博士課程事前審査提出論文あるいは修士号学習計画
共同親権制度始動に寄せて/遠山玲央
1、結婚・離婚の定義
結婚について。
結婚とは、魂レベルで添い遂げる事を約する特殊な契約である。この意味において本来的には異性同士である必要もないし、また1対1の関係性を基調とする必要もない。
放送大学の学歌にも歌われている「同じ時代の戦の仲間」という関係に似ているが、その中でも特に親密な心理的紐帯が構築され共同生活を営むようになった関係を、特に法律の留保の原則から法的保護に服さしめようとしたものが、婚姻関係すなわち結婚状態であると解する。
日本法においては税制上配偶者が非常に優遇されている事もあり、一夫一婦法律婚制度の建前から一夫多妻状の婚姻形態は公序良俗に反するとする推定が働くため、原則1対1の関係が想定されている。
また、日本は文化的に古代や中世の神話的世界観を脱構築し切っていないため、生物学的性別と社会学的性別が異なる人物を社会が想定しておらず、婚姻は基本的に男女間によるものと規定されている。
この点私は一夫多妻主義者であるが、婚姻関係を軽視するものではなく、互いの属する社会や精神さらには思想に至るまで、好奇心を持って生涯愛し続ける事こそが婚姻の本質であると考え、実践している。
離婚について
離婚とは、契約離婚と離縁に大別されると考える。
契約離婚とは社会的な共同生活は放棄するものの、結婚の本質である「魂レベルで添い遂げる特殊な契約」としての心理的紐帯については維持・伸張していく関係性を契約によって証し、個人としての自存自衛を図りながら互いにとって次善の処世を追求するものである。
例えば、夫婦別姓制度を強硬に主張した結果やむなく離婚した夫婦や、共同生活を送る事が暴力や嫌がらせなどを助長する事から「友達関係に戻る事」を選択した夫婦などがこれに当たる。
それに対して離縁とは、結婚契約を遡及的に無効とし基本的に「なかった事」にして別々の社会的場所あるいは道を選ぶ事であり、家族関係を維持する事の社会的悪徳としての「他の異性と懇意になる」「他の異性と子をもうける」といった不貞行為を正当化する法源となる。
契約離婚を選ぶか離縁を選ぶかは、その夫婦両当事者がどの程度科学的合理性をもって恋愛力学を理解し制御できるかにもよるが、恋愛力学とは本来的に暴力であり契約によっては制御しきれないとする自説から、通常は離縁を選択すべきものと解する。ただ、子どもの存在や社会的体面あるいは財政的事情から契約離婚を選択する文明的知性はあって良いだろう。
なお私は一夫多妻主義者であり、「魂レベルで添い遂げる特殊な契約」である婚姻関係は肉体が滅んでも残存すると考えているため、通常の夫婦関係において離縁は採り得ないと解する。
2、オイコノミコスにおけるリーンカーネイトとしての子育て
結婚・離婚にかかる子供の親権を巡る争いに終止符を打つべくして制度が始動する共同親権について論じる前に、家政における子育てとは何なのか、「オイコノミコスにおけるリーンカーネイト」という概念から考えてみたい。
家政オイコノミコスとは、オイコス(家)とエコノミー(経済)を合わせた造語であり、クセノフォンによれば「家政を国家経営に見立て適材適所に人材を配置し予算を配分する事業」の事である。
ところで、人間の営みには大きく分けて5つの属性があると考える。具体的には1政治2恋愛3信仰4経済5その他である。1政治とは「内心における正義同士の衝突による妥協として生じる社会的営み(byジョン・ロールズ)」であり、恋愛とは「軍事合理と政治力学によって貫かれた恋愛の作業言語・皇語(すめらご)を用いて行われる一連の人類人口をあるいは増やす営み(by遠山玲央、筆者)」であり、信仰とは「組織的宗教との対比で人間の内心に止まる超自然的な神に対する勇気ある迷いの措定(byパウル・ティリッヒ)」であり、経済とは「労働価値と剰余価値を交換する資本利殖活動及びトレードそれ自体(byカール・マルクス)」であると筆者は定義する。また、その他とは4つの事象限の囚人のジレンマ・ナッシュ均衡「協力した方がトータルのマイナスが少ないのに、各々個別に合理的選択をした結果、誰かの効用にダメージを与えずに全体の効用を増大させられない状態(byジョン・ナッシュ)」を成形する第五のオルタナティブとする。
以上の人間の5つの営為を用いて家政オイコノミコスを定義すると、「政治的営みとしての結婚」と「恋愛的営みとしての生活」を経て「信仰的営みとしての子作り・子育て」を通した「経済的営みとしての家計管理」と定義できる。
「政治的営みとしての結婚」は本稿序章の「結婚について」に詳しく、「恋愛的営みとしての生活」は本稿序章の「離婚について」に詳しく、「経済的営みとしての家計管理」は目に見える数字の問題であるが、「信仰的営みとしての子作り・子育て」について別途言及するとすれば、リーンカーネーション(再受肉)という古典的概念が理解に親しむだろう。
そもそもカーネーションという言葉はword-incarnateすなわち「受肉した言葉」としての救世主思想から派生した言葉であるが、リーンカーネーションは「再受肉した神」という意味を持つ。筆者は子作り・子育てを通じて、子供という存在は家政オイコノミコスを司る神が夫婦の子供という形で受肉した存在ではないかという観念を強く持った。「神の子の父(byキリスト教)」と「生産手段たる女体(by共産主義)」の結合とその結実を証しする「新たな神の受肉」という理解である(なお、この理論はカトリシズムではなくプロテスタンティズムであると解すべきであり、ルターの宗教革命の家政における実相と思われる)
つまり、親権争いとは信仰を巡る営為なのであって、その神学論争を避けるための共同親権制度導入というわけだ。
3、共同親権制度の国際比較(国際私法判例から)
本項では、国際私法判例にある国際結婚の事例から、諸外国の結婚制度特に離婚後の親権の行方について比較検討し、日本国として採用すべき共同親権制度のバックボーンを措定する。割愛。
