VI.CKOY(恋)するラテン語

<2032>
Sensus verborum est duplex, mitis et asper;et verba senper accipienda sunt in minitiori sensu.
文言の意味には、ゆるやかなものと厳格なものの二種類のものがある。そして、文言は、つねに、いっそうゆるやかな意味において理解されるべきである。

<文法>
verborum:verbum言葉の中性属格複数Neuter, Genetif, Plural
verba:verbum言葉の中性主格複数Neuter, Nominatif, Plural.
accipienda est:accipioのgerndium+sumの三単現で「〜すべき=shoud」の意
minitiori:mitis緩やかなの比較級comparatif

<英訳>
Sense of words is duplex, mitigate and asper. and words shoud be always accepted in more mitigating sense.
文言の意味には、ゆるやかなものと厳格なものの二種類のものがある。そして、文言は、つねに、いっそうゆるやかな意味において理解されるべきである。

<解説>
国際公法の適用を厳と為すのがencount lawエンカウントの法理だとすれば、国際私法の適用を厳と為すのがpolitical engagementエンゲージの政理だと言える。
法の文言をより緩やかに解釈するという事は、その法のカウンターパートとなっている政理あるいは法理との親和性を高めるという事に直結するため、jus ad bellumとjus in belloの関連性とクロスして考えるとより理解に親しむに違いない。
法律の文理解釈は常に一層緩やかになされるべきだとしても、だからといってそれが必ずしも紛争解決に資する(=価値判断において「善」)とは限らないのである。

(なお、このコンテンツは『ラテン語法律格言辞典/林』からの引用としてのラテン語と和訳に、筆者・遠山玲央が文法解説と英訳と学理錬成を伴う解説を随時に別途加筆したものである)