アマチュア無線局の非常通信の記事 へのコメントです。
自局への攻撃はさておき、
「やっぱり講習会で取った人は...って言われてしまいますよ。」
これは養成課程講習会(以下講習会)でアマチュア無線技士の無線従事者免許証(以下従免)を取得した人(全員)を見下した発言です。
約1年前も記事にしましたが、
「国試合格者は優れていて、講習会修了者は劣っている」
とマウントを取る典型的な国試至上主義の悪例です。
アマチュア無線技士の講習会は1966年(昭和41年)から始まり56年以上の歴史があるそうです。
そこで、講習会(eラーニング含む)で従免を取得した比率(人数)を 総務省総合通信基盤局 に公表されているデータやJARDの資料を利用し算出してみました。
東日本大震災直後の2012年(平成24年)~2014年(平成26年)は、従免取得者が増加したと聞いておりましたが、なるほど年間2万人以上だったのですね。
当時の講習会修了者の比率は3年間平均で7割を超えていました。
では、直近2020年(令和2年)はどうでしょうか。
従免取得者数は1万5千人弱まで減少しましたが、講習会修了者の比率は8割以上に増加していました。
つまり、現代のアマチュア無線家(ハム)は講習会修了者が圧倒的多数なのです。
講習会修了者を見下した発言をしている者は、いずれ交信相手が居なくなるでしょうね。
10年前、愚息が受講した当時の教科書を今でも大切に保管してあります。
非常通信の記事の誤ったコメントに対応する際、真っ先に4アマ教科書を読み返して「ピン」ときました。(電波法令抄録より役に立つかも。)
ハムの「入門方法」に優劣なんてありません。