長野県・信州名物といえば蕎麦であるが、俺は蕎麦アレルギーである。
一年中、蕎麦がらみの観光イベントがあちこちで行われている。秋、新蕎麦のシーズンは、もう地獄の日々である。昔、学校給食で無理矢理食べさせられて、死にかけた時でさえ担任以下に笑い者にされた。本当に死んでたら、どうするつもりだったのか?
観光客を呼びたい下心は解るが、食物アレルギーの人間への配慮も必要だろう。
こんな事を書くのは、勿論、10月1日に発足した観光庁への気がかりが動機である。お役所仕事が、実態にそぐわないトンチンカンをやらかす過去の例は枚挙に暇がない。そして、民間の発想も同様である。観光客を呼ぶのは当然、金目当てだ。宿泊施設を作り、土産物屋を作り、折角の素朴な田舎の自然の景観をケバケバしい厚化粧で台無しにする。観光客が求めるニーズとのミスマッチほど愚かなものはない。
観光庁は、当然、税金で運営される。また無駄な税金の垂れ流し、役人の天下り先か、とならない事を願う次第。
さて、食物アレルギーから観光庁に話がそれたが、食の安全が再考される時世である。残留農薬や化学物質、消費期限の改ざんは万人が不安を覚えるかも知れないが、アレルギーとなると個人の資質という事で当事者以外の関心が薄いのである。俺の場合、アレルギー用薬は常備しているが、だから心配無用とはいかない。外泊(蕎麦殻の枕が駄目)、外食は極力避けるという防衛策を講じるのみ。何しろ、アレルギーで死ぬ事もあるという事実が、世間の常識になっていないのだから。
あと、下世話な話だが、蕎麦食べたばかり女の子とはセックスも避けるのである。汗や唾液といった体液もアレルギー発症の引き金になるからだ。夏場の人ごみ、風呂やプールも避けたい所だ。…なんだ、何もできないじゃないか?やはり、この世は地獄だ。(了)