ワイルド・スピード / SKY MISSION | 中迫剛オフィシャルブログ「語れり尽くせり。」Powered by Ameba

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DABOくんのレクサスグッチが日本版の主題歌になるなどヒップホップが前面にフューチャーされ
またエエ感じな映画が始まるなって思いで劇場へ観に行った2001年公開のワイルド・スピード第一作



その後、大ヒットにより一躍スターの仲間入りを果たし、他作品の主演映画出演によるヴィン・ディーゼル降板の"X2"

ポール・ウォーカーを始めオリジナルメンバーすら出なくなった"X3(TOKYO DRIFT)"を見届けた後
正直ここまでシリーズ化されるとは誰も思わなかったハズ

内容的にも興行的にも惨敗したあと
ヴィン・ディーゼル自身も他作品で評価を落とし
互いにリベンジを謀るかのように改めてオリジナルメンバーが集結
さらにはドウェイン・ジョンソンが加わった
"4(MAX)"が改心の大当たり

そして5(MEGA MAX)、6(EURO MISSION)と
回をますごとに規模は大きくなり
バジェットも収益も飛躍的な右肩上がり続けるシリーズとは逆行するかのように
ある登場人物の影が薄くなっていく現実があった

ブライアン・オコナー

1、2で主役だった彼が、ドムにトップクレジットを明け渡し
ドウェイン・ジョンソン演じるホブスの登場以降、それまでドムのライバルだった立場まで他者が演じるようになり
家族を抱えたまま危険なミッションをこなすという役割設定は、映画の、出演者の規模が大きくなるほどに地味な存在になっている、というのがこの時までの僕の正直なブライアン・オコナー評でした

ライバルからチームの一員となり徐々に目立たなくなっていったブライアン

MEGA MAXの劇中、パトカー勝負で花を持たされるくだりはなにかの皮肉にも感じました

そして、今回の新作"7(SKY MISSION)"ではジェイソン・ステイサム、カート・ラッセル、そしてトニー・ジャーと次々と明らかになる派手な出演者たちの名前を聞きながら、ますますブライアンの存在はどうなるの?と不安に思っていた矢先に飛び込んできた、まさかの訃報

こんなカタチでブライアンが再び注目されるなんて誰も望んでいないことだった

撮影途中だった新作は一度はお蔵入りになりかけた。それでも新作を、彼の遺作を世界中のワイスピファンが待っていました

劇中ではこれまでの鬱憤を晴らすかのようにブライアンが躍動します!

そしてその勇姿がこれで最後だと思うと感慨なしでは観れません

古くはブルース・リーの『死亡遊戯』
近年ではヒース・レジャーの『Dr.パルナサスの鏡 』
撮影途中で亡くなりボディダブル(代役)となった作品はいくつかあるけれど、ここまで追悼となった遺作はないかも?


この作品はポール・ウォーカー最後の作品として今後、映画史に残ることは間違いないと思います

そして、その作品をリアルタイムで劇場で観たということは歴史の証人になるということです

ラストは落涙必至ですので、みなさん是非劇場に足を運んで、ポールの最後の勇姿、笑顔を見届けて下さい