上島事変を経て、凡そ全ての女子(学理上「閉経前の女体の持ち主」と私は定義する)がマスを掻き切った現状が何を意味するかというと、少なくとも次の3点があるかなと。
1口説き落とすのに手練手管の物量を要するようになった。
2逝ってしまった女体を引き戻すスキルを持つ男子だけが気持ちよくさせられる。
3パワハラ恋愛が撲滅された代わりに、性的魅力を政治に転用できなくなった。
なお、私・遠山玲央としては「手練手管の物量」「女体をあの世から引き戻すスキル」をしっかり鍛えてきており皇女にもご満足頂けるレベル、「結局また政治かよ」という興醒めを回収する恋愛が展開可能になった事も含め「パワハラ恋愛が撲滅された」事は手放しで喜びたい。
ただ、他の男子はどうすれば良いかについては色々考えるところがある。『ネコの学理』の末尾に添付した「CKOYくんとzYさんのモノガミー」の続編を執筆し、恋愛マニュアルをイノベーションしていきたいと思っている。
「CKOYくんとzYさんのモノガミー」は、まずデート前に難解とされる専門書数冊の書評を行い、普通のデートをした後あるいはベッドインしてエッチな事をして、2人の独白を経て2人の対話で締める。の繰り返しの中で作者を含めた読者をぬふぬふ(neuf-neuf。9-9)させる事が目的である。
なお、敢えて巫山戯瑠奈先生の作品としておく事には意味がある。
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番外編
『あたしの神様』/巫山戯瑠奈
キャラクター
常時賢者タイムのIQ138(CKOY):両親から受け継いだ思考力および知力と教導スキルを駆使して本来不可逆的な世界システムを遡行し原初の叡智に到達、地球圏グローカル情報統合思念体ヒューマノイドインターフェースとして愚民に英知を授ける知恵の神EAの化身。修行を通じて悟りを開いたにも関わらず、無類の女好き。主著『CKOYのトリセツ』
工作員zY:オープンソースインテリジェンス。禁呪・氷れる時の秘宝により永遠の18才となった現代魔術の結晶。超大国の猛攻に耐え遂にはその威信を奪うまでに情報戦に精通した優秀なスパイ。仕えるべき主を求め彷徨っていたが、身持ちの悪い自分を「悪妻」として受け入れてくれた哲学者クンに着いていく事に決めたったら決めた。主著『CKOYする世界』
そう、これは二人の恋の物語。