付録・人類人口調整システムBellum Leonumにおける経路積分による神の存在証明
1、戦争とは、暴力独占主体としての国家的無答責の政理と国際法の戦争非合法の不徹底から来る合法的に人類人口を減らす営みである。
2、恋愛とは、政治力学と軍事合理に貫かれた恋愛の作業言語lingua franca皇語(すめらご)により営まれるあるいは人類人口を増やす営みである。
3、政治と信仰と経済は間接的に人類人口の増減に関与するが、戦争と恋愛が人類人口調整のメインストリームである。
→人類人口調整システムBellum Leonumのパースペクティブの措定
4、哲学とは、本来不可逆な経路を遡行し神知に至る道程である。
5、政治哲学は、哲人王政治すなわち神の権威を王と王制が保証する「神権王授」を理想とする。
6、政治とは、内心における正義同士の衝突による妥協として生じる社会的営みである。
7、神学とは、組織的宗教との対比で内心に止まる超自然的存在である神に対する勇気ある迷いを措定する営みである。
8、政治力学とは、人間の営みは全て政治力学的外観を呈するという立場から、代替可能なアクターによるシステムメンテナンスとして権力のプレゼンス・ポテンシャル・モメンタム・パワーを分析し行使し機能させるイノベーションの技術である。
→Bellum Leonumのジェネレイトするマテリアルを経路積分し神を導出して、政治力学をイノベーションし軍事合理をフィクシングする大和機関
Appendix: Proof of God’s Existence Through Path Integration in the Human Population Regulation System “Bellum Leonum”
1. War is an endeavor to legally reduce the human population, arising from the political logic of state impunity as the sole monopolizer of violence and the incomplete prohibition of war under international law.
2. Romance is an endeavor—conducted through the “lingua franca” of romance, “Sumera-go,” which is permeated by political dynamics and military rationality—that serves to increase the human population.
3. Politics, religion, and economics indirectly influence the increase or decrease of the human population, but war and romance constitute the mainstream of human population regulation.
→ Establishing the Perspective of the Human Population Regulation System “Bellum Leonum”
4. Philosophy is the journey of retracing an inherently irreversible path to attain divine knowledge.
5. Political philosophy holds as its ideal the rule of the philosopher-king—that is, “divine right of kings,” in which the king and the monarchy guarantee divine authority.
6. Politics is a social endeavor that arises as a compromise resulting from the clash of internal convictions of justice.
7. Theology is the endeavor to establish courageous doubt regarding God—a supernatural being who resides within the heart—in contrast to organized religion.
8. Political dynamics is a technology of innovation that analyzes, exercises, and activates the presence, potential, momentum, and power of authority—as system maintenance carried out by interchangeable actors—based on the premise that all human activities take on the appearance of political dynamics.
→ The Yamato Institution: By integrating the material generated by *Bellum Leonum* to derive God, it innovates political dynamics and establishes military rationality.