された園遊会では、
約２５００名招待者が参加し
注目は オリンピックで活躍した選手がメインで
メダリストたち１０名が顔を連ねた。
その他、各界の有名人やタレントや歌手なども出席しますが
ファッションレスキューを立ち上げた数年後
私自身が尊敬してやまないアーティストが出席されることになり
その方の事務所の方が わざわざ私の元へ園遊会出席にふさわしい装いを
レクチャーされにいらしたのだった。
世界的に有名な方であっても
園遊会という皇室が行う祭典には、実際何を着て最前列に並ぶべきかが
決定できなかった、という事実があった。
ファンだったということもあり 私を頼ってくださることは
正直嬉しいという気持ちもあったが
やはり少し複雑だった。
この国の社交界ファッションはいったいどうなっているのか
ドレスコード・注意事項のもろもろは書面でも通達されるが
一人一人へのベストな答えを誰もまともに答えられないのではないか。
自分の使命は、こういうところにもあるのか、と。
私は その時点では 事業を立ち上げていたものの
まだはっきりと日本でのパーソナルスタイリングを
確立していくという決意が出来ていなかったわけだが
この出来事からも、心を決めたところがある。
園遊会の装いは 女性はお着物
（訪問着）が多く 男性は圧倒的にモーニングが多い。
今回メダリストの 羽生選手 葛西選手 は
スーツ姿であったが、羽入選手においては
初々しい新入社員のような
風貌だった。
気になったのはバックスタイルのベンツと袖たけ。
バックは動きやすいデザインとなっていたが やはりフォーマルな場であるので
２本のベンツはやや活動的すぎた。
また袖丈が長すぎてシャツが袖口から見えていないので 着られている感がある。
葛西選手のスーツは ややお色目と生地感に
『攻め』感がありもう少しダークで落ち着いた
風合いであれば 用意したメダルもさらに映えたことでしょう。
メダルを持参したのは葛西選手だけだったそうですが天皇陛下、美智子妃殿下とも大変喜ばれていて、『触らせてください。重とうございますね』とお声掛けされ、ギフトな準備であったと思います。
竹内選手の振袖は やはり華やかで存在感があり
端正なお顔立ちにお似合いでした。が お色目が少しきついのです。
春の園遊会のお着物は薄いカラーが基本。
帯は 華やかな柄ではなくグラデーションに見える程度が望ましいと
私は考えるので 間違いはなかったでしょう。
個人的に、最前列に並ぶスポーツ選手の振り袖姿は
その場の空気全体を引き締めるので、とても期待してしまうのですが
以前出席した 浅田真央選手の装いは お着物ではなく 洋装でもカジュアル過ぎて、全くふさわしいものではなかった。とても残念だったのです。
今でも あの時の真央ちゃんに洋服のアドバイスができる人はいなかったのか？本当に疑問です。
そんな中 数年前の澤選手の水色のお着物姿は 私は非常に美しかった
と思っています。
爽やかな凛っとした大人の女性のお着物姿でした。その美しさは
普段のユニフォーム姿の澤選手からは 良い意味で想像できない
裏切りがありました。
そのギャップ効果は 見る人にとっては ワクワクする期待感へと変わります。もっと見たい、という気持ちです。
今思い出しても 参列者にとっても、メディアへも、ギフトとなった
姿だったと言えるでしょう。
毎年この時期は、口コミからか
園遊会の装いは政近にと思ってくださる方が増え
大忙しになるのです。
personalスタイリストは
何度も言いますが 単にセンスが良くオシャレを指南するプロではなく
間違いを起こさず基本を守りながら 自身を表現するすべを
ご提案できるプロなのです。
今日は 後進たちを育てるスクール
パーソナルスタイリスト育成校 PSJ１３期の学校説明会ですが
説明会には２０名もの志願者が集まり
５月３日の説明会にも希望者多数です。
ホンモノになりましょう。
では何をもって本物か。
例えば このように園遊会に着ていく服を指南できる、お洒落、センスを超えた『答え』を導き出せるプロであると
言えるでしょう。
選ばれる 頼られるプロの育成に
今期も励もうと思います。
それにしても 天皇皇后両陛下の あたたかな ねぎらいのお声掛け、事前に多くの情報を入手 暗記されていて そのお心遣いには
毎回感激いたしますね。
■園遊会とは園遊会は例年、春と秋の2回開催。会場の赤坂御苑（東京都港区）では雅楽の演奏が流れる中、軽食が振る舞われ、天皇陛下や皇族が会場を回って招待者にねぎらいの言葉を掛けられる。招待者は中央官庁が分野ごとに推薦した功労者や国会議員、官僚、自治体関係者らとその配偶者とされる。。
