フューリー | 中迫剛オフィシャルブログ「語れり尽くせり。」Powered by Ameba

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ブラット・ピット制作総指揮、主演で
1945年、第2次世界大戦のヨーロッパ戦線を舞台に、たった1台の戦車でドイツの大軍を相手に戦い抜いた5人の兵士の絆と熾烈な戦いを描いた大作で
日本では11月28日公開予定です



謳い文句の10年に一度って
いつもなら安っぽく、嘘っぽく感じるけど
この作品は本当にスゴかった

たしかに
プライベートライアン以来の衝撃

個人的には
ブラックホーク・ダウン以来の衝撃

間違いなく戦争映画史に残るであろう傑作

プロットだけみれば勇敢な英雄達を描いた
戦争プロパガンダな感じだけど
そんな要素は微塵もない

戦争はむごたらしく悲惨で
残るものは虚無感、罪悪感だけ


戦争は
殺されることも怖いけど
殺すことはもっと怖い

女子供でも武器を持った瞬間から敵になる

幸せな時間も一瞬で壊してしまう

戦場で生き残れるのは運だけ

そんな戦場では当たり前の残酷な現実を
これでもかと叩きつけてきます

さらにはトドメのようなエンドクレジット

観終わった瞬間、本当に言葉を失いました


アメリカではよしとされてきた第二次世界対戦をここまでなものに描いた作品は恐らく初めてではないでしょうか?

監督デビット・エアーの徹底的にこだわった
リアリティある演出を知るためにパンフレットを読むのもオススメです


今年のアカデミー作品賞
『それでも夜は明ける』もブラッド・ピットのプロデュース作品ですが
ほんとこの人の作品選びには男を感じずにはいられません

別にアメリカ映画事情が圧倒的に優れているとは言いたくありませんが

特攻を美化し、戦争を安易なお涙頂戴に利用した映画が大ヒットしてしまうこの国の映画事情を嘆きながら

こんなにも男気に溢れ、魂の籠った作品が作られ
重厚で目を背けたくなるような映画がヒットすることを羨ましく思う今日この頃です


余談
この映画は簡単に言ってしまえば戦車映画
本物のティーガー戦車が初めて映画で使われているところも見所のひとつなんですが
そのティーガー戦車のスゴさを説明するのに
映画の冒頭で
当時、アメリカ戦車はドイツ戦車に比べ性能で圧倒的に劣っていた
と、字幕解説が入ります

それを読みながら
それはいまのアメリカ車とドイツ車にも言えることだよなぁなんて感じました

好き嫌いは別にしてね


さらに余談
50歳、ブラッド・ピットの肉体を見て
これじゃあアカンと火がつきました(笑)