イミテーション・ゲーム | 中迫剛オフィシャルブログ「語れり尽くせり。」Powered by Ameba

中迫剛オフィシャルブログ「語れり尽くせり。」Powered by Ameba

中迫剛オフィシャルブログ「語れり尽くせり。」Powered by Ameba




実在のイギリスの天才数学者アラン・チューリングの自伝を元に、第2次世界大戦でナチスドイツに勝つためにエニグマという解読不能と言われた暗号コードに挑む、と同時にチューリングの秘密の苦悩を描いた物語




天才は変人で孤独

これはどんな時代でも、実在でも架空でも絶対に切り離せないキーワードですね

実際のチューリングはほんまにこんな人だったの?って考えたらほんま腹立ちますよ!
僕やったら早い段階で間違いなく殴ってしまう(笑)
単なる屁理屈王子ですよ

人間ぽくないヒトを演じさせたらもはや当代随一の
ベネディクト・カンバーバッチ

変人感、孤独感、虚無感
最高の演技だったと思います

僕の中では本年度ベストアクターです



他者を一切理解しようとはせず我が道を行き
そして誰からも理解されずに孤立していく

でも、この物語で散々使われるセリフ

「誰も想像しない人物が、誰も想像できない偉業を成し遂げる」

訳ですよ

結局そうなるんですよ
だからね実話ベースとはいえプロットはベタベタなんですよ

でもね、この映画の肝はチューリングが解読不能のエニグマを解く話ではないんです

冒頭に言った天才ゆえの孤独
そしてある秘密ゆえの孤独

ほんの50年ほど前
1960年代までの英国イングランドがどんな差別意識だったのかって知ったら結構ショックですよ

英国紳士ってそういうことかよ!って
思わず言いたくなります

男尊女卑なんて当たり前

アメリカでは黒人への扱いが酷かった時代にイングランドはどうだったのか?

その目で確かめてみて下さい


エニグマを解読するためにアラン・チューリング達が作った解読機のレプリカ

今のコンピューターの礎になったものだと言われています
そう考えると戦争がなければコンピューターの開発はもっと遅れていたのかも?っていうのは皮肉な話です